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http://www.asahi.com/articles/TKY201310290006.html
2013年10月29日09時14分
27日に投開票された川崎市長選で自民党の推薦候補が敗北、同日の神戸市長選でも苦戦し、党内に動揺が広がった。安倍内閣の高支持率とは裏腹に、両市長選では党の支持層を固め切れなかった。陣営には、政権や党の足元は盤石ではない、との見方が広がる。
川崎、神戸両市長選はいずれも、自民、公明、民主の3党が「相乗り」で推薦した官僚出身の新顔が、無所属の新顔と争う構図だった。川崎は敗北。神戸も小差に詰め寄られた。
両市長選の地元であがったのは、安倍内閣や自民党の高い支持率は、決して固い支持層に守られていない、という見方だ。
川崎市長選では、総務省出身で元市財政局長の秀嶋善雄氏(44)が競り負けた。山際大志郎衆院議員(神奈川18区)は、同党川崎市連幹部が28日に開いた反省会で、党の組織力の低下と分析した。「既存政党の限界を見せつけられた結果だった。電話作戦で電話をかけても数が限られており、何度も同じ人にかけてしまった」
今回は、安倍政権の中枢で、党神奈川県連会長も務める菅義偉官房長官が主導し、党組織を挙げての選挙戦だった。それでも敗北したことに、無党派層への浸透不足を指摘する声があがった。田中和徳衆院議員(神奈川10区)は「国政では高い支持率があるが、川崎は新しい住民がどんどん入ってくる街。顔を広げるのが難しい」と話した。
一方、神戸市長をめぐっては、過去64年間、助役経験者が市長の座を独占しており、市民の不満は高まっていた。市長選では「役人支配の打破」「脱官僚政治」を掲げる民間企業出身の新顔に対し、自民党は総務省出身の久元喜造氏(59)の応援に麻生太郎副総理や石破茂幹事長、菅氏ら政権幹部が連日のように入ったものの、大苦戦した。
久元氏は当選を決めた27日夜、記者団に「長く役人出身の市政が続いてきて、全く新しい市政を期待する声があった」と分析。自民党のベテラン市議も「市役所生え抜きではない中央官僚出身者を担いだが、市民の目には従来の内部候補と変わらなかったようだ」と語った。
■地方選での負け、原因分析しきれず
両市長選で、自民党が支持層を固めきれなかったのは朝日新聞が投票当日に実施した出口調査でも裏付けられている。
川崎市長選で自民党支持層が党推薦候補に投票したのは57%。33%は当選した対立候補に流れていた。神戸市長選では自民支持層は党推薦候補に47%しか投票していない。
自民党にとって悩ましいのは、安倍政権が発足してから、4月の名古屋市長選、5月のさいたま市長選と、都市部の選挙で自民党が推薦した候補の落選が目立っていることだ。安倍内閣や党の支持率が高いのに、なぜ地方選で負けるのか。自民党幹部も原因を分析し切れていない。
「総選挙、参院選で大きな支持をいただいたが、おごり、緩みがあったのではないか。よく分析し、反省したい」。28日、自民党の石破茂幹事長はぶぜんとした表情で記者団に語った。公明党の井上義久幹事長も記者団に「相乗り批判、官僚批判があったと聞いている」と述べた。
2015年春には統一地方選も控えている。菅官房長官は「国政への影響はまったくない」と強気だが、自民党幹部は「こういうのはアリの一穴だ」と警戒する。
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