http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/566.html
Tweet |
安倍首相(右)が強力に推進する日本版NSCには、なぜか盟友・麻生氏が外れている
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131028/plt1310281810003-n1.htm
2013.10.28
安倍晋三政権が年内発足を目指す日本版NSC(国家安全保障会議)をめぐり、麻生太郎副総理の存在が注目されている。米国の本家NSCでは、副大統領が定例メンバーなのに対し、日本版NSCでは定例の4大臣会合に副総理が入っていないのだ。安倍首相の盟友であるにもかかわらず、“麻生外し”が進む背景を探った。
今国会に提出された創設関連法案では、日本版NSCの中核となるのは定期的な4大臣会合。首相、官房長官、外相、防衛相の4人が、外交・防衛政策の基本方針を決定する。ここに副総理が入っていないのだ。
副総理が加わるのは「安全保障会議」が衣替えした9大臣会合だが、NSCは、人数が多い安保会議が機動的に開催できなかった反省から設立が決まった組織だ。4大臣会合のメンバーでなければ影響力低下は避けられない。テロなどが発生した際の「緊急事態大臣会合」も、内閣官房国家安全保障会議設置準備室が作成した資料には副総理の名前が挙がっていない。
麻生氏は第1次安倍内閣で外相を務め、価値観外交を推進した。昨年の自民党総裁選でも安倍首相を支え、総裁復帰・政権奪還を成功させた功労者でもある。その麻生氏がなぜ、安倍外交の中核となる4大臣会合に加わらないのか。
政治評論家の浅川博忠氏は「安倍政権内の微妙なパワーバランスが背景にありそうだ」と指摘し、こう続けた。
「本来は副総理が定例会合のメンバーになるはずだが、『麻生氏が入ればリスクが大きすぎる』という面もあるのでは。失言癖があるうえ、消費税増税に伴う景気対策で、安倍首相との間にすきま風が吹いていた」
確かに、麻生氏はその冗舌さで、世間を度々騒がせてきた。
東京五輪招致が佳境に入っていた7月末、麻生氏は講演で「ナチスの手口に学んだらどうか」と発言し、関係者を青ざめさせた。先週24日の参院予算委員会では、消費税率引き上げに伴う経済対策規模の根拠を問われ、人気ドラマ「半沢直樹」の決めゼリフを引用し、「(消費増税による反動を約2兆円としたうえで)それを埋めて『倍返し』で4兆円。プラス1兆円で、大体5兆円」と答弁。質問者は「ふまじめだ!」と反発した。
政策面でも、麻生氏は、安倍首相が目指す法人税引き下げに当初反対しており、歴史認識問題や集団的自衛権の解釈見直しでも、「選挙、政局優先」でブレーキ役になってきたとされる。
重鎮が起用されることが多い副総理は、首相も遠慮してしまうケースが多く、時として政権の障壁となることもある。
官邸周辺は「安倍首相は、自分の思い通りに外交戦略を進めたいのだろう」ともらす。NSCでの“麻生外し”が、政権内の不協和音につながらなければいいが。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。