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2013/10/27 06:47
リッツ・カールトン大阪のレストランで提供される料理でも食材偽装があったと総支配人が26日に記者会見し謝罪した。しかしあくまでも「偽装」ではなく「間違い」であったとしているのは何とも釈然としない。
それは産地化に取り組んだ生産業者に対して非礼を働き、さらにはホテルのレストランを利用したお客に対して「お前たちの舌で解るはずはない」とバカにした結果ではないだろうか。そうした二重の意味で非礼な「偽装」が発覚しなければ、一般的な食材を使用して利益を上げれば良いという安易な経営姿勢の表れではないだろうか。
数年前に老舗の料亭が食材を偽り使い回していたことが明るみに出たことにより廃業に到った不祥事があった。顧客の信頼を失えば商売は出来ない、というのは古今東西、いかなる業種であろうと変わらない真理だ。
リッツ・カールトン大阪の経営陣が関与していてたか否かに拘わらず、一度失った信頼を取り戻すのは困難だろう。その損失を考えれば「間違い」だったという安易な自己批判でこの場を乗り切るのは得策とはいえないだろう。
料理長や料理人たちの責任を明確にし、かつ経営者たちの経営者としての良心を明らかにしなければ厳しいホテル業界で業績を維持するのは難しいだろう。大阪人なら様々な商売に対する箴言を知っているはずだ。「顧客を騙して儲けろ」という箴言はなかったはずだ。
同じことは政治にもいえる。一体いつからこの国の政治家や官僚たちは莫大な国債残高により財政は破綻する、と叫び続けているだろうか。叫び続けながら対前年比予算増の予算を毎年組み続けている。人口は減少過程に入り、労働人口は当の昔に減少過程に入っているというのにも関わらず、だ。
しかし赤字国債残高というカテゴリーで見ればこの国の財政はそれほど深刻ではない。まだ対GDP比一年未満の段階だ。しかし他の建設国債や財投融資の国債残をそれぞれの発行事由に基づいて償還すべきなのにも拘わらず、すべて一般税収により償還すべき「赤字国債」のカテゴリーに加算して、国民に「さあ、どうする」と国民のせいにする官僚やこの国のマスメディアによる脅迫はリッツ・カールトンの「偽装」と大して変わらない。
財務省は財務省の責任による国債残に対して財務省が責任を持って対処すべきだ。建設国債に対しては国債発行事由の揮発油税により償還すべきだ。一般財源を回すべきではない。財投融資のコゲツキを国会が問題にしなくなって久しいが、赤字特殊法人や赤字投資の積年の問題がすべて解消したわけではない。ただ先送りされているだけだ。
リッツ・カールトン大阪の経営陣は言い逃れの「間違い」発言により更に顰蹙を買うだろうが、一応は謝罪会見をした。しかし財務省は一度として財投融資のコゲツキや為替管理会計の莫大な赤字に対して一度として会見もしなければ謝罪もしていない。彼らはブッチョウ面して黙りこみ、下僕と化した政治家たちを使って増税工作に励んでいる。
この国のマスメディアも赤字国債残の内訳を滅多に公表することなく、1000兆円に達した国債残高を国民に示して「さあ。どうする」と脅しているのだ。簡単な構図として財政が逼迫すれば冗費を省くというのは当たり前だ。財務官僚が先頭に立って勤労者平均を超える公務員年俸や各種手当や公務員宿舎などあらゆる特権を徹底的に削ぎ落とす努力をすべきが当たり前のはずだが、そうした動きは一向に見えてこない。むしろ破綻が見えて来た共済年金を高額部分の厚生年金と合体させて優雅な年金を維持しようと画策している。この国の獅子身中の虫は官僚・公務員であり、それは批判しないマスメディアであり、官僚の手のひらで踊る愚かな政治家たちだ。
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