09. コワルスキー 2013年10月27日 08:47:05
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>>07 >過去記事を見ると民主党批判、山本太郎批判、朝日・TBS批判、そして安倍賞賛、、、信用できますかね?出来るよw なぜなら俺はアホウヨブログを引っ張ってくることは殆どないし そのときには細心の注意を払う そして引用はそのブログからではないからw アホウヨには変わりはないけれどな 菅直人氏、安倍総理提訴事件その1 船橋洋一「カウントダウン メルトダウン」に見る「海水注入」当日の情景 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-707b.html
どうも、安倍首相が「やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だった」と書いたことに対して、菅氏は「いずれの事実も虚偽で名誉毀損だ」と言いたいらしいようです。 では2011年3月12日の事実関係を、船橋洋一氏の「メルトダウン カウントダウン」上巻・第4章「1号機水素爆発」を基に、その状況の流れを振り返ってみます。 できるだけ省略せずに、事実関係を書き起こしておきたいと思います。 この経過をお読みいただければ、菅氏の提訴がいかに「嘘は言っていないがほんとうのこともひとことも言っていない」類のものかご理解いただけると思います。 さて当時、東京電力本店事故対策本部と、政府事故対策本部のふたつの指揮系統が、情報交換はおろか、互いに不信と憎悪すら募らせていました。 ●[第1場 1号炉爆発 現場吉田所長の判断で海水注水開始] ・12日昼頃。吉田所長が1号炉に海水を注水することを決断。 ・午後3時前。防火水槽の水が干上がっていることがわかる。 ・午後3時すぎ。東電は保安院に「海水注入」の予定を告げた。 ・午後3時20分。1号炉爆発。 ・2名負傷。全員、免震重要棟に脱出。構内は高濃度の放射線で汚染された瓦礫が散乱。最悪の極めて危険な作業環境。 ・午後4時27分。吉田原災法第15条第1項の「特定事象」(敷地協会放射線量異常上昇)を宣言し、政府に報告。 ・午後4時30分から約1時間30分。吉田ら現場は破損した海水注入用消防車のホースの修理などの注水のための復旧作業に当たる。 ・午後5時55分。この情報が海江田(経済産業相)に伝わらず東電本社に対して原子炉等規制法64条3項を根拠に海水注入を命じる。 ●[第2場 首相官邸] ・午後6時。首相官邸執務室。海水注入をめぐる会議。出席者・菅、海江田、細野、斑目、平岡保安院次長、武黒フェロー(東電の連絡担当者) ・会議の情景。 ・菅「塩水だぞ。影響は考えたのか!」 ・平岡「(海水の注水によって)臨界の危険性が高まることはありません」 ・武黒「臨界を作ることは芸術的に難しい芸当です。不純物だらけの海水を入れて、そんなのできるはずがありません」 ・斑目「(菅に促されて)保安院がそういうなら」 ・菅「自分の判断で言ってくれ。絶対にないんだな」 ・斑目「あるかもしれません」 ・菅「どっちなんだ」 ・斑目「ないとおもいますが、ゼロではありません」 ・菅「お前、水素爆発もないといったじゃないか」 ・斑目「(泣きそうな声で)とにかく今水を入れなきゃいけないんです。海水で炉を水没させましょう」 ・菅「もっと検討しろ!」「もっと詰めろ!」 ●[第3場 武黒、清水、吉田に注水停止を命じる] ・午後7時過ぎ。官邸危機管理室から携帯で吉田に電話。 ・武黒「おまえ、海水注入は」 ・吉田「やってますよ」 ・武黒「えっ、おいおい、やってんのか、止めろ」 ・吉田「なんでですか」 ・武黒「おまえ、うるせぇ。官邸がグジグジ言ってだよ」 ・吉田「何言ってんですか」と電話を切る ・吉田証言「指揮系統がもうグチャグチャだ。これではダメだ。最後は自分の判断でやるしかない」 ・吉田、テレビ会議で本店の武藤副社長に海水注入の必要を訴える。 ・東電本店「官邸の了解が得られていない以上、いったん中断もやむをえない」 ・吉田、納得せず ・東電清水社長「今はまだダメなんです。政府の承認が出てないんです。それまでは中断するしかないんです」 ・吉田「わかりました」 ●[第4場 吉田、本店がなにを言っても、絶対に水を止めるな] その後、吉田は所員にこう宣言する。 「海水注入に関しては、官邸からコメントがあった。一時中断する。」と大きな声で言った後、テレビ撮影機に背を見せて注水担当に対して、「本店から海水注入を中断するように言って来るかもしれない。しかし、そのまま海水注水を続けろ。本店が言ってきたときは、おれも中断を指示するが、しかし絶対に水を止めるな。わかったな」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 まさに狂王とその下僕たちに国家存亡の非常事態は握られていたのです。 ですから狭い意味で、吉田所長に注水停止を「命じた」のは武黒フェローであり、彼からの「吉田は頑として言うことを聞かず注水を継続している」という報告に動転した東電本社の清水社長でした。 菅氏は吉田所長の死の翌日に自身のブログでこう書いています。 「事故発生日の翌日の夕刻、東電上層部からの海水注水停止の指示に対し、吉田所長は現場の責任者として、また技術者の立場から注水の継続が必要と判断し、上層部の意向に反して独断で注水を継続した。英断だ。」 先ほどの経過[第2場]をお読みいただければ、この菅氏の言葉がいかに白々しい責任すり替えをしているかご理解いただけると思います。 武黒フェローに「(海水注入を)もっと詰めろ」、「もっと検討しろ」と大声で怒鳴り散らし、東電を震え上がらせて、注水停止にまで追い込んだのはどこの誰だったのでしょうか。 万事この調子です。菅氏は確かに「中断」も直接命じなかったし、注水命令も(既に現場が独自に実施していましたが)海江田氏を通じてとりあえず5時56分に命じてはいます。 この意味で菅氏の主張は半分正しいともいえます。ただし菅氏にとって都合の悪い半面を見なければ、ですが。 |