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私は小泉元首相が嫌いだ しかし原発ゼロ発言は評価したい
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64241895.html
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/26>★ 本音言いまっせー!
今日日本の社会に格差社会が深刻化しつつある。
日本の対米隷属はますます加速化されている。
この2つは小泉政権で流れが作られた。
そういう意味で、私は戦後の首相の中でも小泉首相を最も厳しく見ている。
1:小泉首相の発言は次のようなものがある。
「9月24日、東京・六本木ヒルズで開かれたビジネス誌「プレジデント」の
創刊50周年記念フォーラムで、小泉純一郎元首相は、挨拶)もそこそこに
切り出した。
“私は(政界を)引退して、最近は国会議員よりも経済界の方々と話す
機会が多い。そこで話しますと、原発ゼロになったら日本は成長できない、
原発ゼロは無責任だという声が多いんです。しかし私はいままで原子力の
専門家たちが言っていた、原発は安全でクリーンでコストが安いという
のは本当なのか、自分なりに勉強してみました。そして疑問を抱いたのです。
原子力は果たして現在の人間が制御できるのだろうか。
そしていま、私は原発はゼロにすべきだ、しかもできるだけ早く政治は
ゼロの方針を決断すべきだ。そういう論者になっているのです」
最近では、8月26日付の毎日新聞に掲載されたコラムが永田町を大きく
揺るがした。山田孝男編集委員のインタビューに、こう語ったというのだ。
“いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、
『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、
『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな”
“今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。
野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる”」
(出典:2013/10/ 4アエラ・DOT「小泉純一郎が繰り返す「原発ゼロ」
発言 その真意は」
2:これに対し、さまざまの反撃がなされている。
安倍首相は24日、小泉純一郎元首相の「脱原発」発言について
「小泉さんの一つの勘なのだろうが、1年間で4兆円近い国の富が
海外に出ていっている。ずっと続いていくと大変だ。
今の段階で(原発)ゼロを約束することは無責任だと思う」(24日朝日)
読売社説「首相経験者として、見識を欠く発言。原子力政策を
これ以上混乱させてはならない」
週刊新潮「安倍総理に嫉妬で脱原発」
10日付け読売新聞は「原子力委員、小泉元首相の原発ゼロ発言を批判」
小泉元首相が原発ゼロの必要性を訴えたことについて、
「驚いた。今頃になっておっしゃる意図がわからない」
3:これらの動きをどう見るか
小泉元首相は政治的に巧妙な動きをする人物である。
その思惑には賛同できないものを含んでいると思う。
しかし、今日の日本にとり、脱原発、再稼働阻止は最も重要な
政治課題と言っていい。
今日、脱原発を行う人には様々の圧力が加わる。
小泉元首相の発言により、自分が日本の体制側についていると思う人が
発言しやすくなったことは間違いない。
日本に原発、TPP,集団的自衛権等重要課題がある。
もし、政治哲学を「最大多数のための最大幸福」であれば上の問題に
共通の立場が出ると思う。
しかし、重要なことは一つ一つの問題に再稼働阻止、TPP反対、
集団的自衛権反対等を行うこの要請を実現していく必要がある。
当然ながらそれを阻止する力は巨大である。総力を結集する必要がある。
他の問題であの人と意見を異にするから協力できないという立場を
取れば、決して必要な力は生まれない。個々の問題ごとに勢力を結集する
という立場で臨むべきではある。
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