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「しんぶん赤旗」 2013年10月25日(金)
きょうの潮流
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-25/2013102501_06_0.html
安倍晋三首相は、明文でも解釈でも改憲への執念を隠しません。最大の狙いは、「米国とともに海外で戦争する国づくり」です
▼その米国から元陸軍大佐で元外交官でもあるアン・ライトさん(67)が来日し、「赤旗」日曜版(27日号)に登場しています。米国務省では4カ国で副大使も歴任。2003年のイラク戦争で当時のブッシュ政権に抗議し、同省を辞職したことでも知られます
▼今回、大阪で開かれた9条世界会議・関西(13〜14日)に参加しました。空から敵陣に乗り込む空挺(くうてい)の資格もある彼女ですが、憲法9条を守る日本国民の運動に共感を寄せています
▼以前から自衛隊のことは知っていました。しかし、日本の憲法を初めて読んだのは5年前。9条の理念を「人を殺さずに問題を解決する」と受け止めました。「びっくりしました。すばらしい」
▼29年間、陸軍にいました。知り合った友人の多くをベトナム、中米、アフガニスタン、イラクで失いました。「米国では、外交を使うべきときでも軍隊を使います。米国は戦争国家です」と。「日本でもし9条が投げ捨てられてしまったら、日本は米国と同じ問題に直面することになります。若者は遺体で戦場から家に帰ってくることになるでしょう」
▼戦争が常態化する米国社会の現実を語る目に悲しみがにじんでいます。日本では戦後70年近く米国のような戦争国家になることは食い止められてきました。「9条があったからです」とライトさん。その力を改めて教えられた気がしました。
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米国にも9条あれば/「戦争なくす」ことこそ 日米両国に必要な目標/元米陸軍大佐・元外交官アン・ライトさん
「しんぶん赤旗・日曜版」 2013年10月27日号 10面
安倍政権が狙う改憲の動きについて、このほど来日した元米陸軍大佐で、4力国で副大使も務めた元外交官のアン・ライトさん(67)=ハワイ在住=に聞きました。 田中一郎記者
日本の憲法9条を初めて知ったのは5年前です。2008年に日本で開かれた9条世界会議に招待されました。日本に自衛隊があることは知っていました。しかし、日本の憲法を読んだことはありませんでした。
読んでみて、びっくりしました。すばらしい。
9条には“国際紛争を解決する手段として戦争はしないし、軍隊は持たない”と書いてあります。「人を殺さずに問題を解決する」ということです。
私は29年間、米陸軍にいました。そのときも政府が私たち=軍隊を使わないよう望んでいました。
しかし私の国には、日本の憲法9条のようなものはありません。問題解決のために軍隊を使う国です。それも何度も。軍隊を使うべきではないときに、です。
私は国務省でも働いていましたが、03年にブッシュ政権が始めようとしたイラク戦争に抗議して辞職しました。やるべきではない戦争だったからです。
今も米政府は、パキスタンやソマリア、イエメンで無人機を使った攻撃を続けています。
米国では政治家は、外交を使うべきときでも軍隊を使います。米国は戦争国家になっています。もし米国に9条があれば、今より、はるかにいい国になっていたはずです。
もし日本で9条が投げ捨てられてしまったら、日本は米国と同じ問題に直面することになります。若者は遺体として戦場から家に帰ってくることになります。生きていても、手や足を失い、体も心も傷つくことになります。
軍隊で知り合った私の友人たちは、ベトナムで、中米で、アフガニスタンで、イラクで死にました。
日本では、戦後65年以上、こういうことは起きませんでした。9条があったからです。
9条を変えないでほしい。平和を望む米国民は、日本人が平和的な人々であってほしいと思っています。
日本で多くの人々が9条改定に反対していることは大事なことです。みなさん方は、米国が見習うべき手本だからです。
日米両国には、戦争をなくすという目標こそ必要です。崇高な目標ですが、日本は、すでにそれを(憲法で)実現しています。私たちは、米国でそれを実現したいと思っています。
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