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ウソばかりついてきたこの国の政府と騙されたフリで甘えてきたこの国の国民
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2013/10/24 日刊ゲンダイ
明治政府このかた真実を語った政権は全くないという驚くべき真相
CIAの協力者だった祖父の遺伝子なのか、子供の頃のしつけが悪かったのか、安倍首相は平気な顔でウソをつく。
例えば汚染水の説明である。9月のIOC総会で「完全にブロックされている」と強調。世界に向かって胸を張ったが、今月16日の衆院本会議では「全体として状況はコントロールされている」とトーンダウンした。
それが22日の衆院予算委で、再び「完全にブロックされている」と言い出したのである。発言は二転三転。どれを信じていいのか分からないような状況である。
安倍のウソが悪質なのは、間に事実を盛り込むことだ。数字やデータを使いながら、巧妙にでっち上げる。まるでベテランの詐欺師。非常に手慣れているのだ。
「1人当たりの国民総所得(GNI)を10年間で150万円増やす」――安倍政権が掲げた成長戦略の目標も、知らないうちにスリ替えられていく。GNIは家計の所得ではない。日本人と日本企業が国内外で得た合計所得だ。
それなのに安倍は、街頭で「国民の平均の所得を150万円増やす」「平均年収を150万円増やす」と訴えた。あたかも我々の給料が150万円も増えるかのように主張したのだ。
TPP参加をめぐり、「私を信じてください」と声を張り上げた農業分野の聖域も、わけが分からないことになってきた。「5項目は守る」といいながら、新たに586品目という基準を持ち出し、関税自由化の検討を始めている。途中で分類を変更し、「5項目」が守られたか検証できなくする魂胆だ。
◇国民を見下した中曽根の大ウソ
30年近く前、中曽根元首相は、「この顔がウソをつく顔に見えますか」と大型間接税導入を否定して選挙に大勝し、直後の国会に売上税法案を提出した。右翼政治家はみんな同じだ。国民をバカにしている。
安倍は先日、福島で水揚げされた魚を食べてみせたりしていた。その程度の演出で国民を騙せると思っているわけだ。これではアベノミクスによる雇用改善や原発被害の収束、震災復興など、どれもこれも信用できない。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「中曽根さんの時代もそうですが、野党がだらしないから、何をやっても政権はひっくり返らない。自民党の中を抑えていれば、政権は続けられるのです。だから、国民向けの発言は、その場しのぎでオーケーとなってしまう。危機感や緊張感はゼロです。かつて中曽根さんは、『女性はネクタイをいちばん見る。何を言ったか覚えていない』と言い放った。そんなふうに見下しているから、欺いても平気なのでしょう。地元に帰ったときは『消費増税反対』と言いながら、東京に戻れば増税賛成派に転じる。そんな議員は大勢います」
さかのぼれば、近代が始まった明治政府このかた真実を語った政権はない。戦争に突入したときも、沖縄返還のときも、時の政権はウソばかりをついてきた。歴史作家の加来耕三氏は「日本には議会制民主主義の歴史がない。国民が勝ち取ったものではなく、外国から持ってきた借り物です。だから、反対の意見に耳を傾けるとか、少数派に配慮するとか、当然のことができない。議論を通じて政府が考えを明かし、国民に伝えるという伝統も培われなかった」と言う。その延長線上に、国民を愚弄する安倍がいるのだ。
◇大マスコミが国家に楯突いたのは一度だけ
大マスコミも、政府のウソに協力している。有名大学を卒業した優秀な頭脳が集まっているのだ。安倍のデタラメぐらい簡単に見抜けるはずである。読者や視聴者に分かりやすく伝えるのは、それほど難しくないはずだ。
だが、大新聞もテレビも、政府のペテンに目をつむる。汚染水の問題をじっくりと検証するよりも、安倍が魚を食べるパフォーマンスを優先するのだ。
前出の加来耕三氏が言う。
「過去を振り返っても、日本の大手マスコミが政府の意向に背いたのは、戦争末期に『B29に竹やりでは戦えない』と書いた毎日新聞ぐらいのもの。国家に盾突いたのは、この一回こっきりです。政府に都合が悪い真実に迫ったことがないし、仮に知っていても報じようとしない。もともと日本の新聞は三流ゴシップを扱う瓦版からスタートしている。オバケが出たとか、カッパに襲われたとか、ヨタ話を書いてきたのです。そんな江戸時代でさえ、お上に逆らえば発禁処分になり、当事者は手を縛られて牢屋に入れられた。日本は戦争に負け、米国から報道の自由を与えられました。ただ、自分たちが命懸けで勝ち取った権利ではない。だから、本当の使い方を知らないのです」
国民に代わって政府の欺瞞や政治家の悪事を暴き、白日の下にさらすはずが、体制を擁護して国民の目をくらます側に回る。それが日本の大マスコミなのである。
◇利権を温存しぶら下がる国民
むろん、騙される国民だって、かわいそうな犠牲者ばかりではない。権力の横暴に振り回され、無力感にさいなまれる人もいるだろう。だが、騙されたふりをして甘えてきたのも多い。
夏の参院選前、自民党は円安による飼料高騰の緊急対策費として100億円の税金を投じた。狙いは、TPPへの参加表明で農業票が離れるのを食い止めること。林農相も地方に足を運び、「農業は守る」と訴えた。露骨な選挙対策は実を結び、自民党は圧勝している。
安倍政権は農業を守らないだろう。「信じてください」なんてウソだ。それは薄々分かっている。だから、反対を叫ぶことでカネを引き出す。農協も漁協も大企業もそうだ。本音と建前を使い分け、補助金や税制面で優遇されたりすれば、渋々引き下がったというポーズを見せられる。持ちつ持たれつの関係なのだ。
「政府に文句を言いながらも恩恵を受けている人たちは多いのです。公共事業がなければ食えない地方もあるし、どこかで折り合いをつけなければならない。政権のウソを分かっていてもグッとのみ込んで、自分たちの利益に変えてきた。政治の側も、それを分かっているから、あの手この手で妥協点を探ってきたのです。だから不満があっても、死に物狂いでアクションを起こしたりはしないのでしょう」(有馬晴海氏=前出)
泣き寝入りのフリで利権を温存しぶら下がる。そんな国民がいる限り、政治が真実を語ることはないし、この国が変わることもない。
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