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伊豆大島を視察した猪瀬東京都知事(右)に台風被害について説明する川島大島町長=17日
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131024/dms1310241535023-n1.htm
2013.10.24
台風26号による土石流で、死者30人、行方不明者14人という甚大な被害を出した伊豆大島(東京都大島町)。同町の川島理史(まさふみ)町長が発生時に、島根県隠岐の島町に出張してたことは知られているが、何と、台風接近中の15日夜、女性のいるラウンジなどで飲酒していたことが分かった。町議からは「災害が落ち着いたら辞表を書くべきだ」と引導を渡す向きもある。
衝撃の事実を報じたのは、24日発売の週刊新潮。「出張先で酔っぱらっていた 伊豆大島『共産党町長』」という見出しで、伊豆大島に10年に一度という大型台風が接近するなか、川島町長が出張先でお酒の出る懇親会に出席しただけでなく、女性がいる飲食店で盛り上がっていた様子が書かれている。
これまでも、川島町長は土石流が発生する前日の15日午後4時すぎ、総務課長と電話で16日午前2時に職員を役場に待機させる「非常配備態勢」を取ることを確認したものの、それ以降、11時間も町と連絡を取らなかったことが問題視されていた。
川島町長は同誌の取材に対し、「懇親会では果実酒と日本酒を飲んだ」「女性がいるラウンジに行ったのも事実。焼酎の水割りを飲んだ」「酔うほど飲んでいない」と答えているが、町民の命と財産を守る町長として、どうなのか。
大島町議会の最大会派「政策研究会」の本宮悦見(えつみ)町議は「あきれ返る」といい、こう続けた。
「行方不明者の捜索が続いており、台風27、28号が接近しているので、現時点では町議会として動く気はないが、15日に出張に出掛けたことがまず問題だ。ナンバー2の副町長まで同じ日に出張するなど、危機管理上、考えられない。町民からは『住民の命をどう思っているのか』『すぐ辞めさせろ』という怒りの声が吹き上がっている」
川島町長は全国に8人いる共産党員の現職首長の1人。2011年4月の前回町長選で、共産党の推薦を受け無所属で出馬。新人7人が立候補する大混戦を制して初当選した。本宮町議は続ける。
「共産党支持者は『町長はきちんとマスコミ対応している』とホメているが、冗談じゃない。川島町長は町議時代、当時の町長を町議会で2時間も批判し続けたことがある。共産党は他人の追及ばかりだ。災害が一段落したら、自ら辞表を出すと信じている。もし出さなかったら、住民集会を島内各地で開き、リコールの方向に持っていくことになるだろう」
危機管理意識が欠落したトップの責任は免れそうにない。
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