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「秘密保護法」の如き動き世界にあるか 現代の世界で「秘密保護法」が何故さして重要でないか
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64236822.html
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/23>★ :本音言いまっせー!
世界を見渡して欲しい。
今、世界のどこで、秘密保護法てきなものを強化しようとしているか。
どこもない。
むしろ、米国が盗聴をしてきたことに対する怒りがフランス、ドイツ、
ブラジルなどで高まっている。
何故、日本だけ、「秘密保護法」という動きが出ているのであろうか。
日本だけに特有な問題である。日本だけが軍事的に米国に隷属する動きを
みせ、そのために秘密保護法が必要なのである。
このブログで、すでにこの法律は日本自らの要請ではなく、米国に
求められてのものであり、それは集団的自衛権と言う形で、自衛隊を
米軍の傭兵的存在で使うためのものであることを見てきた。
そしてその方針はすでに日米間で合意されているのも見てきた。
2013年10月3日「より力強い同盟とより大きな責任の共有に向けて」
と題する日米安全保障協議委員会共同発表がなされた。
「日本は、国際社会が直面する課題への対処に一層積極的に貢献する意図を
反映し続ける」とし、「集団的自衛権の行使に関する事項を含む
自国の安全保障の法的基盤の再検討」を述べ、「相互運用性を向上させる」
米国の傭兵的存在になれば、米軍並みの機密保持が必要であるのは
もっともである。
秘密保護が今日の世界でどの程度必要かを考えてみよう。
外交分野。
この分野は基本的に相手と交渉する。従って、内容は相手に伝えられる。
今何を最重点に交渉しているか、どこまで譲る積りかと言うような戦術的な
ことを除けばもれることにより、大きな被害はあまり想定されない。
基本的考えは相手に伝えられるのである。
軍事面はどうか。
核兵器時代に入り、戦略の基本は「勝つための戦略」から
「相互確証破壊戦略」に代表されるように、「如何に戦争を避けるかの戦略」
に移行した。
「如何に戦争を避けるかの戦略」では相手国に対してこちらの戦略を誤解
しないよう基本的に話す。ここでも隠す事よりも、相手の理解を重視する。
したがって軍事面においても隠す重要性は減少する。
しかし、軍が「勝つための戦略」を志向している時は異なる。
米国の軍は通常兵器の場合は依然戦うための戦争をしている。
実際はベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争と勝ってはいないのであるが。
だから、今秘密保護法を必要とするという迫力はない。同盟国が情報を
くれない事が主になっている。
私は米国が情報を出し渋って日本に危機があったとは思わない。
各国を見て欲しい。情報は自らが入手する、外国が情報を提供するのか、
相手国を動かすための情報である。
必要なら独自の情報入手の体制を整えればよい。
逆に日本をこれまで謝らせているのは政府、外務省が合意内容、交渉内容を
国民に隠してきていることにある。必要なのは秘密保護体制ではなくて、
情報開示体制である。
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