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2013/10/22 06:38
安倍氏が五輪招致決定最終会議で「福一原発の放射能漏れは完全にブロックされているし、完全にコントロールされている」と大見栄を切ったが、実態はお寒い限りの素人対応だ。
台風の影響で福島地方に雨が降ると汚染水タンク群を取り囲む「堰」を溢れて放射能を含む汚染水が流出し海へ流れたと見られているという。日本各地で百年に一度とか十年に一度という豪雨を今年は記録したが、福島地方で十年に一度の豪雨が降ったと報道されたことはない。
雨水が堰を超えたのは排水ポンプの容量を超えたからで、今後は排水能力を増強する、と東電は陳謝した。しかし11ヶ所あるタンク群のうち6ヶ所が堰を超えたというのは深刻な事態ではないだろうか。いや、「完全にコントロールされている」というのならたとえ一ヶ所たりとも堰を超えて漏出してはならないはずだ。
それが排出ポンプの能力不足だったというのは、余りにバカにしてはいないだろうか。今年は日本の各地で百年に一度という豪雨を記録しているのを政府・経産省は承知しているはずだし、現場の東電関係者も承知しているはずだ。それなのに能力が十分なポンプを設置していなかったのはどうしてだろうか。
一体何処が福一原発の現場を仕切っているのだろうか。国が前面に出て責任を負うと、この国の首相が国際会議で大見栄を切ったというのに、この素人さながらの対応ぶりは一体何だろうか。
傾斜地に設置されたタンクを配管で連通させるという、小学校の理科にも劣る連通管の原理を無視した汚染水タンクの設置により漏水事故を起こしたばかりだ。それは常識的なプラント設計者がいれば決してやらなかった単純な事故だった。小学生以下の素人プラント設置者しか東電にはいなかったことになるし、タンク設置図面が経産省に提出されていたとすれば、それを指摘しなかった経産省の官僚たちも小学生以下の知識しか持ち合わせていなかったことになる。
こうした素人集団の対応により、かくして放射性物質濾過装置のアルプスは多大な予算を投じたにも拘らず満足に稼働していない。かくして汚染水は溜まり続けるばかりだ。
原因はすべて原発に関わる「人」にある。これから福一原発を廃炉にするのに40年かかるというが、未だに核燃料の所在場所すら分かっていない状況だ。廃炉のスタートにすら立っていないまま、放射能は日々ダダ漏れだ。世界に対して甚大な環境汚染を続けている、という自覚が日本政府と東電にあるのかと疑わざるを得ない。むしろ福一原発対応で無尽蔵の予算が投じられるていのを舌なめずりして喜んでいるのではないかとすら思ってしまう。何しろ原発ムラの連中は非常電源のディーゼル発電機を地下に設置して「非常時対応」だと説明していた連中と、それを是とした経産省官僚たちというバカの構図そのものの集まりだから。
国会で「完全にコントロールされているのか」と質問され、安倍氏は「概ねコントロールされている」と素人答弁し、それに怒りを表明しないという野党国会議員が猿芝居としか思えない素人漫談を繰り広げている。この国は素人が大きな顔をしてテレビに登場しても国民はすっかり慣らされて、誰も怒らない事態に到っている。その悪弊が国会や政府にも波及したようだ。
テレビに登場して知名度さえあれば国会議員になって大きな顔が出来る、というのがこの国の現状だ。俄か仕立ての素人政治家が国会を席巻している。それを素人集団のテレビが取り上げて囃し立てる、という構図はこの国の政治のお寒い限りの実態を現わしてはいないだろうか。素人集団はそうしたタレント崩れの政治家たちだけかと思ったら、プラント現場を預かる技術者や、それを監理すべき経産省官僚たちも利権ポケした素人集団のようだ。
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