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核不使用共同声明の賛成に舵を切った日本政府のデタラメぶり
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64232589.html
★「天木直人氏の視点ー(2013/10/21)★ :本音言いまっせー!
私は10月12日のメルマガ第759号で指摘した。
これまで参加を拒否し続けてきた日本政府がなぜ急に共同声明に賛同
することにしたのか。
その背景をメディアは追及し、外務省のでたらめぶりを国民にしらせ
なければいけないと。
果たして私の言わんとしていることを読者がどこまで正しく理解した
だろうか。
自信がないがこの問題は外務省の姑息さを象徴する重要な例証である
から、私は何度でも書く。
国連の討論は17日から始まっているはずだがメディアはまったく
報道しなかった。
そしていよいよこの共同声明がきょう21日にも発表されるという。
それにあわせて東京新聞がきょう10月21日の「Q&A」という
コラムで書いていた。
「どうして今回は賛同する事になったのか」という問いに対して、
こう答えている。
「そこがポイントだよ。日本政府は賛同を前提にして文案作成過程に
関与する方針に転換し、声明の政治色を薄めるよう求めた。その結果、
(これまで反対の根拠であった)『いかなる状況』の文言はそのままだ
けど、日本の安全保障政策にも理解を示す内容となったため、受け入れ
られると判断した」のだと。
つまり日本の安全保障政策の根幹である「米国の核の傘」には影響を
及ぼさない書き方が確保されたから賛成にする事にしたというのだ。
しかしこの東京新聞の答えからは何も本当のことはわからない。
どこがどのように修正されたのか。そしてその修正された文章が
どういう表現で日本の安全保障政策に理解を示していることになるのか。
そこが公開され、検証され、そして誰が見てもなっとくできる文章に
なっていなければ答えにはならない。
果たしてそれを報道し、国民に対して納得できる解説をしてくれる
記事がこれから出てくるだろうか。
結論から言えば出て来ないだろう。
国民は誤魔化されて終るだろう。
なぜならばこの検証こそ外務官僚がもっとも嫌がることだからだ。
共同声明案の修正をめぐり関係国のやり取りを明かされる事は外務省
の手の内を国民の目にさらす事になる。
それを避けるために修正過程は決して明らかにしない。
メディアには知らせない。
そして発表される共同声明案の解釈権は外務省が一手に握っている。
どうとでも説明できるのだ。
国民に対しては核不使用に賛成する方向に舵を切ったと強調し、
米国には米国の核抑止の重要性にはいささかの揺るぎもないと弁解する。
本来行なうべき政策そのものの変更には大きな決断と多大なエネルギー
が要る。
そんな面倒なことをやる気ははじめからまったくない。
自分たちだけでできる案文交渉に奔走し、その結果がどうであれ、
国民には自分たちの都合のいいように解釈してそれを押し付ける。
そしてそれをあたかも核の全面的不使用に踏み切ったかのように国民
にウソをつく。
この外務省の不誠実さと、それに踊らされる岸田外相の無能振りを
白日の下にさらすためにも、今度の日本の核不使用共同声明の参加に
ついては、徹底した情報公開と徹底した検証がなされなければいけない
のである。
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