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真意は?/(C)日刊ゲンダイ
小泉純一郎vs読売新聞 紙上で「脱原発」バトルの茶番
http://gendai.net/articles/view/news/145366
2013年10月21日 日刊ゲンダイ
「脱原発」を唱える小泉純一郎元首相(71)と「原発推進」の読売新聞がバトルを始めている。
コトの発端は「脱原発」を公言し始めた小泉に対し、読売が「小泉元首相発言 『原発ゼロ』掲げる見識を疑う」と題した社説(8日付)で批判したことだ。
〈首相経験者として、見識を欠く〉〈あまりに楽観的であり、無責任に過ぎよう〉とボロクソにこき下ろした。
自分たちの主張を否定する有名人には、たとえ元首相でも名指しでキバをむく。それが公称1000万部の大新聞のやり方らしいが、ここでメゲないのが「変人」だ。19日の読売の「論点」に「『原発ゼロ』を目指して」と題して寄稿し、社説に猛反論。〈核のごみの処分場のあてもないのに、原発政策を進めることこそ『不見識』だと考えている〉とやり返した。
<深まらない議論>
「社説というのは、新聞社の主張。まして原発推進は読売にとって社是といっていい。異議を唱える見解に紙面を大きく割くのは異例です」(経済誌記者)
とはいえ、わざわざその下に論説委員が反論を書いているのだから、支離滅裂。おかしな紙面構成になっている。
議論も深まっていない。読売は、放射性廃棄物の処分場建設のメドが立っていないと主張する小泉に対し、「メドを付けるのが政治の責任」と迫っている。だが、原発問題の本質は、処分場の有無ではない。暴走すれば制御不能となり、何世代にもわたって被害をもたらす施設をつくっていいのかということだ。そこがすっぽりと抜けているのだ。
そもそも小泉の脱原発は本気なのか。読売とのバトルも、どこまで真剣か分からない。首都大学東京教授の宮台真司氏(社会学)はこう言う。
「日本は東京五輪を控え、将来、福島原発事故の影響を心配する世界から『脱原発』を求められるかもしれない。その時、自民党が『原発推進』だけだと政権運営が難しくなる。だから、小泉氏は、大勢に影響を与える心配がない今のうちに進んで発言し、自民党内に一定の『脱原発グループ』をつくろうと考えた可能性はあります。真に受ける気にはなれません」
機を見て敏なる政治カンは、引退後も健在のようだ。
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