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日本国民が弱肉強食社会実現を望んでいるのか (植草一秀の『知られざる真実』) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/287.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 10 月 21 日 12:04:28: EaaOcpw/cGfrA
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-725c.html
2013年10月21日

原発、憲法、TPP

そして、

消費税、沖縄

の五大テーマがある。

さらに、日本社会全体の問題として、ひとつ付け加えるなら、雇用の問題がある。

雇用の問題とは、所得分配の問題である。

五大テーマについて、主権者の立場から主張を提示すれば、

原発にNO、憲法改悪にNO、TPPにNO、消費税増税にNO、辺野古基地建設にNO、


ということになる。

この立場で足並みを揃えられる主権者が緩やかな連帯を形成し、日本政治変革のための運動を展開することが必要であると思う。

そのために、「主権者政策フォーラム」のような政策主張運動を展開することを提唱している。

すでに、一部の人々に構想を提示しており、基本的には賛同をいただいている。

この論議の中で、孫崎亨氏から次のような提案があった。

雇用の問題、格差の問題、とりわけ、若い人々の雇用機会の問題を明示的に取り上げて、加えてはどうか。

まったくその通りであると思う。


いまの日本政治で問われる問題の根幹には、どのような日本社会の構築を目指すのかということが横たわる。

2001年に日本で小泉政権が誕生して以来、「改革」という名の下に、「強者の論理」が一気に押し付けられてきた。

「強者の論理」の下で、市場原理を基軸に経済政策を運営する手法が強引に導入されてきた。

弱肉強食奨励はすなわち弱者の切り捨てである。

「頑張った人が報われる」の言葉が多用されてきたが、なんのことはない。

所得分配の格差拡大を奨励し、経済的弱者に陥れられた人々を「負け組」として切り捨てる方便に用いられてきただけだ。

企業が国際競争の中で生き残り、利益をさらに拡大させてゆくために、最大の課題となっているのが労働コストの削減である。

とりわけ日本では、正規労働者と非正規労働者のコストが著しく異なる。

企業は利潤追求のための行動として、労働コスト削減を追求し、その流れの中で、正規雇用の削減、正規労働から非正規労働へのシフトに重点を置いてきたのだ。


「頑張った人が報われる」などの言葉は、この労働コスト削減を支援する経済政策を推進するために用いられてきた方便である。

小泉構造改革の名の下に、労働市場の規制緩和が強行に推し進められた。

その結果のひとつとして生まれたのが、製造業における派遣労働の解禁だった。

製造業としては、一種の消耗品として扱え、しかも、コストの安い派遣労働力を活用できる規制緩和は大歓迎だった。

製造業は派遣労働の拡大を推し進めた。

そのなかで、2008年後半、サブプライム金融危機が火を噴くとともに、急激な円高が発生した。製造業の操業率は一気に低下したが、このなかで、派遣労働者は基本的人権も無視されて、寒空の中、いきなり製造業各社から切り捨てられたのである。

この人々を救うために、東京の日比谷公園に年越し派遣村が作られた。

小泉構造改革に賛同していた人々も、この期に及んで、小泉構造改革の誤りに気付くようになった。

2009年に政権交代が実現した背景に、小泉政権流の市場原理主義、弱者切り捨て政策に対する見直しの気運、反省があったことは間違いない。

私たちが目指す社会の姿はどのようなものであるべきか。

人々は、ようやく、この基本問題を改めて考えるようになった。


「奪い合う社会」を目指すのか。それとも、「分かち合う社会」を目指すのか。

「弱肉強食奨励」、「弱者切り捨て」の市場原理主義か、

それとも、

「弱肉強食制限」、「分かち合い重視」の共生重視主義か。

私たちは、政治のあり方を考えるときに、この根本問題をよく考える必要がある。

安倍政権が掲げる「成長戦略」の内容は、完全に小泉時代に先祖返りしている。

成長戦略の内容とは、

農業、医療、解雇の自由化

これを先行的に実現する経済特区の創設

法人税の減税

の五つである。

これを強引に進めようとするものだが、この政策の背後にある哲学は「弱肉強食の奨励」、「弱者切り捨て」、「資本の論理の貫徹」である。


 

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コメント
 
01. 2013年10月21日 12:11:25 : nJF6kGWndY

>「弱肉強食制限」、「分かち合い重視」の共生重視主義か

共生も悪くないが、それを言い訳にして、勤勉で優秀な人々に集り、

さぼって搾取するフリーライダーにばかり分かつ社会はまずいだろうな


02. 2013年10月21日 12:26:28 : LG0FUtT49g
客観的には、多くの国民は食われるのを望んでいることになってしまうのです。

03. 2013年10月21日 12:33:51 : e0k3K1A4qI

 100億円を一人占めしてもまともな使い道が無い、それなら、100人が1億円づつにするか、1000人が1000万円づつにする方が良い。

 ★1000人なら自分も入れるかもしれない(これが重要)。


04. 2013年10月21日 12:37:57 : LG0FUtT49g
03様

その場合の人数の総数は?


05. 2013年10月21日 16:58:24 : 5bf6HNvYYs
そもそも日本人は農耕民族である。農作業は集団で作物を育てて集団で分かち合うのである。
狩猟民族は違う。獲物を仕留めるとそれは自分だけの物である。奪われないように誰も寄せつけない。
いつから日本人は狩猟民族に成ったのだろう?狩猟民族の生活習慣に日本人が馴染めるわけがないだろう。

そこに在る物を奪い取るのが狩猟民族である。TPPはまさに狩猟民族的思考である。
米国はその内に軽自動車と同様に畳を規制しろと言い出すのでは・・・畳があるから米国風の家が日本で売れないと・・・!
本当に困った国だね・・自民党さんが大好きなアメリカさんって!
それ程までにアメリカさんが好きなら自民党が丸ごとアメリカへ移住すればいいのに・・・きっと日本は良くなるよ!


06. 2013年10月21日 17:39:40 : K08rY7vcTw
「市場化される日本社会」「株式会社化する国家」

「略奪型ビジネスモデル・アメリカ」「安価労働力・刑務所の民営化」「犯罪発生率全米一・デトロイト」

「地域の共生意識の劣化」


07. 2013年10月21日 23:04:47 : YxpFguEt7k
とある資生堂社員
「資生堂は、製造業への労働者派遣が適法になる2004年以前から私たち派遣労働者を製造ラインに就かせてきました。
そして製造業への派遣が解禁になった後も、派遣受け入れ期間を越えて私たちを製造ラインで働かせてきました。
更に、受け入れ期間を越える場合の「直接雇用申し込み義務」の不履行が社会問題になると、派遣から請負に契約形態を変更するなど、違法・脱法を繰り返し、賃金の安い非正規労働者を間接的に雇用し続け、莫大な利益を上げてきました。」
http://shiseido-labordispute.com/jiken.html

「鎌倉工場の閉鎖とベトナム工場への生産移管、人件費削減などの構造改革」
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2028.html

醜い実態も「構造改革」とか言って、お化粧ですか。
私たちのめざす社会は、手をとりあって生きる社会ですよね。

植草氏、がんばってください。応援しております。


08. 2013年10月22日 06:41:18 : HUId7LDlig
「全ての人間は競争しなくてはならない」これが市場原理主義者の言い分。

競争が必要だとしてもいつでも誰でもどこでも競争原理を持ち出す。
それで何が得られるのか。堺屋太一お爺さん。竹中平蔵、大前研一さん。

競争が一番という考えを突き詰めていくと、事故や災害が起こって被害にあった人を見て誰かが脱落したら自分が相対的に有利になると考えろということか。

自分以外は全て競争相手と考えることから自分以外は全て敵と考えるようになるのはすぐだ。

他人の不幸を喜ぶ人間ばかりになる。


09. 2013年10月22日 23:03:33 : 8NtRFxakvU
当投稿記事は、「主権者が」「日本政治変革のため」の「日本社会全体の問題」として、
原発NO、憲法改悪NO、TPPにNO、消費税増税にNO、沖縄辺野古基地建設にNO、、、そして雇用(所得配分)の問題   ―――を挙げています。

その「変革」したいということは十分理解できるのですが、しかし、
“日本政治変革”という現代政治の根本問題のことですよね、、、、それならば、
著名な方々がとりくむというにしては、その課題とスタンスでは間の抜けた感じだと思います。
私は普通のオジサンですが、、、その問題を羅列してみましょう。

第一に、“5大課題「NO」”←―それは反対・阻止という抵抗運動の範疇あるものであり、「日本政治変革」をめざすのであれば、その「変革」ビジョンが提起されなければなりません。
政権党である自民党は、すでに“日本国憲法改定案”を準備し、戦後日本の構造を一変させようとしています。
「NO」という反対運動で、それに太刀打ちできるはずがありません。
それでは、すでに闘わずして負けるのです。

第二に、↑の問題について、言葉を変えて述べることになりますが、
その“5大課題”は、それらの課題を生み出しているそもそもの原因と根本・社会システムの問題についてはそれを不問にしているという問題です。
例えば、

*金融・多国籍企業による「新自由主義」路線←―「変革」の対象としないのか?
*日米軍事同盟(安保条約)体制 ←―「日本政治変革」の対象としないのか?

民主党政権を誕生させた時の「主権者」の意思は、↑ の路線をすすめていた自民党型「日本政治変革」を求めていたのではないのでしょうか?

第三に、“5大課題”+“雇用(所得配分)”の内容にも疑問があります。

*“消費税増税にNO” ←―“消費税廃止”が「変革」の課題ではありませか?
*“雇用(所得配分)”と、「課題」で述べていますが、 
 “雇用”問題は、「主権者」の“働く権利”を“国が保障する責任”の(憲法弟27条にも関わる)問題であり、また「人権」に関わる重大問題であり、(所得配分)などとして扱う課題ではありません。

↓なんかも、「変革」すべき大課題ではないでしょうか?
*“借金で国家を運営する政治” ←―国家運営が破綻する棄権に満ちている。
*“小選挙区制”←←民主主義破壊の“ファッショ法”であり、“2割得票程度の「政党」が「主権者」”に君臨できる制度。


二一世紀は、文明とはほど遠い、守銭奴と野蛮が世界で荒れ狂う時代となった。
・アメリカの嘘によるイラク侵略戦争と日本自衛隊海外派兵、
・リーマンショック、、、金融・多国籍企業による新自由主義の世界的暴走、
・自公の小泉政権による底なし規制緩和と戦後社会保障制度の連続的破壊、
・福島第一原発レベル7大事故・・原因・責任不問、旧ソ連以上の棄民政策、原発 輸出や再稼働のお ぞましい政治。
・大物政治家や政府高官の冤罪事件の多発、
・“「二大政党制」で「政治改革」”という幻想のウソ露呈、政治不信蔓延、
・TPP断固反対、原発事故終息管理掌握宣言←―ウソつき政権政党・それでも支 持する国民の存在、、、etc

こうして大転換が求められる時代に、著名な人たちがサロン的運動では困るではありませんか、、変革の展望や運動を望みたい、、私たち大人の責任が問われていますね。


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