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在りし日の江田憲司氏と渡辺喜美氏 [Photo] Getty Images
党首の器にない"お山の大将"渡辺喜美は 政界の孤児になってゆく
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37295
2013年10月21日(月)田崎 史郎 :現代ビジネス
先週、召集された臨時国会で衆院本会議場座席を見て驚いた。
みんなの党の席を注視すると、前幹事長・江田憲司の席が後ろから3列目になっていた。各党の本会議席は議長席に向かって縦に配置され、最前列は初当選組、最後列は党首や幹事長が座るようになっている。
江田は通常国会まで最後列で代表・渡辺喜美の隣に座っていたのだが、その席は幹事長・浅尾慶一郎になり、渡辺の列と江田の列の間、つまり後ろから2列目には初当選組の3人が並んでいた。
この3人が党の役職に就いているという理由らしい。
しかし、渡辺とともに立党し、二人三脚でみんなの党を育ててきた当選4回の江田に対してあまりにも冷酷な仕打ちである。リストラを進める企業で流行っている「追い出し部屋」ならぬ「追い出し席」のように映った。
■ファクス1本で身内を切りまくる
みんなの党内で進められている「純化路線」(渡辺)という名の「いじめ」はこれだけにとどまらない。
江田に近い井坂信彦(当選1回、衆院比例代表中国ブロック)は臨時国会召集直前の10日、それまで所属していた経済産業委員会と科学技術・イノベーション推進特別委員会の委員を外された。
しかも、それは党事務局から送られてきたファクスで知らされ、代わりに決算行政監視委員会と政治倫理審査会の委員を割り当てられた。経産委なら経産省関係の政策を勉強する機会に恵まれるが、決算行政監視委や政倫審では政策を磨くのは難しい。
同じく江田に近い柴田巧(当選1回、参院比例代表)は17日、党倫理委員会の委員を外された。
これによって、倫理委は委員長の小野次郎を除く4人の委員がすべて渡辺系の議員で占められるようになった。小野はかろうじて残ったが、渡辺は処分や離党の手続きの際に重要になる倫理委を掌中に収めた。その小野も参院国対委員長代理を外され、代わりに渡辺側近の松田公太が就いた。
これに先立ち、渡辺は8月7日、江田を幹事長職から強引に外した。また、同23日、柿沢未途を適正な手続きを取らずに離党に追い込んだ。
■みんなの党の支持率は1年足らずで半分に
「『切り貼り新党』路線では、風が吹けば当選できるかもしれないが、覚悟のない人はいずれ淘汰(とうた)される。有権者は賢い」「みんなの党は純化路線で成長している極めて例外的な党だ」
渡辺は19日、宇都宮市の自身の事務所で、自らが塾長を務める政治塾「ヨッシー塾」を初めて開き、こう力説した。
渡辺は野党再編について、民主党、維新の会との連携・合流を「切り貼り新党」と強く否定し、「政党ブロック(連合)」を唱える。切り貼りとかブロックとか、今ひとつ定義がはっきりしない造語づくりは渡辺の得意技だ。
だが、政治の現実を見てみよう。時事通信の世論調査を見ると、みんなの党の政党支持率は今月、ついに1%を切り0.9%になった。
昨年暮れの衆院選時は1.8%あったので半分になったということだ。他社の直近の世論調査でもみんなの党の政党支持率は朝日1%、毎日4%、読売2%、日経2%だ。
民主、維新、みんな3党合計で10%程度で、40%を超す自民党に遠く及ばない。ヒトケタ前半の支持しか得られていない政党が純化路線を進めたらどうなるか?
そもそも、衆院選や今年7月の参院選で自民党の圧勝を許したのは野党がばらばらに戦ったことが原因だ。
たとえば、参院京都選挙区で渡辺は公示1週間前に候補擁立を強行した。その結果、民主党候補の票を食い、自民党候補が圧勝し、共産党候補が議席を獲得した。
息を吹き返した自民党に対して、野党各党がばらばらに戦っているのでは勝てるはずがない。とくに、衆院の小選挙区で自民党を負かすには野党は候補者を1人に絞らなければならない。
■約束を反故にするダブルスタンダード
政策の一致を追求するのはいい。しかし、渡辺は最大公約数を見いだす努力をする前に、野党再編の方法論、すなわち合流かブロックかで争っている。政策で最も近い維新の会とは、共同代表・橋下徹(大阪市長)の「慰安婦発言」をきっかけに「政策以前の基本的価値観で大きな違いが生じた」と言って、袂を分かった。
渡辺の対応は政策の一致を唱えながら、いざという時に別の基準を持ち出すダブルスタンダードだ。
こうした渡辺の言動に、首相官邸の実力者は「彼は信用できない。約束を守らないから」とバッサリ切り捨てる。
民主党のある議員は「身内を切っていく、あの手法は小沢一郎(生活代表)以下だ。小沢さんでも手続きを踏んだ。渡辺さんは要するに自分が"お山の大将"でいたいだけでしょ」と言う。渡辺は純化路線を取っていくうちに、政界の孤児となるのではないか?(敬称略)
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