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「新設の検察審には審査員はいない」(EJ第3655号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/378018286.html
2013年10月21日 Electronic Journal
気になっていることがあります。前回のEJで述べたように、
検察審査会制度の改正で、東京地裁本庁内の検察審査会を従来の
2つから4つ新設して、6つにしたことです。つまり、第3、第
4、第5、第6の検察審査会は新設なのです。
検察審査会は、前年秋に各検察審査会が市町村選挙管理委員会
の選挙人名簿のなかから、くじ引きソフトで選定した400人の
名簿を作成し、それを100人ずつの4群に分けてそこから必要
とする検察審査員や補充員(以下、審査員と略記)を選ぶ仕組み
です。ということは、東京検察審査会の場合、2009年5月に
新設された第3、第4、第5、第6の各検察審査会には、その時
点では審査員は存在していないことになります。
それらの新設検察審査会のうち3つの検察審査会が、2009
年5月から2010年10月までの間、政治家マターで使われて
いるのです。新設の検察審査会ですから、審査員はその時点では
いないので、本来は秋に行う400人の名簿作りからはじめて、
そこから1検察審査会につき最大で22人(審査員11人、補充
員11人)を選ぶことになります。
選定された審査員全員に対して通知を郵送し、返信を待って実
際に審査会議に集めるまでには相当時間がかかるはずです。しか
も、検察が時間をかけて捜査して起訴できなかった事件を審査す
るので、常識的には何回も審査会議を開くことになります。1回
や2回では結論が得られるはずがないのです。
さて、政治家マターとは次の3つです。西松建設事件の違法献
金の容疑で検察から不起訴処分を受けた自民党・二階派会計責任
者の泉信也参院議員は第3検察審査会、母親からの違法献金の容
疑で不起訴処分を受けた鳩山由紀夫元首相は第4検察審査会、そ
して2004年政治資収支報告書虚偽記載の容疑で不起訴処分を
受けた小沢一郎衆院議員は第5検察審査会にそれぞれ割り振られ
たのです。
気になっているとは、第1と第2検察審査会は以前からあった
ので職員も多く、きちんと審査を行っているように思えるのに対
し、第4〜第6検察審査会は職員の数も少なく、本当に職務をき
ちんと行っているのかどうかです。本当に検察審査会としての実
態があるのか疑問です。
2010年10月25日に志岐武彦氏たちが東京第5検察審査
会事務局に質問書を渡すために訪問したとき、出迎えたのは、東
京第1検察審査会事務局長の長瀬光信氏と同検察審査会総務課長
の手嶋健氏の2人であり、肝心の第5検察審査会の事務局長やス
タッフは誰も出てこなかったのです。当然のことながら、事前に
訪問することは伝えていたはずですが、なぜ、第5検察審査会の
スタッフは出てこなかったのでしょうか。逃げたのでしょうか。
本当に実態はあるのでしょうか。
志岐氏によると、第5検察審査会のスタッフは2人ということ
ですが、そんな人数で検察審査会を本当に運営できるものなので
しょうか。検察審査会はそれぞれが独立して業務を行うことが検
察審査会法に定められているのです。
ところで小沢事件では、2件が検察審査会に告発されているの
です。2004年政治資金収支報告書虚偽記載と2007年政治
資金収支報告書虚偽記載の2件です。小沢事件の場合、04年分
は第5検察審査会、07年分は第1検察審査会に割り振られてい
るのです。
第1検察審査会では「不起訴不当」議決が出ています。これは
事実上強制起訴はしないことを意味しています。この議決が出る
と、検察は一応再捜査はするものの、必ず不起訴処分を出すので
それで事件は一件落着になるのです。
この東京第1検察審査会の場合は、審査員の平均年齢49.3
歳、男女割合は男性4名、女性7名ときちんと出ています。審査
状況は次の通りです。
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≪小沢事件審査/東京第1検察審査会≫
審査会議 参加人数 発議日
5月20日 初回 15 5月26日
5月27日 2回 18 5月31日
6月 3日 3回 17 6月10日
6月10日 4回 14 6月15日
6月24日 5回 15 7月 5日
7月 1日 6回 12 7月 6日
7月 8日 議決 14 7月12日
7月15日 議決書確認 14 7月20日
──志岐武彦氏提供資料
「小沢検察審架空議決」より
―――――――――――――――――――――――――――――
情報開示でこういうデータが出てくれば納得できるのです。議
決までに6回の審査議を開いており、そのうえで議決し、もう1
日とって審査員に議決書の確認をさせています。「発議日」とい
うのは「支払発議」のことで、審査員への日当旅費を振り込む手
続きが完了した日を意味しています。
これを見ると、それぞれ審査会議が行われた日から一週間以内
にきちんと処理されていることがわかります。こういう資料が出
てくれば、誰も架空議決なんか露ほども疑わないのです。
しかし、これに比べると、政治事件を扱った第3、第4、第5
検察審査会の審査状況や日当旅費の支払い状況には、不可解なこ
とがあまりにもたくさんあります。いつ、何人の審査員が集まり
何回審査会議が行われ、どのように議決されたかのプロセスがき
わめて明確ではないのです。第1検察審査会のような資料がなぜ
公開されないのでしょうか。
こういう検察審査会法を作った政治家には大いに問題がありま
す。自分たちに一番関わりがあるのに、なぜ、本気で法改正に動
こうとしないのでしょうか。とくに自民党は法務大臣を中心に知
らん顔です。 ─── [自民党でいいのか/77]
≪画像および関連情報≫
●小沢を追い詰める第5検索審査会という罠/阿修羅♪
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2010年年2月1日、東京地検特捜部吉田正喜副部長が、
「小沢はここで不起訴になっても、検察審査会で裁かれる可
能性が高い。その議決は参議院選挙前に出るでしょう。そん
なことになって良いのでしょうか」と取り調べ中の石川知裕
議員に語った。吉田副部長の言葉がなるほどとうなずける。
検察側は、09年4月の時点で東京第五検察審査会を新設し
て待ちうけていたということだ。局員が多いと悪いことをす
ればすぐばれる。これまでの東京第一、東京第二という組織
では悪行の達成は難しい。そこで、悪ども(検察?)は、組
織を小割にすることを考えた。審査会事務局には仲間がいて
どうにでもなる。東京第五審査会を新設し、そこに小沢案件
をぶち込むことにした。傳田氏、金子氏を配置し、二人に悪
行の手助けをしてもらうことにした。偽審査員を審査会に送
り込めば、東京第五検審の傳田局長と金子係長の段取りで、
議決を導き出せる。偽審査員は、小沢起訴に積極的同意しそ
うな輩の名簿を東京第一検審に渡してやれば、第一検審事務
局がそれに基づき準備できる。悪どもは、こうすれば、誰に
も知られず小沢起訴議決が取れると踏んだ。その通り実行さ
せ、成功した。この計画に係わった第一検審と第五検審メン
バーはただの実行犯だ。裏に、小割り審査会を新設させ、偽
審査員を揃えさせた悪ども(検察?)がいるはずだ。
http://bit.ly/rOZc5t
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