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東スポWeb 10月20日(日)11時0分配信
脱原発を発信し続ける小泉純一郎元首相(71)に政界が過敏になっている。息子の進次郎氏(32)を復興担当の政務官に据えた安倍政権だが、小泉氏の口をふさぐことはできない。
甘利明経産相(64)は15日の番組収録で「良い意味では純粋に、悪い意味では短絡的に思ったのだろう」とチクリ。石破茂幹事長(56)は事情聴取する意向だという。
小泉氏は16日にも千葉県で講演を行い「政府・自民党が原発をゼロにして自然エネルギーに変えていく方針を打ち出せば、おおかたの国民は協力してくれる」と従来の主張を変えなかった。永田町では脱原発を旗印にした小泉新党話も出ているが、本人は「私は政治家を引退している。新党結成を考えているのかと言われるが、そんなことは毛頭ない」と否定した。
それでも期待感と警戒感は消えない。自民党議員は「いや、新党はないでしょ。もう年だよ。進次郎君だって政府見解に沿ったことしか言ってない。影響はなさそう」と気にしないそぶり。小泉新党ができた場合、原発推進といわれる自民党にマイナスの影響が出るのは想像に難くない。
一方で「自民党は大丈夫だろう」という見方もある。「小泉氏が目立つことで一番、割を食うのは日本維新の会と橋下徹大阪市長でしょう。小泉氏と橋下氏は無党派層に人気があった点など、イメージがダブっていますから。小泉氏が表に出てきたら、小泉氏の方がいいってなってしまいますよ」(自民党関係者)
小泉新党ができたら無党派層をごっそりさらいかねない。そうなると無党派層の「ふわっとした民意」(橋下氏の過去の発言)に推された維新の存在感が消し飛ぶ。小泉氏が次に「ぶっ壊す」のは自民党ではなく維新なのかもしれない。
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