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安倍首相に冷淡なオバマ大統領と安倍に指示を強めるジャパンハンドラー(軍産複合体)
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64230410.html
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/20>★ :本音言いまっせー!
アメリカの対日政策には2つの矛盾した流れが見える。
一つは安倍首相と出来るだけ距離を置こうとするオバマ大統領と、
安倍に指示を強めるジャパンハンドラー。
例えば集団的自衛権を日本に認めさせようとするジャパンハンドラーと、
日本の集団的自衛権と距離を置くオバマ大統領。
矛盾する流れをどう理解したらいいのか。
一つは安倍首相と出来るだけ距離を置こうとするオバマ大統領について
まず見ておきたい。
安倍首相は首相就任時、一刻も早く米国に行きたいとしたがオバマ大統領
はなかなか招待しなかった。やっと訪米しても、首脳会議に与えられた時間
は昼食をはさみわずか1時間45分。その後もサミットなどの会議においても
ほとんど日米首脳会議は持たれていない。
このオバマ大統領の安倍首相に対する冷淡さは、周近平中国国家主席に
対する真剣さ、−周近平の訪米時、オバマ大統領は2日にわたり8時間以上
の首脳会談を実施―
他方安全保障面では、10月3日2プラス2の日本開催は8年以来
17年ぶり。今回は岸田外相と小野寺防衛相、ケリー国務長官、
ヘーゲル国防長官が出席した。
集団的自衛権では安倍首相が訪米時には米側は議題とするのを嫌がった。
しかし、10月3日の2プラス2では、集団的自衛権を日本に認めさせ、
その実施のため秘密保護法を日本に認めさせようとしている。
これらをどうみたらいいのか。
オバマ大統領は日本に関心がない。
さらに右翼的色彩の強い安倍首相とは信条が合わない。
中国には関心がある。
したがって日本に積極的関与をするつもりがない。だから自分では動かない。
自分の関心のある分野(たとえば対中関係)への影響がなければ、日本を
ジャパンハンドラーに丸投げしている。
ジャパンハンドラーは丸投げされた日本を自分達の都合のいいように
料理している。ジャパンハンドラーは基本的に米国の軍産複合体の利益の
代弁者であるから、日本に一段と関与するよう求めている。
集団的自衛権は自衛隊を中東、アフリカ、地球の裏側等海外で使うため
であるから、中国に対してこれは中国とは無関係であるということを
説明しておけばよい。
安倍首相の靖国神社など中国を刺激することはするなと釘を刺しておく。
こうして、米国の対日政策は 安倍首相に冷淡なオバマ大統領と安倍に
積極的に指示するジャパンハンドラーという一見矛盾しそうなものが
共存している。
安倍首相がいくらジャパンハンドラーの指示を一生懸命実現しても
オバマ大統領は全く評価しない。米国民も評価しない。
評価するのは軍産複合体だけという構図である。
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