http://km2295.iza.ne.jp/blog/entry/3208584/
2013/10/20 10:19

　民主党の2009マニフェストに謳った「子供手当」を「財源なきバラ撒き」だと徹底して批判して先頭に立ってブッ潰したのはこの国のマスメディアだった。そのマスメディアが「少子化克服が急務」との10面の一面を使って会談記事を掲載している。

　少々下品ながら「コイツラバカか」と言うしかない。どの政権であろうと誰が首相であろうとこの国がやるべき政策は了として支持すべきだ。財源なき政策と批判するなら効果の疑わして安倍氏の唱える第四の矢などは典型的なものではないか。消費増税は社会保障費に回す約束だったはずだ。

　民主党の掲げる子供手当月額2万6千円を支払えばキッチリ5兆円ほど必要だった。安倍氏の掲げる法人減税などの「景気対策費」と同額だ。それならカンフル注射よりも未来への投資を優先すべきだというのは、どんなノータリンにでも解る話だ。

　さすがに経済学者の竹中平蔵氏は人口減社会で経済成長を続ける前提として「大量移民」も選択肢だと発言している。ということは大量移民なくして人口減となればこの国はダウンサイジングするしかないということを竹中氏も是認しているということだ。

　しかし「大量移民」を受け容れた欧州諸国がどうなっているか、指摘するまでもないだろう。米国は元々移民の国だから日本と比較することは無意味だし、だからこそ単位人口当たり凶悪犯罪の発生率は日本とは比較にならない水準にあるが。

　全人口のおおむね10％の移民を受け入れて10年経つと様々な文化的社会的軋轢に悩まされる事態を招いている。ドイツ然りフランス然りスウェーデン然りだ。日本もそうした選択をするなら現在230万人の外国人ですら不良外国人による犯罪が社会問題化しているものが、1200万人の外国移民を受け入れたら日本の地域社会がどうなるか火を見るよりも明らかだろう。

　グローバリズムという言葉に誤魔化されてはならない。日本はこれまでの日本で少しも困っていなかった。時々米国から繊維問題や造船問題や自動車問題などで、「輸出経済をやり過ぎだゾ」と虐めにあってはいたが、同じ米国が中国に対して少しも虐めないのはなぜだろうか。所詮米国の唱えるグローバリズムとは日本に対するダブルスタンダードに過ぎず、そのメッセンジャーボーイをしていたのが小泉首相と竹中氏だったことは周知の事実だろう。

　まだまだ日本の政治家たちのほとんどは能天気だ。人口減といっても高々前年比22万人程度ではないかと危機感を持っていない。しかし勤労者世代で比較すれば100万人規模で減少している危機的な状況だと認識しなければならないはずだ。この国の未来への投資として子供手当をブッ潰したマスメディアの雄たる読売新聞が「少子化克服が急務」と特集を組むイカガワシサにはうんざりする。

コメント
01. 2013年10月20日 10:48:37 : LG0FUtT49g 安倍は子種がなかったのかな？それとも奥さんの方かな？不妊治療は受けなかったのだろうか。
02. 2013年10月20日 10:54:32 : 3PJAqRzx3M でも子供手当て「だけ」で、どのくらい子供が増えるか？そこは怪しいぞ。 根本的な原因として未婚、晩婚化があるからな。 子供手当てだけでなく、いわゆる非正規労働者対策や従来まで自己責任にされていた教育、住宅など社会保障全体を考えなおさないとだめなんだけど、結局民主党も「標準世帯」向け対策の枠を超えられなかった。
03. 2013年10月20日 11:17:39 : LG0FUtT49g 02様 そうですね。今、世帯の3割近くが貯蓄がないですし。多分、この層は病気とか、解雇とかあったら、すぐに生活が立ち居かなくなる、潜在的生活保護予備軍でしょう。
04. 2013年10月20日 11:33:56 : rCtfAvgnGE まずは生まれて来る子供逹が、安全に成長できる環境を調えるのが先。 福島を解決させる事の方が急務だ。
05. 2013年10月20日 11:51:46 : W18zBTaIM6 子供手当ては中国人移民を入れて子供をどんどん作ってもらう為に考えた事だろ 子供手当て位で子供を増やす日本人は一人もいないからね
06. 2013年10月20日 11:53:25 : F3D5GLpYsg 非正規を増やし貧困層を量産する、さらにテレビに評論家は見栄張りを賛美する。 こんな政策と風潮で子ども手当てを切って出生率が上昇するはずがない。 生活防衛のために、貧乏男にできることは結婚しないこと、子どもをもたないこと。女は金がかかるので近づかないこと。 もう読売新聞などとらなくなっているだろう。
07. 2013年10月20日 13:11:41 : dmkMWIGdew 　読売新聞は売国政権の「消費税増税」や「ＴＰＰ参加」など、日本を崩壊させる愚策を連日、支持報道しながら無責任にも、「少子化克服が急務」などと、結婚適齢期の若者が正社員になれず、その結果、家庭も持てない経済状況なのに、よく言うよな！
08. 2013年10月20日 13:22:43 : U2XpiYL4Nw また、税金上げる口実？
09. 2013年10月20日 13:49:55 : FQldSW8m1e 消費税増税がガチガチに固まってから、実は安倍は増税に反対しているだとか ゴミ売りも本当は反対なのよとか・・・ 小泉ケケ中に散々肩入れをして非正規社員を増やした挙句、今更「少子化克服が急務」だとか・・・ 誠に白々しい限りだ。 まともな知能があれば、誰でも数年先は見通せるはず。 すべて分かった上でやっているとしたら、ゴミ売り、こいつら本当に悪質だ！
10. 増税反対 2013年10月20日 15:10:59 : ehcoR2LmdzYII : D9cvjI5T92 02. 2013年10月20日 10:54:32 : 3PJAqRzx3M でも子供手当て「だけ」で、どのくらい子供が増えるか？そこは怪しいぞ。 根本的な原因として未婚、晩婚化があるからな。〜 　 　効果に疑問を持ってあ〜だこ〜だ言ってても何にも解決しない。 少子化対策には少なからず効果があるのは事実だし、地方の一般市民に対する 経済効果もあるので、公共事業バラマキや官僚に使われてる莫大な税金を、 少子化対策に使ったほうがいいに決まってる。 　何でもかんでも文句をつけたがる方々は、少子高齢化人口減少がもたらす 負の効果の恐ろしさが、全く理解できていないのではないでしょうか。 　分かりきった事ですが、子供一人が生まれるだけで多くの経済効果が 見込まれます。

11. 2013年10月21日 08:25:21 : nCLKThnpUY 読売新聞をはじめとして 日本の男女関係を徹底的に破壊を促す記事を書いてきたマスゴミが 今さら「少子化問題」を大真面目に語るギャグ。 今まで散々、異性を嫌いになるような記事を書いてきたマスゴミ。 夫婦間の不仲を煽ってきたマスゴミ。それを長年続けてきた。 離婚の増大・少子化・非婚化・晩婚化・・・お前らマスゴミが望んだことだろう？ 俺は読売新聞をかつて購読していた。 読売も同じく男女間を破壊するような記事を書き続けてきたことを覚えている。 何が保守系新聞だ。 俺が保守に対して疑問を持ち始めたきっかけとなった。
12. 2013年10月21日 09:05:34 : JBtp6cqerM 移民以外で少子化を食い止めた国々は、どこも婚外子が過半数だよ。 要するに、産みっぱなしでも後はお国が何とか育てて一人前にしてやる、 というくらい太っ腹の政策を取らない限り、命を掛けて子を産んでくれる女性は 決して増えない。 最新医学をもってしても、お産で命を落とす確率は宇宙飛行より危険なくらい。 妊娠・出産が命がけなのは大古も現代も同じ。 将来への不安を増やす政策ばかりしておいて、産めよ増やせよに同調するほど 今の日本人は脳天気ではないよね。結局ポロポロ子沢山なのは本当に脳天気で 養育能力がない人たちばかり。
13. 2013年10月21日 12:09:29 : Un6heX4IUI >>11 読売が保守？ 朝日とかと比較して錯覚してるだけじゃねえの？
14. 2013年10月21日 12:12:49 : Un6heX4IUI >>12 ＞太っ腹の政策を取らない限り、命を掛けて子を産んでくれる女性は決して増えない 特別事情が無い限り産まない女性に増税掛ければいいんじゃね？ 散々優遇されてんのに尚も優遇するようごねられてもキリがないし。

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