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猪瀬直樹は都知事失格! 伊豆大島大惨事の最中に”ジョギング””ツイッター”…
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2013/10/18 日刊ゲンダイ
「まず72時間以内の救助が一番大事だと思います。頑張ってください」――。きのう(17日)午後、東京都の猪瀬直樹知事(66)がようやく、伊豆大島に入り、土石流の被災者を激励したが、「どのツラ下げて」と言いたくなる。猪瀬は「大事な72時間」に何をしていたか。世間は災害当日、不在だった大島町長らの危機管理の甘さを追及しているが、それを問われるべきは、この男だ。
〈ジョグ2K。アプリはjogBoy〉
17日午前0時すぎ、猪瀬が自身のツイッターに書き込んだ“つぶやき”だ。〈ジョグ2k〉は、日課のジョギングを2キロ走ったという意味で、jogBoyは、日々の走行距離を記録するアイフォン向けの無料アプリである。要するに、猪瀬は2キロの距離を走り終えたことをツイッターで世間にアピールしたのだ。
この時間までに伊豆大島では土石流被害により、20人近くが死亡、安否不明者は40人を超えていた。自衛隊員や消防隊員、警察官らが夜を徹して捜索を続ける中、陣頭指揮にあたるべき東京都のトップが、日課のジョギングで汗を流し、それをわざわざツイートするなんて、本当に理解に苦しむ。
猪瀬は外遊先でも一日も欠かさないほどのジョギング狂いで知られるが、この日は「十年に一度」の大災害が起きたのだ。現地の支援で汗をかくべきだろう。
「犠牲者の遺族や捜索にあたる人々が、このツイートを読めば何と思うでしょうか。そんなことすら想像できない時点で、トップ失格です」(危機管理コンサルタント・田中辰巳氏)
猪瀬の危機管理の欠如はこれだけにとどまらない。台風が大島を直撃した12時間後、猪瀬は16日午後2時半から都庁で緊急会見を開いた。ここで前田信弘副知事を本部長とする「現地対策本部」を立ち上げ、状況把握のためにヘリで現地に向かわせたことを発表したが、問題はその後の行動だ。
◆信じられない危機意識の欠如と鈍感さ
会見を終えると、防災センターのある都庁を離れ、車で向かった先は東京ビッグサイト。「ITS(高度道路交通システム)世界会議」を視察し、出展企業の説明に聞き入っていた。この時点で死者13人、行方不明者が50人を超えることが分かっていた。未曽有の台風被害を考えれば、すべての公務をキャンセルすべきではないか。
都の知事本局秘書課は「今回の会議で知事は組織委員会の副委員長を務めています。14日の開会式は東京国体の閉会式と重なり、ビデオメッセージのみの参加となった。いつか会議に訪れる必要があり、この日に日程を組んだ」と言うが、会議は18日まで開かれている。キャンセルは十分に可能だったし、これはもう、トップの“良識”の問題だ。
きのうも猪瀬は大島に向かう直前、防災服姿で報道陣に囲まれる姿や、ヘリに乗り込む様子をスタッフに撮らせ、自身のフェイスブックに公開した。
前出の田中氏は「大震災直後に当時の菅首相が福島原発を視察したパフォーマンスと印象が重なります」と言った。五輪招致で浮かれ、都民の安全という最も大切なことを忘れている猪瀬は、知事失格だ。
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