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2013-10-18 07:05:40
「原発はコストが安いと言われるが、私は信じない。一日も早く原発をゼロにすべきだ」と、小泉純一郎・元首相は一昨日10月16日にも千葉県木更津市での講演で話しました。大勢の前で「脱原発」を明言するのは、これで三度目になるのでしょうか。本気で「脱原発」を実現しようと動き出したようです。
繰り返す小泉・脱原発発言がさまざまな波紋を広げています。共産党の志位和夫・委員長が昨日の記者会見で、「核のゴミ処理ができないから原発をなくすという点は理が通っている。私たちとも接点がある」と、積極的に評価しました。朝日新聞は本日の朝刊で、他の問題はさておき、「脱原発の一点で連携する『一点共闘』の可能性を示唆した」(4面)と報じました。
「脱原発」については、小沢一郎・生活の党代表が先にドイツを訪れ同国での脱原発の動きを視察し、その後も一段と脱原発・野党連携の模索に力を入れています。
小泉氏は、フィンランドの核廃棄物処理施設「オンカロ」を視察し、脱原発の正しさを確認したようです。この視察には、三菱重工、東芝、日立製作所の原発メーカーとゼネコンの幹部が同行したのが、大きな意味を持ちます。原発ムラの産業界代表も脱原発による「廃炉ビジネス」の巨大な成長分野を改めて認識できたと思われ、また原発ムラの本命が「脱原発へ転換か」と連想させる効果がありました。
みんなの党の渡辺喜美・代表は昨日の代表質問で、「小泉元首相は『総理大臣が決断すればできる』とおっしゃっている」と、安倍首相に「脱原発を迫りました。しかし、首相は、「責任あるエネルギー政策を構築する。原子力比率は可能な限り引き下げる」と述べるにとどまりました。安倍氏の本音は「責任あるエネルギー政策」というキーワードにあり、そのためには原発が欠かせないでしょ」です。
それでもゆっくりと「脱原発」が大きくうねり出したように感じられます。相手は、政権与党であり、グローバルな広がりを持つ経済界であり、それに同調する学会、マスメディアです。さらにその後ろにはアメリカが控えています。巨大な原子力推進勢力。
小泉氏発言のインパクトをいかに最小限に抑え込むか、原子力推進勢力はあれこれと策を巡らせていることでしょう。海坊主の策士、飯島熏・元秘書官が小泉批判を始めています。彼は、小泉氏の闇の部分も知り尽くしているだけに、どんなアンチ・ジュンイチロー、キャンペーンを仕掛けてくるか。
それだけにボクたちも、「小泉嫌い」などと言っている場合ではないと思います。実は本当は「小泉・竹中路線」が大嫌いなのですが、そんなことを言っておれません。幸い、あの共産党ですら、志位委員長自ら「一点共闘」の可能性を示唆しています。共産党も嫌いですが、共産党が従来からの独善主義を脱するかのように、「連携」に言及したことは大進歩と言えるのではないでしょうか。
広く連携を模索すべきですよね。「脱原発」を法的に確定するには、弱小野党だけではどうにもならない。自民党議員を引っ張り込むことが欠かせません。自民党内にも、河野太郎氏など「脱原発派」がいます。幅広い「脱原発統一戦線」を組み上げたいものです。
ここで、脱原発をテーマとする「小沢・小泉対談」、あるいは「小泉親子対談」を実現できないか。それをきっかけに、「脱原発・一点共闘」のオリーブの木連合を実現させられないか。かすかな期待をつないでいます。
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