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APEC関連会議での朴槿恵大統領(右)と安倍晋三首相。韓国との付き合い方には十分な戦略が必要だ(共同)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131014/frn1310140721000-n1.htm
2013.10.14
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は先月30日、訪韓した米国のチャック・ヘーゲル国防長官と会談し、日韓関係について、「歴史や領土問題で後ろ向きの発言をする日本の指導部のせいで、信頼を築けない。今も傷ついた国民がいる。国民が憤慨している中、首脳同士が対話の席に座って解決できるだろうか」と安倍晋三内閣の対応を批判した。
その後、外務・防衛担当閣僚級協議のため来日したヘーゲル氏は、日本政府に対して、「われわれの共通の敵は北朝鮮だ。北朝鮮に対峙するためには、日米韓3カ国の協力が重要だ。日本と韓国は通常の会話ができるよう、仲良くしてほしい」と遠慮なく伝えた。
たしかに、米国の言っていることはもっともな話だ。しかし、コトはそう単純ではない。ここで日本が注意しなくてはならないことがある。
北朝鮮はいずれ倒れるだろう。長くはもたない。そのとき、韓国が北をコントロールすることになるはずだ。核も手に入れるかもしれない。
そうなった場合、朴大統領のように日本を恨みまくっている人間がトップにいて、「日本なんか冗談ではない。人口7000万人で核まで保有する韓国のほうが大国だ」という態度で日本と対立してきたら、どう対応するのか。また、かつて元寇に協力して日本を攻めた高麗軍のような韓国と中国の連携の可能性はないのか、日本としては独自の見解を持つことも必要だ。
「米国に言われたから日米韓で仲良く一緒にやっていたのに」と後悔することになるかもしれない。そんな将来も想像できるのだ。
米国の言うことを聞くことも大切だが、日本はその次のステップを考えておく必要がある。
つまり、韓国が北を傘下に収める一方、日本との対立の構造を解かないことも考えて、いまのうちからそういう“嫌日”の韓国に対処できるよう準備をしておかなければいけない。このことは、地政学的にはかなり重要な視点だ。
だいたい、韓国は中国との関係も日本とは大違いだ。過去2000年の歴史を振り返っても、韓国は中国に取り入り、「中国を宗主国とした周辺属国」というポジションで、下に潜り込むことが得意だった。
といって、中国に傾倒してばかりではなく、すきを見て中国に攻め込んだりもしている。だから、中韓関係もわれわれが考えているように単純ではない。渤海湾ではすさまじいまでの漁船同士の衝突が起こっている。
こういう歴史は、建国から日が浅い米国のヘーゲル氏には、よく読めないと思う。日中韓3国の歴史も含め、今後、この東アジア地域で地政学的にどういう構図が描かれるか。日本人はよく考え、盟友アメリカにもじっくり説明できるようにしておくことが大切だ。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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