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★孫崎享氏の視点ー<2013/10/14>★ :本音言いまっせー!
13日、大阪で、孫崎 享 +糸数 慶子議員と「集団的自衛権の正体」で
講演とパネル討議を行った。この時、糸数議員は沖縄独立論にも言及した。
かつて、沖縄の人が日本からの独立という時には、ある程度冗談っぽく
話していたと思う。今、多くの沖縄の人は真剣な選択として議論始めた。
幾つかの契機がある。
特に普天間米軍基地の移転と、オスプレイ配備問題が契機となっている。
オスプレイは沖縄の全41市町村で反対議決をした。
それを踏まえて、本年1月28,29日全41市町村代表が東京で陳情し、
銀座を行進した。
この時、街頭でどのような反応を得たか。
同情ではない。
「国賊」「お前らは中国からいくらお金をもらったのだ」という声が
執拗に浴びさられた。
沖縄の人々は、日本に帰り、どれだけプラスになったのか、
過去を含め論議が出てきた。
@ 江戸時代の薩摩藩の侵攻、さらには明治政府の琉球処分
A 沖縄戦
B 独立後の扱い
『戦後史の正体』。
「一九七九年、進藤栄一助教授、雑誌『世界』に「分割された領土」という
論文発表の中に引用
「マッカーサー元帥のための覚書(一九四七年九月二〇日)
(マッカーサー司令部政治顧問シーボルト)
天皇の顧問、寺崎英成氏は、米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を
継続するよう天皇が希望していると言明、)日本に主権を残したままでの
長期租借――二五年ないし五〇年、あるいはそれ以上――を提案。
C1952年サンフランシスコ講和条約発効日は、沖縄県や奄美諸島などに
とっては、米国施政下に置かれ、主権を回復した本土と切り離された
「屈辱の日」
D普天間移転問題
Eオスプレイの配備
私は今後、沖縄で独立論はますます盛んになっていくとみている。
@日本政府が普天間基地などで沖縄県民の意思を配慮した政策をとることは
考えにくい。
A逆に辺野古移転を強引に進めようとしている。
B沖縄経済はかっての基地依存から、観光などで自立の可能性を持ってきた。
C尖閣問題の対立が進めば沖縄がまた犠牲になるとの思いが出てくる。
今世界的にみると、先進国の中に独立の傾向が高まってきている。
スコットランド、バルセロナ一帯のカタルーニャ地方、バスク地方などで
地域独立の動きが出ている。これを可能にしたのは次の理由による。
@経済などのグローバル化が進み、特定地域とだけ密接な関係を
持たなくてもよくなった。
A世界の流れを見れば、軍事的侵攻はほとんどない。各国とも平和的協調に
利益を見出している。
沖縄独立の動きは今、沖縄言葉、ウチナーグチ(沖縄口)の復権の動き
として表れている。
小学校では、ウチナーグチ(沖縄口)弁論大会が始まった。
糸数議員は挨拶ではまず最初に、ウチナーグチ(沖縄口)で呼びかける
という。
本土の人は、「沖縄が日本に復帰してこんなにいいことがあるよ」と
言えない時代に入っている。
そして差別に平気でいる。
沖縄の独立論はますます活発化すると思う。
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