04. 2013年10月12日 12:00:00
: esmsVHFkrM
日本で対米従属なのは、戦前から連続する官僚利権政府とその走狗である自民党とそれを草の根で支える保守右翼勢力だ。自分たちの利権を防御するために日本をファシズム化し最終的にアジア太平洋戦争を引き起こして310万人の日本人と2000万人のアジア人を殺したのは天皇制官僚利権政府とそれを支えた保守右翼だ。このような犯罪的なファシズム勢力は本来なら敗戦とともに日本人自身の手によって断罪されそれらが完全に排除された民主主義日本が樹立されなければならなかったが(実際天皇制官僚利権政府が戦後革命を予期し恐怖した)、残念ながら戦後のアメリカ東アジア戦略の転換よってそのような日本人自身よる民主化は実現が拒まれた。 ポツダム宣言を受諾した天皇制官僚利権政府は「国体のあり方」についての条件闘争を行うべく数々の対GHQ工作を試みた。他方当初のファシズム打倒から共産主義封じ込めに急速に日本占領戦略を転回したアメリカは、天皇制官僚利権政府を完全に解体する(国体の否定)よりはむしろそれを利用して日本を属国化し東アジアにおける共産主義封じ込めの要石とする方が有利と考えた。この両者の合意点が東京裁判であり、その要点は以下のとおりだ。 1.アジア太平洋戦争とその惨禍に対して日本に責任があること(戦争責任の承認)。 2.その戦争責任をすべて日本軍部に負わせることで、天皇および官僚利権政府は免責されること。 3.その対価として、 3.1 天皇の政治利用を封じるため天皇は象徴とされること。 3.2 存続する官僚利権政府と保守右翼はアメリカの走狗となること。 また当初のGHQ民主主義改革で戦後憲法体制と大衆民主主義政体が確立されたから、そのような大衆民主主義政体においても官僚利権政府の権力維持を実現確保するために、さらに保守右翼政党である自由民主党がCIAのスパイとなった岸信介の手によってCIAの資金提供で設立された。 すなわち、天皇制官僚利権政府と保守右翼勢力はアメリカの犬となることを誓うことでアメリカに勘弁してもらって、自民党の一党支配という形で引き続き戦後日本の権力の座に居座ったということだ。 それゆえに自民党=官僚利権政府と保守右翼は、常にアメリカに従属して日本の独立とふつうの日本人に敵対してきた。それは、60年安保、ベトナム戦争、イラク戦争、水俣病、原発、TPP等々を見れば自明だ。 従って自民党=官僚利権政府と保守右翼がアメリカの犬(「米犬」だ)であることに疑問の余地はない。 ネトウヨの中には(「真相の道」、「米犬」、「xyzxyz」、「で爺」、「木卯正一」、「新自由主義クラブ」等々)、安倍自民党の東京裁判否認とアジア太平洋戦争肯定論をもってこれを愛国と理解しようという涙ぐましい努力があるようだが、そんな努力が虚しいのは気の毒なことだ。 上に見たような東京裁判での取引(アメリカの犬となることの誓い)を、保守右翼の脳天気な三代目(安倍は岸の孫、安倍の息子だ)は忘れていてもアメリカはそんな真似は許さない。「悪うございました、犬になりますから許してください」と言ったから勘弁してやって権力の座に居座らせてやったのに今頃になってほとぼりが冷めたからといって何事だと大怒りだ。すでにサインは出ている(安倍訪米への冷遇や国務国防両長官の千鳥が淵慰霊)。これで安倍がわからなければ早晩安倍は取り替えられるだろうし、わかれば安倍はおとなしくなる。 権力基盤がアメリカにあるのだから(アメリカの犬なのだから)アメリカに反して権力を維持することなど不可能なのが、自民党=官僚利権政府と保守右翼の悲しさだ。 また、日本の民主主義勢力が憲法特にその平和主義に依拠して自民党=官僚利権政府および保守右翼に反対することをもって、民主主義勢力(これを保守右翼は「左翼」と呼ぶ)もまたアメリカに従属するとする議論があるが、これは「みんなアメリカの犬なんだから自民党で我慢しろ」ということでアメリカの犬である自民党=官僚利権政府と保守右翼の宣伝工作だ。 日本の民主主義勢力がアメリカ占領下で制定された戦後憲法に依拠しているからと言って対米従属だということにはまったくならない。 保守右翼から「左翼」と蔑称される民主主義勢力は、60年安保であれ、ベトナム戦争であれ、イラク戦争であれ、TPPであれ、原発問題であれ、みんな反米ないしはアメリカからの独立を主張している。そして現に戦後憲法はそんな対米独立主張の武器となっている。 そもそも民主主義の諸原理と諸原則ならびに平和主義は普遍的な価値を持ちそれに基づいて機能する。 だからこそ、憲法は米軍基地の存在を違憲としたし(砂川事件の一審伊達判決)、アメリカに命令された自衛隊イラク派遣を違憲とした(名古屋高裁香山判決)。憲法の人権規定が忠実に実行されるならば徴兵も徴用も冤罪や政治的インチキ裁判も不可能だ。総理大臣による独裁も、交渉経過や条件も明らかにしない国際交渉も、都合の悪い事実を隠蔽するための国家機密法も、みんな憲法違反だ。 自民党=官僚利権政府と保守右翼が日本の独立と日本人の幸福や権利を踏みにじってアメリカに従属する政策を進めようとするときそこに立ちふさがるのは常に憲法とそれを武器に戦う「左翼」と呼ばれる日本の民主主義勢力だ。だからこそ、アメリカの犬である自民党と保守右翼はそんな憲法を無視したり、なし崩しにしたり、都合よく解釈したり、改悪したりすることに必死だ。 憲法を擁護したりそれに依拠して自民党政府=官僚利権政府や保守右翼に反対することは対米従属どころか真の日本の独立を目指す愛国的な行動だ。 文部省の愚民化教育に抗して今こそ日本の若い人たちは真実に目覚めなければならない。自民党=官僚利権政府と保守右翼こそがアメリカの犬(米犬)だ。アメリカの犬の言うことはみんな嘘でデタラメだ。 われわれ普通の日本人は日本が過去に誤りを犯さなかったから「だから日本が好き」なのではない、過去に誤りを犯したって「それでも日本が好き」なのだ。「無謬の美しい日本」しか愛せない人間は愛国者ではない。誤りがあったって欠点があったってそれでも「あるがままの日本」を自然に愛するのが本当の愛国者だ。 アジア太平洋戦争は日本が引き起こした大災厄だ。アジアの人々に多大な迷惑と損害を与えた。南京虐殺はあった。従軍慰安婦は日本政府の責任だ。だから、二度とこのような間違いを犯さないために、日本は民主主義的な平和国家となる。日本の民主主義を徹底し真の独立を目指す。アジア太平洋戦争を引き起こしそして今なおそれを反省しないばかりかそれを正当化しようとする政治勢力はその責任をきっちり取らせる。 自民党=官僚利権政府と保守右翼を日本から永久に叩き出す日、それこそが日本の独立と民主主義の日だ。 |