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「奇妙に符合する9月28日の開催」(EJ第3650号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/377085058.html
2013年10月11日 Electronic Journal
小沢事件を審査する2回目の東京第5検察審査会──よく考え
てみると、本当の開催日を隠蔽しておけば、後からどんな不都合
な事実が出てきても、いくらでも誤魔化せるのです。昨日のEJ
の映像で、森議員(当時)の追及に論旨が矛盾する答弁を平然と
繰り返して開き直る刑事局長の態度を見てそう思いました。質問
者をナメ切っているのです。
しかし、検察審査会──とくに「起訴相当」議決後の2回目の
検察審査会は、政治家や大企業の役員など、社会的に地位のある
人を刑事被告人にする可能性のある審査なのです。審査員の個人
名などの個人情報を隠すのは当然のことですが、年齢などは個人
情報ではなく、公表すべきであり、開催日などは明らかにしても
何も問題はないはずです。なぜ隠蔽しようとするのでしょうか。
森ゆうこ氏らは、そのために議員立法で検察審査会法の改正案
を提示したものの、雲散霧消してしまったようです。とにかくこ
の問題に対する政治家の関心の低さには唖然とします。とくに自
民党はまったく無関心です。この党は完全に官僚組織と結びつい
ているので、まったく頼りにはなりません。
2010年9月14日開催の第5検察審査会で行われたとされ
る2回目の「起訴相当」議決ですが、この日以前に、この事件担
当の斎藤隆博東京地検副部長検事が第5検察審査会に行ったとい
う記録はないのです。これは東京地検の情報開示担当官の斎宮氏
も次のように認めています。
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検察庁職員全部の膨大な旅行命令書、出張管理簿をめくって斎
藤検察官の記録を調べたが、その記録がなかったので、不開示
とした。 ──志岐武彦/山崎行太郎著
『最高裁の罠/the Trap for Ozawa』/K&Kプレス
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なお、志岐武彦氏の本によると、東京第5検察審査会が東京地
検特捜部に審査会議出席を要請した書類の提出を求めたものの、
これについては、刑事訴訟法第53条の2の第1項「訴訟に関す
る書類」に該当するとして、却下されています。つまり、斎藤検
察官の第5検察審査会への出席に関する情報は、たとえ情報開示
請求があっても出さないというのが検察の考え方のようです。
これにより、斎藤検察官が9月14日も含めて第5検察審査会
には行っていないと考えるのが普通ですが、そうであるとすると
9月14日の起訴議決は無効になります。「起訴相当」議決の成
立の要件を欠いているからです。
第5検察審査会の審査補助員吉田繁実弁護士については、9月
28日に日当請求書が提出されています。これは、吉田弁護士が
この日に第5検察審査会に出席したことを意味しています。実は
この2010年9月28日については、以下のようなもうひとつ
重要な符合があるのです。
これについて志岐武彦氏の本に次のような興味深いことが掲載
されています。ある民間人が9月の下旬に東京地検舎のロビーで
斎藤隆博特捜副部長と偶然会い、挨拶を交わしたさい、「これか
ら検察審に説明に行く」と述べていたという記事をネット上で見
つけたというのです。
この記事は、ジャーナリストの山岡俊介氏のブログに書かれて
いたものだそうですが、志岐氏は山岡氏に面会を申し入れ、会っ
ているのです。志岐氏の本から、その関連部分を引用します。
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まずは山岡氏の記事に出てきた「ある民間人」(仮にA氏とし
ておく)に話を聞きたい。そのように考えていたところ、20
12年の初めに、運よくA氏と知り合うことができた。A氏も
私のブログを読んでいたそうで、私とコンタクトを取りたいと
思っていたとのことだった。私はA氏と直接会い、斎藤検事と
会った日のことなどについて話をうかがった。A氏によれば、
彼は9月28日に東京地検庁舎の1階で斎藤検事に会ったとい
う。その際、斎藤検事は「これから検審に小沢さんの不起訴理
由の説明に行く」と話していたとのことだった。また、A氏は
後日、斎藤検事が周囲に「検察審査会で説明したが、検察審査
員からは何の質問もなかった」と不審そうに語っていたという
話も聞いたという。──志岐武彦/山崎行太郎著の前掲書より
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これで斎藤検察官が2010年9月28日に東京第5検察審査
会に行ったことは間違いないと思われます。そうすると、吉田繁
実弁護士の9月28日の日当請求書と符合するのです。つまり、
このとき、第5検察審査会は開かれ、そこに斎藤検察官と審査補
助員の吉田弁護士も同席しているのです。しかし、これは議決日
の後であり、2回目の起訴議決は無効ということになります。
実は最高裁や東京地検は、「斎藤隆博検察官」に焦点を当てら
れていることを気にしはじめたのです。そのときの民主党内の一
部議員間では、「斎藤検察官を証人喚問すべし」という意見まで
出ていたのです。確かに本人から直接事情を聞けば、その間の事
情ははっきりします。
このことを聞いた最高裁は慌てて手を打っています。斎藤検察
官は東京地検公判部に人事異動され、小沢裁判の指定弁護士の補
佐役に就任しています。こうしておくと、国会から証人喚問を求
められても、公判中の担当検事ということで、喚問を拒否できる
からです。そして、ほとぼりが冷めた頃、斎藤検察官は東京地検
の副部長に戻されているのです。これをみても最高裁が何として
も第2回目の「起訴相当」議決の情報をひた隠しにしていること
が浮かび上がってきます。
それにしても小沢氏に対する第5検察審査会の強制起訴は疑惑
の闇に包まれています。それに深く関わっているのは最高裁なの
です。日本の国の法律を司っている最高裁が何の罪もない一人の
政治家を潰すためにこんな疑惑に満ちたことをやっている──こ
れでは日本はとても法治国家とはいえないと思います。
─── [自民党でいいのか/72]
≪画像および関連情報≫
●検察審査会は秘密のヴェール/小沢一郎氏
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検察審査会の起訴相当議決を受けて小沢一郎・元民主党幹事
長は2010年10月7日、衆院会館で記者会見し「離党も
議員辞職もしない」ことを表明した。小沢氏は明らかに憔悴
していた。デッチ上げも平気でやる東京地検特捜部の執拗な
捜査・取調べを交わし終えたと思ったら、素人集団によって
強制起訴されたのである。「検察捜査で起訴に値する事実は
なかった。(にもかかわらず)その後審査会の方で起訴とい
う議決がなされたのは大変残念」。小沢氏は力なく話した。
普段言い訳やグチめいたことはほとんど口にしない小沢氏だ
が、この日の会見では、検察審査会がすでに出した議決を批
判した。「1回目の議決の起訴理由になかったものが突然今
回加わっている。11人いるのと平均年齢が30・9歳とい
う他は分からない。検察審査会は秘密のベールに包まれてい
る。どういう議論がなされ、どういう中でそういう結論がな
されたのか、私にも国民の皆さんにも分からない」。一般市
民の中から抽選で選ばれたはずの検察審査会がブラックボッ
クスになっている、と指摘する向きは多い。
http://bit.ly/GMHQvQ
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