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“原発村”は小泉元首相を攻撃できるほど強力だ“
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64210067.html
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/09>★ :本音言いまっせー!
私は、歴代首相の中で、小泉首相は、もっとも酷い首相と位置付けている。
対米隷属にひたはしり、日本を格差社会にし、反対派を切り捨てる政治
風土を作った。
その小泉首相が脱原発に向け発言を開始した。
「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場の
あてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ。 原発の必要論者は
『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。
しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備も
できる、努力もできる、研究もできる。
今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に
雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に
依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、
この国は結束できる。
(朝日新聞デジタル「小泉元首相『原発進める方が無責任』名古屋で講演」
/10/01)
これに対する攻撃が凄まじい。先頭を切っているのは
読売新聞と週刊新潮だ。
10月8日付・読売社説は次のように書いた。
「首相経験者として、見識を欠く発言である。原子力政策をこれ以上
混乱させてはならない。
小泉元首相が講演で、「原子力発電に依存しない、自然を資源にした
循環型社会」の実現を唱え、政府に対し、「原発ゼロ」の方針を掲げるよう
求めた。東日本大震災を機に自らの考えを変えたという。
小泉氏の発言は、政府・自民党の方針と異なる。政界を引退したとはいえ、
看過できない。
小泉氏は原発の代替策について「知恵ある人が必ず出してくれる」と語るが、
あまりに楽観的であり、無責任に過ぎよう。
現在、火力発電で原発を代替している結果、燃料の輸入費が増え、
電気料金は上昇を続けている。このままでは、家計や経済活動に与える影響が
大きい。
火力発電は、二酸化炭素(CO2)を多く排出し、地球温暖化が進む
大きな要因である。
太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは、天候に左右されるなど
弱点があり、主要電源になる展望は見えていない。原子力、火力を主力に
バランスの取れた電源構成を目指す必要がある。」
原発が事故費用をいれたら如何にコスト高になるか、福島原発事故で
明白だ。
再生可能エネルギーに関しては4日時事が「資源エネルギー庁は、
太陽光発電など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まった
2012年7月以降の1年間で、新たに設置された再生可能エネルギー
による発電設備の容量が原発約3基分に相当する366.6万キロワット
に達したと発表した」ばかりである。
こうして反対理由も十分述べられない中で、「小泉氏の発言は、
政府・自民党の方針と異なる。政界を引退したとはいえ、看過できない。」
とした。
読売新聞がここまで、小泉首相を厳しく糾弾したのは初めてだろう。
“原発村”が如何に凄まじいかを示す。
週刊新潮10月17日号は官等ページをさいて大々的に小泉攻撃を始めた。
「安倍総理に嫉妬で「脱原発」大宣伝! 「非正規雇用」と「格差」と
「シャッター商店街」を生んだ元凶!
小泉元首相が「「非正規雇用」と「格差」と「シャッター商店街」を生んだ
元凶!であるのはその通りであろう。では週刊新潮は今までその論調を
指摘してきたか。
「高学歴でも非正規の悲惨」
「新ワンフレーズ政治の開園」
「究極のナルシスト」
「感情的思い付きで言っているだけ」
「安倍首相の高支持率に多分に嫉妬もあるんじゃないでしょうか」
「安倍一強時代を迎え、喧嘩好きの性が「原発ゼロ」を言わせたとしたら
言語 道断」
それにしても、あらためて、“原発村”の強力さを知った。
反原発をいう者は徹底攻撃をする。人物破壊と言う常套手段を利用して。
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