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「この国は安心安全コントロールされている」の大ウソ すべてデタラメ安倍政権の裏側
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2013/10/8 日刊ゲンダイ
これも世の中がすさんでいる裏返しなのだろう。JR横浜線の踏切内に倒れていた男性(74)を助けようとして亡くなった会社員、村田奈津恵さん(40)の行動を新聞テレビが大々的に報じている。通夜には友人、知人だけでなくニュースを見て焼香に駆けつけた人も多かったという。
社会に嫌なニュースがあふれればあふれるほど、自分を犠牲にしてまで他人を助けたこうした美談に関心が集まるものだ。
実際、日本社会はこの半年、嫌な事件や犯罪が相次いでいる。安倍首相や猪瀬知事は、IOC総会で「東京は世界一、安心、安全な都市だ」などと喧伝していたが、大ウソだ。いまや日本は世界有数の「犯罪大国」になりつつある。
しかも、平気で遺体をバラバラにする殺人が急増している。つい最近も、ホスト仲間を殺したうえ、死体を薬剤で溶かして下水道に流した事件が発覚したばかりだ。宮崎県では男女3人が27歳の女性を殺したあと切断し、愛知県では40歳の男が26歳の女性を切り刻み遺体を25カ所に捨てている。これほどバラバラ殺人が頻発する国は珍しいそうだ。また、京都府では、父親がおむつを着けた2歳の長男の足を持ったまま、なんども川底に強く叩きつけて殺す凄惨な事件もあった。
「振り込め詐欺」など、20代、30代の若者が高齢者を騙す詐欺もいっこうに減らない。最近は、介護施設まで老人を騙しているから世も末だ。岐阜県の社会福祉法人は、認知症の女性入居者を毎日、診療していたと偽って月に20万円もの医療費を夫に請求していた。「ひと昔前は、老人を狙う犯罪は、手を染める方にもためらいがあった。でも、最近はむしろ高齢者がターゲットになっている。日本人の気質が変わってしまった」(警視庁関係者)
新大久保では毎週、日の丸を掲げた若者が「良い韓国人も、悪い韓国人も殺せ!」と目を血走らせて兵とスピーチをつづけている。かと思えば、犯罪者を取り締まる側の警察官が次々にチカンで捕まっている状況だ。
いったい、東京のどこが世界一、安心、安全なのか。そもそも、駅、コンビニ、街頭……と、東京ほどいたる場所に防犯カメラが設置されている都市はないだろう。安心、安全なら、監視カメラなど要らないはずだ。
◇一億総中流が崩壊し、犯罪が増加
なぜ、日本はこれほど犯罪が増えてしまったのか。平気で高齢者を騙す若者が多くなってしまったのか。答えはハッキリしている。「貧困層」が膨れ上がっているからだ。
いまや雇用者の35%が非正規雇用である。3人に1人は年収200万円以下のワーキングプアだ。労働者の平均賃金も、97年度の446万円をピークに12年度は377万円へと、70万円もダウンしている。貧しい国民が増えれば、犯罪が増えるのは当然である。
「日本の治安が良かったのは、一億総中流といわれるほど社会が安定していたからです。ルールを守りマジメに働いていれば、それなりに生活を維持できたから、罪を犯す必要もなかった。犯罪に手を染めると失うモノが大きかったので、抑制も働いた。ところが、小泉・竹中コンビが“新自由主義”を日本に持ち込み、安定していた日本社会を破壊してしまった。最大の問題は、日本が誇った中間層が崩壊し、“貧富の格差”が拡大し、格差が固定しはじめたことです。一度、底辺に転落すると這い上がるのが難しい社会になってしまった。これでは社会に絶望し、心が歪み、自暴自棄になる国民が増えるのは当たり前です」(政治評論家・森田実氏)
一億総中流と呼ばれた頃は、社会にも余裕があった。ところが、弱肉強食の競争原理が持ち込まれると社会は殺伐とし、すべて“自己責任”の一言で片づけられるようになってしまった。社員を大事にしてきた日本企業も冷酷に社員を切り捨てるようになっている。
その結果、いまや日本はブラック企業だらけだ。「365日 24時間 死ぬまで働け」と、社員を自殺に追い込むような経営者が増えている。
アメリカが犯罪大国から抜け出せないのは、貧富の格差が大きく、黒人などマイノリティーへの差別があるからだ。日本は同じ道をたどろうとしている。社会全体が「ブラック化」しているのだから、犯罪が増えない方がおかしい。
◇国民に「自己犠牲」を強いるワル巧み
日本が治安を取り戻すためには、貧困問題を解決するしかない。雇用を立て直し、もう一度、分厚い中間層をつくれば犯罪も減っていくというものだ。
ところが、安倍首相は、犯罪を増加させるようなことばかりしているのだから話にならない。派遣制度を拡大し、簡単にクビを切れる「解雇特区」を東京に導入しようとしているのだから狂気の沙汰だ。これ以上、貧困層を増やしてどうするのか。犯罪を増やすだけだ。
このまま安倍政権がつづいたら日本はどうなってしまうのか。安倍首相が、JR横浜線の踏切に倒れていた老人男性を救った村田奈津恵さんに感謝状を贈ったのは、ただの人気取りじゃない。
国民に「自己犠牲」の精神を植えつけようとしているのはミエミエだ。第1次安倍内閣の時も、踏切で女性を助けようとして亡くなった警察官を「誇りに思う」と褒めたたえ、勲章を贈っている。
「安倍首相の推し進めている新自由主義は、要するに、国家は国民の面倒を最低限しか見ない、ということです。しかし、社会福祉を切り捨て、面倒を見ないとなると貧困層が決起しかねない。そこで安倍首相は、国民に“自己犠牲”の精神を植えつけると同時に、巧妙に“反中国”“反韓国”の感情を煽り、鬱憤の矛先を隣国に向けさせるつもりだと思う。中国、韓国に対する排外ムードや蔑視が強まれば、国民は『やっぱり日本は中国や韓国より立派な国だ』『日本民族は優れている』と優越感に浸り、自分たちが底辺の暮らしを強いられていることに目が向かないというわけです」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
実際、ネット上には、とてもまともな愛国心とは呼べない中国、韓国に対する憎悪の言葉が並んでいる。戦前の日本と同じだ。
しかし、このまま貧困層が増えつづけ犯罪が増加していけば、日本は確実に衰退していく。なのに、安倍首相は「この国は安心、安全」と嘯いてお構いなしだ。
これほど愚かな政府は、明治以来、初めてじゃないか。国民は目を覚ますべきだ。
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