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「9月14日第5検察審議決の疑惑」(EJ第3647号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/376805537.html
2013年10月08日 Electronic Journal
10月4日に志岐武彦氏から、審査会議の日程を明らかにさせ
たのは、森ゆうこ氏ではなく、いばらぎオンブズマンの石川克子
氏が、会計検査院と東京地裁に「歳出支出証拠書類」の情報開示
請求をし、それを森ゆうこ氏に提供したものであるとの連絡があ
りましたので、ご紹介させていただきます。
検察審査会による2回にわたる「起訴相当」議決には、多くの
疑問があります。現在は、森ゆうこ氏の本による主張に基づいて
書いています。そのあと、志岐武彦氏の主張に基づいて書く予定
でいます。そのうえで、この不可解な2回の「起訴相当」議決の
真相を読者に推理していただきたいと考えています。
2010年9月14日に第5検察審査会は、小沢一郎氏に対し
2回目の「起訴相当」議決を出し、10月4日にそれを発表して
います。ここで、疑問なのは次の2つのことです。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.なぜ、民主党代表選当日に急遽議決をしたのか
2.なぜ、10月4日までその発表を延期したのか
―――――――――――――――――――――――――――――
第1の疑問です。「なぜ、民主党代表選当日に急遽議決をした
のか」について考えます。
もともと東京第5検察審査会は、9月から10月にかけて集中
的に審議して10月末に議決を行う予定だったのです。それは、
2010年9月8日付の朝日新聞の記事(EJ第3645号を参
照)と一致します。ちなみに他紙も同様の記事を伝えているので
す。明らかに最高裁事務総局によるリークと思われます。
この記事によると、第5検査審査会の審査を補助する弁護士で
ある審査補助員が選定され、審査が本格化することを伝えていま
す。それなのに9月14日に議決しているのです。きわめて唐突
という感じです。しかも、議決は代表選投票の30分前に行われ
ているのです。そこに何があったのでしょうか。
民主党代表選の当日に、第5検察審会は候補者の1人である小
沢一郎氏に関わる2回目の議決を行い、しかも投票の30分前に
「起訴相当」議決を決めています。30分あれば民主党の反小沢
陣営にそのことを伝えることは物理的に可能です。とても無関係
とは思えないのです。
なぜそんなことをするのか。それは、民主党の代表選では菅陣
営の旗色が悪く、もし負けると、小沢一郎氏が総理大臣になって
しまうからです。これだけは、「米・官・業・政・電」利権複合
体──それに民主党反小沢派にとっては、絶対に阻止しなければ
ならず、多少の危険があってもやる可能性があります。
この問題は、改めて追及するとして、第2の疑問の検討に移り
ます。「なぜ、10月4日までその発表を延期したのか」の疑問
です。その答えは森ゆうこ氏が出しています。森氏の推理を基に
して述べます。
森ゆうこ氏は提出された資料を突き合わせて、検察審査会の各
開催日にどの審査員が参加したかという「出席簿」を作成してい
ます。審査員の名前は黒塗りされていますが、審査員にはコード
番号がつけられているので、誰がいつ審査会に出席したかは特定
できるのです。
既に述べているように、検察審査会は審査員が11人揃わない
と開くことはできないのです。そのため、原則として審査員11
人と補助員11人が出席することになっています。
そこで、審査員を1〜11、補助員をA〜Kとして、9月14
日の出席状況を示します。
―――――――――――――――――――――――――――――
◎2010年9月14日検察審査会出席者
・審査員 ・・・・ 9人(1〜9)
・補充員 ・・・・ 9人(A〜I)
・審査員5が早退
◎審査員11人の選定(補助員から3人をクジで選定)
・審査員 1〜9
・補充員 C、B、F ──森ゆうこ著
『検察の罠/小沢一郎抹殺計画の真相』/日本文芸社
―――――――――――――――――――――――――――――
14日の「起訴相当」議決は、審査員1〜4、6〜9と補助員
からクジで選定されたC、B、Fの11人によって議決されてい
ます。当日の審査員と補充員はそれぞれ9人出席しています。
実はこの日は議決日ではなかったのですが、急遽議決をするこ
とになったようです。2010年10月6日付の読売新聞の再現
ですが、「議長役を務める審査会長が、審査中に『議決を取りま
すか。それとも先にのばしますか』と提案したところ、審査員か
ら『議論は煮詰まった』との声が上がり、議決を出すことになっ
た」とあり、一致します。しかし、その日は議決の予定日ではな
いので、議決書を用意していなかったのです。そこで、議決書に
審査員にサインしてもらうため、もう1日必要になったのです。
それが10月4日です。
ところで、10月4日の出席簿をみると、審査員1〜9、補充
員A〜Iの18人。審査会議を始めるには補充員からクジで2人
を選定すればよいのです。しかし、議決に参加した人は、なぜか
前回よりも1人多い3人で、補充員は前回と同じC、B、Fにな
っています。クジで選んで、同じC、B、Fが選ばれるはずがな
いので、検察審査会法に違反しています。そうした理由について
森氏は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
なぜ、ルール違反を犯してまで3人の臨時審査員が選出された
のか。理由は明らかだ。前回の議決に参加したメンバーが署名
しなければ議決書は無効になる。有効な議決書を作るためには
何としても前回と同じメンバーをそろえなければならなかった
のだ。 ──森ゆうこ著の前掲書より
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─── [自民党でいいのか/69]
≪画像および関連情報≫
●『検察の罠 小沢一郎抹殺計画の真相』はなぜ売れた?
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――政治関連の本が売れない時代にあって、本書はすでに5
万部発行。その要因とはなんでしょうか?
森議員:過激なタイトルがよかったんでしょうか?(笑)西
松建設事件や陸山会事件発生後の約3年間、新聞やテレビな
どの大手マスメディアでは、「小沢一郎は、政治とカネの問
題で真っ黒である」という情報が毎日洪水のように流されて
きました。一方、ネット上では一連の小沢先生の問題に関す
る検察の動きに対して疑問の声が上がっており、私もネット
を通して、真実はどこにあるかについて発信してきました。
そしてこの4月、小沢先生の裁判は一審で無罪判決を受けま
した。これらの問題は、本当に複雑でいびつなので、その全
体像をわかりやすく知りたいという国民のニーズと本書の内
容が合致したのではないでしょうか。私自身、一般にはなじ
みのない、検察審査会や政治資金規正法の問題を書くにあた
って、難しくならないよう気をつけました。それと、まるで
推理小説を読むような感じで、「小沢一郎抹殺計画の真相」
に近づいていくというスリリングさも出ているのかもしれま
せん。こういうとフィクションのようですが、驚くべきこと
にノンフィクション。ここに書いていることは、全部事実な
のです。 http://bit.ly/LL1RAh
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