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敵基地攻撃は日本にミサイル攻撃を誘発する愚策
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64206293.html
★孫崎享氏の視点ー<2013/10/07>★ :本音言いまっせー!
集団的自衛権と並んで、敵基地攻撃論が出て来た。
小野寺防衛相は4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、
他国からのミサイル攻撃に対抗して基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」
について、今後、日米両国で協議する考えで一致したことを明らかにした。
日本を危機に入れる、こんな愚策はない。
今日、北朝鮮は中距離弾道ミサイル、ノドンを200発から
300発保持していると言われる。これは射程距離で数が多いこと、
かつ山中に保管されていることからその破壊が困難である。
従って敵基地攻撃で排除することはありえない。
したがって、敵基地攻撃でミサイルを破壊するとすれば、米国向けの
長距離弾道ミサイル・テポドンを攻撃することとなる。
テポドンは液体燃料で、注入の準備が衛星で把握されるので、事前の攻撃で
破壊することは可能である。
米国に向かう危険があるなら、米国が破壊すればよい。
何故これに日本が参画しなければならないか。
日本が敵基地攻撃で米国向けのミサイルを破壊したとしよう。
それでどうなるか。
米国は自国に向かうミサイルを破壊したのでプラス10としよう。
北朝鮮は自国のミサイルが破壊されたのでマイナス10としよう。
しかしそれに対して応分のミサイル攻撃を日本にする。
ここではプラス10とする。応分の対応をするので差引ゼロとなる。
日本はどうか。この行動によって得るものはない。だからプラスゼロである。
他方報復としてミサイル攻撃をうけるのでマイナス10である。
ざっと見ると、米国はプラス10、北朝鮮はプラスマイナス相殺しゼロ、
日本はマイナス10、日本だけが一方的に損する戦術である。
これまでも日米安全保障関係における日本の対米従属は米国に利するが、
日本にほとんど利益がないものが多かった。
しかし、ミサイルに関する敵基地攻撃はこれまでと様相を一変する。
日本の安全保障に貢献することは何もない。
しかし、北朝鮮のミサイル攻撃を招くというマイナスを生むだけである。
米国に追随する、隷属することだけを是とする発想はついに、自国に
安全保障上の多大な犠牲を招く政策すら是とするまでに堕落した。
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