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★孫崎享氏の視点ー<2013/10/05>★ :本音言いまっせー!
日本は今、言論封圧の時代にある。その事態を正視すべきだ。
原発、TPP,アベノミクス、小沢問題などで発言したものが、
テレビ、大手マスコミから次々消えていく。
こうした中、茶弁劇があった。
小泉首相の脱原発発言である。
「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場の
あてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ。
原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。
しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備も
できる、努力もできる、研究もできる。
今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に
雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、
原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、
この国は結束できる。
(朝日新聞デジタル「小泉元首相『原発進める方が無責任』名古屋で講演」、
これに対する官房長官の発言が面白い。
「元首相の「脱原発」発言は「言論の自由」−−。小泉純一郎元首相が
「日本は原発ゼロでも十分やっていける」などと政府に「原発ゼロ」の
決断を求めた発言について、菅義偉官房長官は2日の記者会見で
「わが国は言論の自由(のある国)だから、いろいろな議論があっていい」
と述べ、問題視しない考えを示した。」(毎日新聞10月02日)
今安倍政権になって、明らかに言論の封圧が起こっている。
政権の中核にいるのが、菅義偉官房長官だ。
私は次のツイッターをした。
「2日毎日「菅官房長官:”小泉元首相の脱原発発言は言論の自由”」
へー、菅官房長官って異なる見解は言論弾圧してきた実績があるが、
言論の自由を認める人なのか。もっとも正解は
「自分より力の強い人だけに認める言論の自由」なんですけどね。」
本当は皮肉を言っている場合でない。
過去、脱原発発言をした人への圧力にはけたたましいものがあった。
今、原発の再稼働反対で、最前線で発言しているのは新潟県泉田知事
である。
最近、泉田知事が岩上安身氏と対談した。その発言を「晴耕雨読」から
引用したい。
「泉田知事、インタビューの後、“ここまで言ったら危ないかも”
と呟いた。
“消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。
遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、
絶対に違うので調べてください”と言われた。」
泉田知事は生命への脅しさへ、現在受けているのであろう。
この中気になる記事があった。
9月28日日刊ゲンダイは次の記事を書いた。
「柏崎刈羽原発一転して再稼働申請承認」「泉田知事に何があったのか」
「新潟県の泉田裕彦知事はきのう(26日)、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機
(新潟県)の再稼働に向けた安全審査の申請を条件付きで認めると発表した。
これを受け、東電はきょう午前、原子力規制委員会に申請書類を提出した。
これまで泉田知事は、「東電は経営再建のため安全対策よりも再稼働を
優先している」と、東電の安全審査の申請を認めない姿勢だったが、
ここにきて一転、態度を軟化させた。いったい何があったのか。
地元の柏崎市長と刈羽村長が8月に申請を了承したほか、
甘利明経済再生担当相が申請の了承を促すなど、知事への圧力が強まって
いたことは確かだが、一部では「政府が知事のスキャンダルを探している」
「特捜検察が泉田知事を徹底的に洗い始めている」といった怪情報が
飛び交っていた。
まさか国家権力の圧力に屈したのか……。」
日本を注意深く見回すとあちらこちらで、言論封圧が起こっている。
映画「少年H」の宣伝文句に次があった。
「やがて戦争がはじまり、軍事統制が始まり、おかしいことをおかしいと
自由に発言しづらくなっていく中、盛夫は周囲に翻弄されることなく、
「おかしい」「なんで?」と聞くHにしっかりと現実を見ることを
教え育てる」
今、大手新聞社や、大手TVで働いている人で、
「わが社は、おかしいことをおかしいと言える、書ける」と言える人が
いたら手をあげてもらいたい。誰もいないのだ。
日本の代表的メディアが「おかしいことをおかしいと言えない、
書けない」
状況になっているのに何故人々は問題にしないのか。
安倍政権になって事態は一段と悪化している。
7月4日産経新聞は次を報じた。
「自民党はTBSの報道内容が公平さを欠くと、党幹部に対する取材や
幹部の番組出演を当面、拒否すると発表した。参院選の選挙期間中に
報道機関の取材を拒否するのは異例だ」。
ドイツプロテスタント教会のナチ化に反対し、強制収容所に収容された
ニューメラーの発言に次のものがある。
「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
私は共産主義者でなかったから。社会民主主義者が牢獄に入れられた
とき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義ではなかったから。
(労働組合員、ユダヤ人弾圧の時も黙した)そして、彼らが私を攻撃した
とき私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」。
黙せば日本社会はこの運命だ。
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