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安倍の国連演説に米韓疑問符 政界地獄耳
2013.09.30 日刊スポーツ
★日本時間27日未明、首相・安倍晋三は国連総会での一般討論演説で、女性の社会進出を促せば成長率が上がると「アベノミクス」をもじった「ウィメノミクス」を披露し「女性の力」について言及した。アフガニスタンで殺害された女性警察官の例などに言及しながら、女性の保健医療分野などに今後3年間で30億j超のODAへの拠出を表明した。
★だが、韓国紙・中央日報日本語版は、28日付で国連での安倍の発言、「21世紀の今なお紛争地域では女性に対する性的暴力が続いていることに怒りを禁じ得ない」の部分に注目。「過去の日本軍の慰安婦強制動員についても最後まで一言も言及しなかった」と付け加えた。また演説では「『積極的平和主義』の旗を掲げる」として集団的自衛権の重要性を強調した。これには米国政界関係者が「集団的自衛権の解釈変更は日米安保条約まで改訂しなければならず、簡単ではない。米国も解釈変更を望んでいない。あたかも米サイドの要求のように言われるのは間違い」と指摘する。
★米国が次期駐日大使に故ケネディ元米大統領の長女、キャロライン・ケネディを起用するのも、欧米の女性への人権意識と安倍を筆頭とした日本の政界の遊離を意識しての人事と言われている。米上院外交委員会は次期駐日大使人事案を10月1日に採決し、本会議をへて、早ければ10月中に赴任する。「日本人にも人気のあるケネディ家は米国ではリベラルの代名詞とも言われ、安倍の従軍慰安婦問題や米国での講演で中国を意識して皮肉のつもりで発言した『私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら呼んでいただきたい』の価値観とは相いれないだろう」(政界関係者)。日本の新聞がもろ手を挙げて国連演説をほめあげる現実とはだいぶ趣が違うようだ。(K)
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<参考>
集団的自衛権 【しゅうだんてきじえいけん】
知恵蔵2013の解説
http://kotobank.jp/word/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9
自衛隊が米軍の日本防衛以外の作戦に直接協力できない理由として、従来日本政府は「憲法9条は国際紛争解決の手段としての武力による威嚇または武力行使を禁じており、自国の防衛以外に武力行使はできない」と説明してきた。このため米国側には「憲法を改正し集団的自衛を認めるべきだ」とする声もあり、国内でも呼応する人が少なくない。2005年8月1日に公表された自民党の新憲法草案は、直接に集団的自衛に言及してはいないが「自衛権の中に含まれる」と説明している。だが本来集団的自衛は同盟国が攻撃されるか、同盟国ではなくとも自国の安全保障上不可欠な国の求めに応じて共同軍事行動を取るものだ。例えば米国領であるグアムやハワイが攻撃され、自衛隊が米軍を支援するなら集団的自衛権の行使、と言えようが、米国が本国の自衛でもなく、国連安全保障理事会の決議もなしに行ったイラク攻撃やユーゴ爆撃、あるいは中台関係に将来介入するような場合、日本が参加するのは集団的自衛とは言えない。また憲法9条と同趣旨の威嚇と武力行使の禁止は国連憲章、対日平和条約、日米安保条約にもあり、憲法を変えてもどうにもならないのだ。
( 田岡俊次 軍事ジャーナリスト )
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