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無党派層がソッポ/(C)日刊ゲンダイ
堺市長選“惨敗” ついに始まった「維新解党」カウントダウン
http://gendai.net/articles/view/syakai/144841
2013年9月30日 日刊ゲンダイ
29日投開票された大阪府の堺市長選は、維新の惨敗に終わった。午後8時の投票締め切りと同時に、NHKなどメディアは現職の竹山修身市長(63)の再選当確を一斉に流し、維新の西林克敏候補(43)の敗北を伝えた。維新候補者が大阪府内の選挙で敗北したのは今回が初めてだ。
堺市長選の最大の争点は「大阪都構想」の是非だった。大阪府と大阪市・堺市を統合し、両市を特別区に再編するという維新の“一丁目一番地”の政策だ。「堺市は加わりません」と都構想に反対していた竹山市長が再選されたことで、大阪都構想は潰れたも同然だ。 維新がボロ負けした理由はハッキリしている。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「これまで選挙協力を行ってきた公明党、改憲で補完関係にある自民党から協力を得られなかったことも影響しました。しかし、最大の敗因は無党派層にソッポを向かれたことでしょう。堺市長選は無党派層の7割が現職支持に回った。これは維新にとって存在意義を失ったも同然です。維新は既存政党に対抗する政党として無党派層の期待を集め、支持を伸ばしてきた。ところが、いつの間にか自民党と手を組もうとしたり、石原慎太郎氏が加わったことで復古色の強い老人政党みたいになってしまった。無党派層の期待が失望に変わったということです」
<橋下徹は国政転出か>
選挙戦の序盤から、維新は地方議員や国会議員、秘書ら100人規模を現地に投入したが、これも逆効果だった。堺市と関係ない人たちがゾロゾロ押しかけたことで、市民から反発を買ったのだ。
「堺市長選の敗北で維新は崩壊のカウントダウンに入りました。もともと、風頼みの地方議員が橋下人気に便乗して膨れ上がった政党です。いずれドロ舟から逃げ出そうとする人が出てくるだろうし、候補者の擁立も難しくなるのではないか。今回、大本命だった読売テレビのイケメンアナに出馬を固辞されたのが象徴的です」(鈴木哲夫氏)
橋下市長は代表辞任について聞かれ、「何で辞めないといけないんですか」とムッとした表情で切り返した。責任を取らず居直るつもりだ。3年後の衆参同日選の時、国政に打って出るつもりらしいが、しょせんはアダ花だったということだ。
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