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橋下維新の戦い :朝日新聞
【維新敗北】「なんで辞めるんですか」 橋下氏、代表辞任を否定
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130929/elc13092921120004-n1.htm
2013.9.29 21:09 産経新聞
任期満了に伴う堺市長選は29日、投票が行われ、無所属現職の竹山修身(おさみ)氏(63)=民主推薦、自民支持=が、日本維新の会傘下の地域政党「大阪維新の会」公認で元堺市議の新人、西林克敏氏(43)を破っての再選を確実にした。
竹山氏当確の一報を受けて、西林氏の陣営は堺市堺区の選挙事務所で午後8時すぎから記者会見を開催。記者から進退を問われた大阪維新代表の橋下徹代表は「なんで辞めるんですか。また、勝たなければいけないのに」と辞任を否定。日本維新の会の共同代表職についても「日本維新の会はまったく別。国政政党としてしっかりやっていかなければいけない」と重ねて否定した。
その一方で、「堺がなくなるわけではないということを伝えきれなかった」と選挙戦を振り返り、「僕が争点設定をしっかりできなかった。重大な責任がある」と述べた。
幹事長の松井一郎大阪府知事も「血みどろになっても、ぼろぼろになってもやりたい」と辞任を否定。選挙戦について、「組織力がすごかった。それを崩すことができなかった」と敗因を分析した。
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大阪・堺市長選挙、現職の竹山氏が当選確実 :TBS
大阪府と大阪市、堺市を再編する大阪都構想の行方を左右するとして注目を集めた堺市長選挙は、現職の竹山修身さんが、維新の会の西林さんを破り当選を確実としました。
「この選挙は堺の市民と大阪維新の会の戦いだった。自由自治都市、堺を守れたことが、私にとって無二の幸せです」(当選確実 無所属・現職 竹山修身氏 )
民主党推薦、自民党支持の現職・竹山修身さんは共産党の支援も受け、一騎打ちとなった維新の会公認の西林さんを破り、早々と当選を確実としました。
敗れた西林陣営は・・・
「当選にたどりつけず、申し訳ありませんでした」(大阪維新の会 新人 西林克敏氏)
「竹山市政への評価が第1。第2が僕に対する批判、反発。第3が大阪都構想について、大きな誤解が市民に広がった」(大阪維新の会 橋下徹代表)
維新候補の敗北により、大阪都構想実現が不透明となるとともに、橋下代表の影響力も低下する可能性があります。(29日20:56)
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「橋下不敗神話」崩れる 堺市長選 維新、傾く党勢
http://www.asahi.com/politics/update/0929/OSK201309290037.html
2013年9月29日21時10分 朝日新聞
大阪維新の会(日本維新の会)が看板政策の大阪都構想を掲げた堺市長選で大敗を喫した。地元・大阪では常勝だった橋下徹代表の「選挙不敗神話」は足元から崩壊。維新を軸にした再編を模索してきた他の野党の遠心力は強まっている。
維新にとって今回の堺市長選は大阪都構想の実現に向けた一里塚だった。都構想に含まれる堺市の有権者の支持を得て、その勢いで2014年秋に予定する住民投票で過半数を得るシナリオだった。
ただ、厳しい選挙戦になることは、橋下氏自身も感じていた。
参院選の開票が進む7月21日夜。橋下氏自身の旧日本軍慰安婦をめぐる発言の影響で逆風だったにもかかわらず、大阪選挙区の維新候補は投票締め切り直後に当選が確実となった。大阪市内のホテルで歓喜に包まれる党幹部らをよそに、橋下氏はこう漏らした。
「自民党と民主党の票を足したらきついなあ」
維新候補はトップ当選を果たしたが、堺市内の得票を見ると両党の票を足すだけで維新を上回った。維新の松井一郎幹事長は「単純な足し算にはならんから」と楽観的だったが、橋下氏は危機感を強めた。
直後に開かれた日本維新の会執行役員会で橋下氏は「堺市長選で巻き返さないといけない」と共同代表の辞意を表明。周囲に取りなされてとどまったものの、それほど堺市長選に力を注ぐ考えだった。
4年前の堺市長選では、橋下氏が大阪府の部長だった竹山修身氏を推して現職に圧勝。選挙で負けない「橋下神話」は、ここから生まれた。2010年には地域政党の大阪維新の会、さらに昨年9月には国政政党の日本維新の会を立ち上げ、公認候補を次々と当選させていった。
ところが初挑戦だった昨年末の衆院選で第3党に躍り出たのをピークに、党勢は傾き始める。参院選は大阪では圧勝したものの、全体では8議席にとどまる。
堺市長選の候補擁立も意中の民放アナウンサーに断られて迷走。候補者が決まったのは8月に入ってからだった。
出遅れを巻き返すため、橋下氏は14日間の選挙期間中、大阪市議会の開会中にもかかわらず10日間も堺に入った。これまで「支持者ばかり集まる」と見送っていたミニ集会にも駆けつけた。維新幹部も「ここで負けたら今までやってきたことが全部水の泡だ」と選対にハッパをかけた。
橋下神話の源泉は、既存政党の相乗り批判や公務員制度改革など自ら争点を定め、世論の導火線に火を付けて「ふわっとした民意」(橋下氏)をつかむものだ。ところが今回、対立候補となった竹山氏側が反都構想キャンペーンを展開。民意をつかんだのは「ワンイシュー選挙」の方だった。選挙中、維新幹部は「受け身に回った」と悔やみ、橋下氏は26日、記者団に「変化に対する危機意識を有権者に浸透させていた。相手方が一枚上手だった」と認めた。
選挙戦最終日の28日。橋下氏は「大阪維新の会は府議6人から始めた。ぼろくそにたたかれながら選挙を一個一個積み上げて、国会議員60人を超す政党になった」と訴えた。橋下氏は陣営幹部にこう伝えていた。
「行くところがあればどこでも行く。悔いは残したくない」
■野党再編、失速は必至
堺市長選敗北で維新と橋下氏の求心力低下が一層鮮明になり、橋下氏が主導しようと狙う野党再編の動きも失速が必至の情勢だ。
維新は、橋下氏が大阪都構想を成し遂げた後に国政に打って出るとの戦略をベースに、野党勢力を結集する新党結成を模索してきたが、暗礁に乗り上げそうだ。ベテラン議員は「しばらくは淡々とやるしかない。選挙は当分ないんだから」とこぼす。
野党再編を探る動きは衆院選後、維新と民主党、みんなの党の一部議員の間で始まった。だが、維新と政策が近いみんなの渡辺喜美代表は慰安婦問題をめぐる発言などで橋下氏との関係が急速に悪化。渡辺氏は党を存続させて共通政策で連携する政党ブロック構想を提唱し、維新と一線を画す。
渡辺氏は松井幹事長と気脈を通じ合う江田憲司幹事長を交代させた。民主、維新、みんなの若手・中堅議員が野党再編を話し合う「DRYの会」の参加議員も締め付ける。堺市長選でも中立の立場を取った。
民主党も堺市長選で竹山氏を推薦し、維新と対立した。維新が民主を支持する労組を批判することもあり溝も深い。党執行部は19日夜、都内での会合で「大阪都構想でつまずけば、維新は勢いを失う。絶対に勝とう」と気勢を上げた。
民主党幹部は「維新は『大阪系』『太陽系』『それ以外』の三つに分裂するのでは」と述べ、「それ以外」と位置づける民主離党組との連携による野党再編に期待する。別の幹部も「維新が沈んで相対的に民主中心の野党再編が浮かび上がる」と話す。
生活の党の小沢一郎代表も民主執行部が主導する再編に期待し、周囲に「橋下氏はもう終わり」と語る。
一方、維新を政権の「補完勢力」と位置づけてきた安倍政権は堺市長選の敗北にかかわらず、引き続き連携していく方針。菅義偉官房長官は27日の記者会見で、維新が堺市長選に負けても「(連携に)全く影響しない」と言い切った。
安倍晋三首相は集団的自衛権の行使容認や憲法改正を目指すが、連立を組む公明党は慎重だ。維新とは憲法観について理念が重なる部分も少なくない。維新と組めば、公明党の協力がなくても参院で過半数を確保できることも連携を続ける理由の一つだ。
首相には自民党内への牽制(けんせい)の面でも期待感がある。派閥長老らと距離があり、党内基盤が万全ではない首相にとって「維新カード」はなお有効だ。
政権幹部には「維新の影響力が弱まると、自民党内の緊張感もなくなる」との懸念もあるが、菅氏はそうした見方を打ち消すように、周囲にこう語った。「橋下氏は退路を断った改革者だ。ここで消えるほど柔じゃあない」
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