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2013/9/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
いくら外面をよくしても、内面がグチャグチャでは取り繕えない。ニューヨーク証券取引所で鐘を鳴らした安倍首相の背後には、「JAPAN IS BACK(日本は復活した)」と書かれた日の丸が掲げられていた。
いつも海外では勇ましい。この日も「成長戦略の次なる矢を放つ」「日本を起業大国にしたい」「私は必ず言ったことを実行する」と強調。投資を呼び込むのに懸命だったようだ。
しかし、本当に日本は復活したのか。足元はガタガタである。息を吹き返したとは、到底思えない。むしろ、日本は劣化したように感じる。
JR北海道は、28年もの間、レールの異常をほったらかしにしていた。なんと合計267カ所。安全輸送の根幹をなおざりにしてきたのだ。利用者の怒りは当然だし、会社を運営してきた上層部の責任も重大である。総取っ換えしてもおかしくないし、そのまま営業を続けているのも変だ。
行政の対応も甘い。命に関わる問題なのに、国交省は監査員を数人派遣して終わりにしようとしていた。ようやく日数を延ばしたり、監査員を増やしたりしているが、安全軽視の体質を見逃してきた監督官庁の罪も重大だろう。
天井が崩落した中央道笹子トンネルのケースもあったが、日本のインフラは恐ろしく衰弱している。電力会社の中核だった東京電力は、原発事故後の対応でデタラメな姿をさらした。正確な情報を出さない不誠実な隠蔽体質は、世界に不信感を与えている。
それなのに安倍首相は、ガタガタになっているインフラを輸出の柱にしようと必死だ。ベトナムやミャンマーに売り込んでいる。ニューヨークの演説でも、「日本は原発の安全技術でこれからも世界に貢献していく」と胸を張った。IOC総会で「汚染水はコントロールされている」と言い切ったときと同じ。だれも信用していないのに、見え透いたことを言う。恐るべき神経である。
デタラメなトップの体質を映してか、大阪地検特捜部の証拠改ざん隠蔽事件は、2審も有罪となった。日本は、法治国家の基礎となる捜査機関まで、ウソやペテンに手を染める信用できない国に落ちぶれてしまったらしい。なんと不甲斐ないありさまか。
日本は、決して復活していない。
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