http://www.asyura2.com/13/senkyo154/msg/281.html
Tweet |
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9907.html
2013/9/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
また安倍首相が外国に出掛けている。つい先日、ロシア、アルゼンチンから帰国したばかりだというのに、今度は23日からカナダとアメリカを訪問している。日程は28日までの5日間だ。
アメリカでは国連総会で演説し、内戦のつづくシリアに対して6000万ドル(約60億円)の人道支援を表明するそうだ。
首相が海外に行くことを否定するつもりはないが、いくらなんでも回数が多すぎるのではないか。なにしろ、昨年12月に就任してから、外遊は10回以上だ。訪問した国は優に20カ国を超える。外務省の幹部でさえ「過去に例のないハイペース」と呆れるほどだ。しかも、たいした用もないのに、ノンビリとNYに4日間も滞在する。
内政に課題がないのなら、外交三昧も結構だろう。しかし、日本は問題が山積している。なのに、安倍首相は3カ月も国会を開かず、外国にばかり行っている。しかも、外遊するたびに「経済支援だ」「人道支援だ」と、国民の税金を気前よくバラまいている。
なぜ、首相は三日にあげず外国に出掛けているのか。
「海外に行くと歓待されて気持ちがいいからでしょう。よほど関係が悪化していない限り、一国のトップが訪問すれば、どの国も下にも置かないおもてなしをしてくれる。しかも、首相は行く先々で大盤振る舞いをするから、国を挙げて歓迎してくれる。安倍首相は『月1回は外遊を入れていこう』とうれしそうに周囲に語っているそうです。外国に行っては、王様気分を味わっているのでしょう」(政治評論家・山口朝雄氏)【2ページへつづく】
◆3カ月も国会を開かない異常
ロシアだ、アメリカだ、と頻繁に外交日程を入れている理由は、もうひとつある。国会を開かない“口実”にするためだ。
野党は「早く国会を開け」と要求しているが、政府は首相の外交日程を理由に応じようともしない。どんなに早くても秋の臨時国会は、10月15日まで召集しないハラだ。6月26日に通常国会が閉会してから、実質4カ月近くも国会は閉じられたままということになる。
しかも、臨時国会も50日程度の短期間にする方針だ。
「国会を開いたら野党に出番を与えるだけで、得することはなにもないと、安倍首相は計算しているのでしょう。たしかに、いま国会を開いたら、野党から徹底的に追及されかねない。なにしろ攻める材料は、汚染水問題、消費税増税、TPP……と山ほどあります。アベノミクスの成長戦略もパッとしない。とくに、首相がIOC総会で『完全にコントロールされている』と平然とウソをついた汚染水問題は格好のネタ。首相が強弁すればするほど、国際社会に不信感を与えることになる。安倍首相は、本当はいつまでも国会を開きたくないはず。国会を召集しない口実に外遊を使っているのは確かでしょう」(山口朝雄氏=前出)
百歩譲って、たとえ国会を開かず外交三昧でも、成果があればまだ救われるが、安倍外交はカネをバラまくだけで成果もないのだから、どうにもならない。目に見える成果がひとつでもあっただろうか。肝心の中国、韓国との関係は冷え込んだままだ。この男は、いったい誰のために外交をやっているのか。
◆複雑なシリア情勢も理解できない
安倍首相は、シリアへの6000万ドル支援を表明するらしいが、いま中東で何が起こっているのか分かっていないのではないか。
すでに日本はシリアへの人道支援として9500万ドル(95億円)を拠出している。6000万ドルの追加支援を合わせると総額1億5500万ドル(155億円)のカネを援助することになる。
しかし、アメリカが招いたイスラムとの戦いに、日本が介入する必要があるのか。実情も知らずに関わったら、テロの標的にされるだけだ。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏がこう言う。
「アサド大統領に退陣を迫っている安倍首相は、〈アサド政権=悪〉〈反政府組織=善〉と理解しているようですが、シリア国内はそれほど単純ではありません。たとえば反政府組織も、“穏健派”とアルカイダが潜り込んでいる“過激派”とが激しく対立している。アサド政権と三つ巴の状態です。もし、アサド政権が倒れたら、アルカイダの息のかかった過激派が全土を制圧する可能性が高い。シリアはテロリストの巣窟になりかねない。だから、アメリカもアサド政権を生かさず殺さず、存続させたいのがホンネです。なのに、安倍首相はシリア情勢をまったく理解していない。日本は判断を間違う恐れがあります」
どうやら安倍首相は、国連総会という舞台で人道支援を打ち出せば、拍手喝采されると計算しているらしい。しかし、内戦がつづいているシリアにカネを渡しても、どこにカネを使われるか分かったものじゃない。このままでは、日本の支援は無駄金になるだけだ。
◆デタラメ首相と容認する大手メディア
そもそも、安倍首相は海外に行っては「ODAだ」「国際貢献だ」と、気持ち良さそうに巨額のカネを援助しているが、すべて国民の税金だということを忘れているのではないか。
日本の財政に余裕があるなら、海外に行ってバラまいたっていい。
しかし、財源が足りないからと国内で「消費税増税」を強行しながら、外国で大盤振る舞いするなんて、許されない。しかも、安倍首相が現地でデカイ顔をするためにバラまいているのだから冗談じゃない。そんなカネがあるのなら、困っている国民のために使うべきだろう。
来年4月、消費税率を5%から8%にアップすると、国民1人当たり年間5万円の負担増になるそうだ。4人家族だと20万円である。これだけの負担を押しつけながら、海外で浪費とはデタラメがすぎる。
どうかしているのは、こうした安倍首相のデタラメを大新聞テレビが容認していることだ。
「日本は問題が山積しているのに、3カ月も国会を開かないというのは、とんでもないことです。連日、汚染水や消費税について議論するのは当たり前です。ところが、大手メディアは、国会審議から逃げている安倍首相を批判しようともしない。それどころか、首相の外遊に同行して大々的に宣伝し、一緒になってオリンピック招致に浮かれている始末です。これでは内閣支持率だって上がりますよ。しかも、支持率がアップしたと、マッチポンプのように報じている。冷静に振り返ると、7月の参院選後、首相はゴルフに明け暮れ、仕事らしい仕事は何もしていない。なのに、支持率が上がるのは異常です。いかに大手メディアの報道がデタラメかを証明しています」(政治評論家・本澤二郎氏)
国民はこのまま亡国首相を放置していてはダメだ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。