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「遺体の写真を見て、急性ストレス障害になった」と、裁判員を務めた女性が、国に200万円の慰謝料などを求めている裁判が、24日、開かれた。女性は自ら法廷に立ち、陳述書を読み上げた。
午後3時前、青木 日富美さん(63)が、弁護士らと福島地方裁判所に入った。
青木さんは、2013年3月、裁判員として参加した裁判で、急性ストレス障害(ASD)になったとして、国に慰謝料など200万円を求め、国家賠償請求訴訟を起こした。
24日は、その第1回口頭弁論の日だった。
青木さんは「仕事も失ったし、心の傷はもう、元に戻らないっていうか、裁判員になって、行って、全部失っちゃった」と話した。
青木さんが裁判員として参加したのは、2012年7月、福島県内で夫婦が殺害された強盗殺人事件の裁判だった。
その際、青木さんは、モニターに映し出された遺体の写真などを見てショックを受け、その日から、食事がとれない・眠れないなどといった症状が出るようになったという。
医師からは、ASD(急性ストレス障害)と診断された。
その時のショックから、青木さんは、今も包丁を使うことができないという。
今でも、野菜などを切る際には、はさみを使っている
青木さんは、裁判員裁判の問題点を訴えたいとして、今回、訴訟に踏み切ったという。
青木さんは「わたしみたいな犠牲者を二度と出したくないから、裁判を起こしたので、慰謝料の問題ではないんです。いかに、裁判員制度がおかしいか。それを訴えるのには、やはり、慰謝料がつかないと、裁判にならないということなので」と話した。
青木さんの訴えを受けて、その後の裁判員裁判では、検察が、証拠写真をカラーから白黒にするなどの対策を行っている。
そうした中、24日に行われた第1回口頭弁論では、青木さんが、自ら書いた陳述書を読み上げたが、途中、読めなかったところもあったという。
青木さんは「本当は、全部読みたかったんですけども、読めない部分もあるんですよね、思い出して。やった人でないとわからない、この苦しみは」と話した。
一方、訴えられた国側は、「裁判員制度は不利益ではない」と、争う考えを示している。
今回の件などを受けて、福島地裁は、裁判員の選任手続きの段階で、刺激の強い写真などの証拠を採用する場合には、あらかじめ、候補者に対して伝えるということを決めた。
また、選ばれたあとも、不安を訴えた裁判員には、辞任を申し出るよう勧める場合もあるとしている。
(09/24 19:06)
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