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http://www.amakiblog.com/archives/2013/09/24/
2013年09月24日
きょう9月24日の毎日新聞「一樹百穫」と言うコラムで松田喬和専門編集委員が昔をしのんで嘆いていた。自民党には保守からリベラルまで幅広い主義・主張を持った政治家がいた。そのことが政権交代のような役割を果たしていたと。あまりにも強くなった安倍首相の前に、野党はおろか、自民党内部でさえ異論が出てこなくなったいまの政治は記事にならない。政治記者からさえも安倍一極政治に不満の声が出てきたということだ。
私が注目したのは、その松田氏が次のように枝野幸男元官房長官の言葉を引用し応援しているところだ。すなわち枝野氏は「後退した保守リベラルの政治的領域をカバーする勢力を結集しなければならない。社会的公正を大事にする一方、経済的には市場主義とする社会自由主義を目指すべきいだ」と提唱しているらしい。さらに枝野氏は「民主党政権当時、一緒に働いた役人が現役のうちに政権に返り咲きたい」と口にしたという。まさしく松田氏が言う自民党リベラル派気取りだ。
私が笑ったのは、そこで枝野氏と並んで引用されている辻元清美の「だからピンチはチャンスに変えられる」というセリフだ。いつから辻元清美は民主党の顔になり、保守リベラル気取りで振る舞うようになったのか。こういうぬえのような政治家が日本の政治を駄目にしたのである(了)
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一樹百穫:新振り子の原理=専門編集委員・松田喬和
http://mainichi.jp/opinion/news/20130924ddm005070152000c.html
毎日新聞 2013年09月24日 東京朝刊
民主党「次の内閣」の官房副長官、吉川沙織参院議員(36)の議員会館の自室には、6年前、初当選したばかりの仲間30人と国会議事堂を背に撮った記念写真が掛かっている。だが、このうち、7月の参院選で再選されたのは比例の吉川ら5人。吉川は唇をかむ。「支持基盤の固まっていない若手が全滅した」。吉川はずっと「党内最年少の参院議員」のままだ。
民主党議員に「党の再生策は?」と尋ねた。納得できる策の一つは、55年体制下で自民党が政権党であり続ける要素となった「振り子の原理」の新バージョン作りだった。
当時、自民党には保守からリベラルまで幅広い主義・主張を持った政治家がいた。そのことが、党内の権力争いによる首相の交代にもかかわらず、政権交代が起きたかのような錯覚を国民に与えた。その典型例が、日米安全保障条約改定を断行した岸信介首相から、「所得倍増論」を掲げて登場した池田勇人首相への交代だ。振り子がスイングするような、「政治主義重視」から「経済主義重視」の首相への交代を機に、世論の政府・自民党批判は収束していった。
いま、その池田の流れをくむ勢力は自民党内で勢いがない。岸の孫である安倍晋三首相が志向する「政治主義」路線に異議を挟むのは、連立を組む公明党ぐらいだ。
「だからピンチはチャンスに変えられる」。民主党の辻元清美副幹事長(53)は力説する。枝野幸男元官房長官(49)は「後退した保守リベラルの政治的領域をカバーする勢力を結集しなくてはならない。社会的公正を大事にする一方、経済的には市場主義とする社会自由主義を目指すべきだ」と提唱する。
衆院の小選挙区を勝ち抜くには野党勢力の結集が必要だ。岡田克也元代表(60)は「政権担当経験を持つ民主党が中心にならなくては」と話す。「民主党政権当時、一緒に働いた役人が現役のうちに政権に返り咲きたい」と枝野は口にした。そのガッツは大いに買える。(敬称略)=次回は10月8日に掲載します
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いち・じゅ・ひゃっ・かく。人材育成の大切さを説く中国の古い言葉
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