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2013-09-23 07:26:47
ドイツの総選挙(下院)は昨日9月22日に投票が行われた結果、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が第1党の立場を占め、メルケル政権の継続が確実となりました。原発廃炉も現実に進められる見通しです。
ドイツでは多くの課題を抱えつつも、原発廃炉への作業が前へ進んでいるようです。少し古くなりますが、投稿されたブログの一部を引用します。以下、引用。
◆ 原子力発電所こそは、この地上における、最も巨大な『処理不能』の核廃棄物
投稿日: 2013年6月11日 作成者: admin
かつての産業技術の進歩の殿堂・原発は、今や人類最大の愚行を象徴するモニュメント
デア・シュピーゲル(ドイツ) 5月10日
原子力発電を段階的に廃止することを決めたドイツにとって、国内の原子力発電所を廃炉にする作業は今世紀最大の課題のひとつです。ドイツの全原子力発電所の廃炉作業は、すべてが順調に進んだとしても2080年までかかります。
▽『核の平和利用』が作り出した、最も厄介な問題
ドイツは戦争が起きても、革命が起きても、そしてもう一度氷河期が訪れても、決して損傷することの無い核廃棄物貯蔵施設を、地中深く建設しなければなりません。
原子力発電を行ったツケとして、人類は100万年以上、その核廃棄物を安全に保管し続ける責任を負わなければならなくなりました。私たち人類の祖形であるホモ・サピエンスが地球上に現れてから、未だ10万年しか経過していないのに…
その事実こそ、先月ドイツ議会で示された法律の草案の目的であり、野党の政治家と政府側双方が襟を正して解決に取り組まなければならない問題だったのです。
ドイツの環境大臣ピーター・アルトマイアーはアンゲラ・メルケル首相率いる保守派のキリスト教民主同盟の内閣の下で、ドイツ国内の原子力発電所にあった高放射性核廃棄物の最終処分場をどこにするかの法案について説明を行いました。
提出された法案については現在は未だ議員がその細部についての検証と議論を行っている段階ですが、アルトマイアーはこの法案が目的とするのは『核の平和利用にまつわる、最後に残された、最も議論の多い課題』を解消することだと語りました。
かつて原子力発電所の設備や建物は、技術の進歩を象徴する産業社会の殿堂でした。しかし今や原子力発電所の冷却塔と原子炉ドームは、人類の最大の愚行を象徴する巨大なモニュメントになり果ててしまいました。
ドイツ環境省の試算により、国内の原子炉の廃炉によって生じる地下に永久保存しなければならない低レベルと中レベルの放射性廃棄物の総量が、173,442立方メートル(610万立方フィート以上)に達することが解りました。それに加え、政府が所有する原子力関連施設からは107,430立方メートルの放射性廃棄物が排出されることも明らかになりました。
ベルリンで持続可能エネルギーの調査とコンサルタントを行っている、非営利団体のオーコ研究協会の原子力問題の専門家であるマイケル・ザイラー氏は、ドイツのこの記念碑的な事業となる全原発の廃炉は、控えめに見積もっても「2080年までに完了することはないだろう」と語りました。「この予想は、これからどのような妨げも無く、全ての作業が順調に進むと仮定した上で立てた、控えめな数字です」
以上、引用おわり。
ただ、ドイツでも政治の潮流に変化が見られ、一種の自国中心主義が台頭してきているように見受けられます。「緑の党」が退潮で、大連立の可能性が取りざたされています。そのなかで、原発廃炉の行方はどのような影響を受けるのか、注視したいと思います。
日本では、安倍政権が廃炉への作業は口先ばかりで、逆に原発再稼働に注力しています。国会でも、国民の安全、安心を確実にするより、「安定多数の暴走」が目立つようになりました。日本という国は、安倍政権に任せておくと、「世界の厄介モノ」になり果てるのは確実です。
安倍首相は国連総会出席を兼ねて、カナダ、アメリカを訪れます。日本の何を発信するのでしょうか。
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