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元気な野党といえば、いまやひとつ。 の書き出しで朝日コラム政治断簡が共産党をとりあげている。「安倍政権への監視体制をどう築くか」「(それは)野党がまず備えなければならない大事なポイントである」との問題意識から共産党に注目する。(津) pic.twitter.com/dVTeg7d4dG
— 赤旗政治記者 (@akahataseiji) September 22, 2013
<政治断簡>野党「一点共闘」もっとあっていい 編集委員・前田直人
朝日新聞 2013.09.22 東京朝刊 4面
元気な野党といえば、いまやひとつ。6月の東京都議選、7月の参院選で躍進し、「自共対決の政党地図がいよいよ鮮明になった」と勢いに乗る共産党である。
「雇用のヨーコ」をご存じだろうか。先の参院選から解禁されたインターネット選挙で、共産党がネット上に設けた宣伝部隊「カクサン部」のキャラクターだ。その紹介文はこんな調子である。
「歯にきぬ着せぬ辛口トークで雇用問題にズバッと切り込む。(略)コートの内にはムチを隠し持っているといううわさも……。Sっ気たっぷりの自称25歳」
共産党は今年で創立91周年。めざす理想はもちろん共産主義。お堅いイメージを逆手に、思い切った変化球で若者を誘う。なんとも、たくましいというほかない。
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勢いは衰えていない。今月8日に投開票された茨城県議補選では、筑西市区(被選挙数1)で共産党新顔が自民党推薦の無所属新顔を破った。応援に入った共産党政策委員長の小池晃参院議員(53)が振り返る。
「安倍自公政権に対して手厳しく演説したんですけど、終わって聴衆と握手したら『私は地域の自民党の役員です』と。そういう(保守系の)人ばかりでね。共産党の基礎的な力がそんなに強くない地域の1人区で勝ったのは、はっきりいってびっくりしました」
党機関紙「しんぶん赤旗」は1面トップで「自共対決制し初議席」と、勝利を伝えた。地域問題だけでなく、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加への反発も背景にあったと分析している。
躍進の原動力は何か。先の参院選の候補者でもあった小池氏によれば、都議選の少し前から有権者の反応が好転。脱原発や反TPPなどの個別テーマで異なる政治勢力と手を携える「一点共闘」が広がっていったという。「点を結びつけ、点が面になるような状況をつくる」という運動である。
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ただし、「共産党の実力以上のものが出た部分もある」と小池氏も言っていたが、ほかの野党の非力の裏返しでもある。そういえば、6月に赤旗日曜版に登場して憲法96条改正反対を唱えた古賀誠・元自民党幹事長(73)も、「(政権批判の)受け皿として期待する政党が全部こけちゃったから」と、インタビューに応じた動機を語っていた。
ともかく、自民党の一強が支える安倍政権への監視体制をどう築くか。それは臨時国会を前に、多弱の野党がまず備えなければならない大事なポイントである。
共産党はなお小政党だけれど、原発汚染水問題、特定秘密保護法案、集団的自衛権など、重大な争点が多い。「一点共闘」はほかの野党にとっても、合理的な発想だろう。政権に再考を迫るため、各党が一点で力を合わせる。そんな場面がもっとあっていい。
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<参照>
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