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2013/09/23 06:18
北海道七飯(ななえ)町のJR函館線大沼駅で19日に起きた貨物列車(18両編成)の脱線事故に関連して、JR北海道は22日、レールの幅や高低差が基準を超えていて補修が必要にもかかわらず、放置していた線路の不具合が新たに88か所で見つかったと発表した。SOURCE(以上「読売新聞」引用)
JR北海道で実際に放置していた不具合個所は97ヶ所だったという。精密な時刻表通りの運行もさることながら、鉄道マンは徹底した安全管理が誇りだったのではないだろうか。
レール幅の不具合を見つけて、それを放置していたとは現場で何が起こっているのだろうか。重大事故に繋がるのは分かっていたはずだ。
もはや批判されつくしたことだろうが、福一原発の放射能漏れ事故が起こった原因は全電源喪失だったとされている。送電線から送られている電源は地震により送電塔倒壊により喪失し、非常電源のディーゼル発電機は地下に置いていたため津波により水没して喪失したという。
原発の非常事態を想定するなら地震と津波はセットで考えるべきはずだ。それを非常電源のディーゼル発電機を地下に置いていたとはどのような危機管理の発想からだろうか。
この国は基幹部が壊れているのではないかと疑われてならない。そのキーワードは「民営化」だ。JRはかつて国鉄として全国が同一の経営体だった。鉄道保線職員も国鉄職員として誇りを持って仕事をしていた。
それが民営化に伴い「利益」最優先となり安全がなおざりにされた。鉄道保線も外注化されて久しい。当然「利益」優先経営では作業外注費を削減して利益を出す経営者が有能だと評価される。
東電も民間企業として「利益」優先が企業目標となっていてもおかしくない。そのためなのか福一原発放射能漏れ事故以降も「住民」や「作業員」の安全性がなおざりにされているように見えて仕方ない。
汚染水貯蔵施設のお粗末さは一体何だろうか。林立する貯蔵タンクの耐用年数は2年だという。既に錆の浮いたタンクに何万トンという汚染水を貯蔵しているとは何かの罰ゲームのようだ。
この国の首相は福一原発の放射能汚染水は完全にコントロールされ、海に漏れ出た放射能汚染水も湾内0.3㎢内で完全にブロックされていると五輪東京招致最終会議で世界に向かって言い切った。それがすべて嘘だと誰もが知っている。
JR北海道の場合、保線作業を実施した下請けからJR北海道に報告が上がっていなかったのだろうか。不具合は当然下請けが改修しているべきもので、JR北海道は作業現場に検査員すらも派遣していなかったのだろうか。もしそうだとしたら何んという無責任体質に陥っていたのだろうかと思わざるを得ない。
東電は汚染水から放射能物質を除去する装置「アルプス」を稼働すれば特殊な放射性物質一つを除いて、他のモノは安全な水準まで除去できると説明しているが、肝心の「アルプス」が設置されて以来不具合により一度も稼働していないという事実をなぜマスメディアは報道しないのだろうか。
笹子トンネル天井板崩落事故も民営化により天井板の安全管理がおざなりにされた結果起こったものだ。高速道路がおざなりの民営化により道路公団時よりも役員が何倍にも増えたが、道路安全管理は作業外注化されコストカットの対象にされていた。これは「利益」優先の民営化のなせる経営努力の結果なのだろうか。
人は「楽して儲けたい」と願うものらしい。まだ正式にリコールになっていないが、自動車整備業者当たりでは有名なコストカッターが経営最高責任者に就任して以来、日本を代表する自動車メーカーの自動車が壊れ始めていると噂されているようだ。コストカットのために自動車部品の納入業者をより安価なメーカーに切り替えて安全性がなおざりにされているのではないかと、自動車整備士たちは疑いを持っているという。
そうした声は自動車の「安全性」に目を光らし管理すべきいかなる部署へも何処へも届かない。だから放置され続けている。あたかもJR北海道のように。この国は肝心要の基幹の部分で壊れ始めているのではないかと思われてならない。
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