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2013年09月22日
集団的自衛権の行使・改憲を放り投げて憲法解釈してしまえと、ナチのワイマール憲法なし崩し手法を真似、姑息なことを考えたり、特定秘密保護法案で、行政官僚の利権を増やし、政治家をいつでも貶められる自縄自縛法案を成立させようとか、TPPで守るべきものを捨ておこうとしたり、あきらかにファッショな政権が暴走している。特定秘密保護法案は日本版NSC(国家安全保障会議)創設関連法案と抱き合わせで提出予定らしいが、どちらも行政官僚による暴走に加担している政権である。おそらく、特高警察機構さながらの投網を張ろうと云うのが官僚達の狙いであること自体、自民党政治家は明確には判っておらず、国家主義的法の網が、政治力を衰退させると云う事実を知らないようだ。
あり得ない安心安全が強調され、さもそれが事実であるように語る首相がいて、それをトップニュースで伝えるマスメディアがある。原発汚染水のどこがコントロールされているのだ!冗談も休み休み言うべきだ。オリンピックが開催されることを不愉快に思う人間はKYなひねくれ者にされてしまう。オリンピック目的に、インフラ整備に国費が投入されるのは確実だ。しかし、たかが2週間のお祭りの結果残されたコンクリートは、本当に役に立つのか。近隣住民が多少便利になる以外、東京の住民が好んで下町に通うと云う可能性は少ないだろう。
復興税による被災住民支援もいい加減、まともに復旧さえ満足な状態ではない。その人々にも、消費税を増税しても何食わぬ顔で、外資投資会社主催の講演会で「今の日本は買いだ」等と新興宗教の教祖のようなご託宣をのたまう。しかも、消費増税による景気の腰折れを案じて、国民生活に目を向けるかと思いきや、法人様の復興負担税を前倒しで免除する、と言い出す。何処からどう眺めても、この政権の行おうとしているすべてが異様である。この異様な政治思考が国会が開かれた後、次々と成立してしまうのかと思うとゾッとする。
まるでハリウッドの未来映画のシチュエーションを観ているような錯覚に陥る。ところが、日本人を取巻く空気は、その一つ一つにどんな問題があるか、考えようともしていない。深く考える必要はないとしても、それらの法案や政権の行動が、どんな矛盾を抱えているか、何となくでも、感じようともしていない。中韓に敵対し、米国に依存さえしていれば、何もかもが一緒くたに解決できるものだと、宗教のように信じてしまう集団狂気集団と化している。なんとも支配の甲斐もない腑抜けな国民である。
村社会の雑多な構成から生まれた自然国家だけに、空気に縛られて生きることは、ある意味で避けられない日本民族の習わしかもしれない。しかし、このような付和雷同に陥りやすい国民性は、善悪の区別なく生きているので、国民意識を操作することは容易になるのだろう。今現在、その短絡的国民を悪に向かって付和雷同な集団を形成して、自らの首を絞める政権を歓喜の声を持って迎え入れさせようとしている。政治の理屈上から行くと、今後3年間も、この無意識の狂気民族は、自分達が何処に向かっているかも知らず、歓声を上げることになる。
幸か不幸か、この安倍政権に歓喜を持って民衆が応えた一番の要因は株価の上昇である。異次元の金融緩和と云うキャッチフレーズも効いただろう。論理的な整合性を考えれば、見せかけのバブルを生み出すだけなのは明白だが、それで世の中が変わるのなら良いことだ、と民衆は感じてしまったのだ。皮肉にも、世界で見た目だけでも景気の好さをアピールできる材料を持っていたのは、米国と日本だったので、海外の資金は、この二カ国に流れ込んだ。今年夏以降は、米国の金融縮小問題が強く意識され、消去法で日本市場に資金が流れやすい構造が倍加されている。
国家トータルでみる経済統計の数字は、常に良い方向に向いているのに、一人一人の国民の生活勘定は勘定が合わない状態になるのは自明だ。企業や国家が利益をあげ、その収益の分け前を懐に合法的に入れることは出来るが、国民にその分け前が行く保証はない。おそらく行かないだろう。なぜなら、その見せかけの利益は、この葉のお札のようなものだから、いつ消えるか判らないものだからだ。勿論、そのようなこの葉のお札を生んだメカニズムは、何処かで破綻する。
それが理解できる企業は、それを内部留保の形で温存するのは理論的に正しい。つまり、企業の論理的行動を支援した政権であっても、その結果生みだしたものを強制的に剥奪は出来ない。いずれにせよ、見せかけのバブルを演出するだけの要素を日本経済は有していたわけで、FRBの金融緩和縮小が明確になれば、日本市場のバブル状態に一層の油を注ぐ可能性さえ見えてくる。国債の利回りも、どう云う訳か0.7%前後で安定してきたし、為替も対ドル100円前後で安定している。株価も15000円台が見込める方向を示している。まだまだ、安倍晋三には追い風が吹いているようだ。
好事が続けば続くほど、悪事は深みに嵌り、のっぴきならなくなるわけだが、今現在、安倍がどれほど異様な行動を取ろうとも、好事魔多しと云う段階に至る様相を呈していない。日本にとっては、一日でも早く、この好事魔多しが到来することが、国民生活回帰の、人にやさしい政治に戻れるのだが、その為の乾坤一擲な処方箋を描くことの出来ない筆者だ。おそらく、安倍政権のやっていることが多いなる間違いと気づいていても、それを総合的に指摘することは出来ない。追い風が吹き過ぎて、抗う力が反安倍政権陣営になさ過ぎる。自民党内さえも、抗う気力を失っているのだから……。
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