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福島第1原発の多核種除去設備に防護服姿で視察に入る安倍首相(中央)=代表撮影
Photo By 共同
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2013年09月21日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆内閣総理大臣「安倍晋三」「安部晋三」「阿部晋三」のなかから、正しいものに丸をつけなさい。東京電力福島第1原発を視察した内閣総理大臣が着込んだ防護服の胸元の名札には、「安部晋三」と書かれていた。安倍晋三首相は、おそらくはこの間違いに気づいていながら、その場の雰囲気をブチ壊しにしないよう黙って防護服を着用したのであろう。マスメディアのカメラが一斉に安倍晋三首相に向けられて、その姿を映し撮った後に、だれかが名札の間違いに気づいたらしく、しばらくして名札が取り払われていた。
科学技術最先端を走り続けている原発の現場では、何事につけて「正確無比」が要求されている。少しのミスも許されない。だが、「原発の安全神話」の上に胡坐をかいてきた習性からの油断が、大地震、大津波の大襲来による大災害を招いた。この結果、「安全神話」が、一瞬のうちに吹き飛んでしまった。
秀才によく有り勝ちなのは、失敗を隠す、他人のせいにして、責任逃れするクセである。中国の国有鉄道の責任者は、事故を起こした新幹線の壊れた車両を隠すため、大きな穴を掘って、そこに埋めさせた。日本人ばかりでなく、世界中の人が呆れ果てたが、東京電力の経営陣、技術陣も五十歩百歩だ。
安倍晋三首相が、放射能汚染水漏れ防止対策に全力を上げていると、全世界に向けてパフォーマンスよろしく、折角アピールしているのに、当事者の東京電力が、間違った名前をつけた名札をつけさせて、「赤っ恥」をかいたのでは、すべてがブチ壊しである。「東京電力ばかりか安倍晋三首相も信用できない」という悪印象を与えてしまった。カメラマンがシャッターを切る方が、早かったからである。マスメディア各社に「報道禁止」を要請することもできず、もはや隠せなくなった。
◆名前の間違いということで言えば、安倍晋三首相の父・安倍晋太郎元外相が、福田赳夫政権の官房長官時代にも、名前を間違えられた。
探検家・冒険家の植村直己さんは、グリーンランド北部でのエスキモーとの共同生活をして、1974年12月から1976年5月まで1年半かけての北極圏12000kmの犬ぞり探検に成功。1978年、ナショナルジオグラフィック協会からも資金提供を受け、犬ぞりを操って人類史上初の北極点単独行に成功、日本人として初めてナショナル・ジオグラフィック誌の表紙を飾った。その直後、電通の担当者に案内されて首相官邸を訪れ、安倍晋太郎官房長官に挨拶した。その際、植村直己さんは、自分の姿が表紙を飾っているナショナル・ジオグラフィック誌をプレゼントし、その表紙に「阿部晋太郎官房長官様」とサインしたのである。それを見守っていた安倍晋太郎官房長官は、苦笑いしていた。周りの記者団も間違いに気づいていたが、後の祭りだった。
植村直己さんは、この年、グリーンランド縦断を計画していたので、安倍晋太郎官房長官から餞別をもらい、併せて「国民栄誉賞」を期待していた。だが、残念ながら受賞できなかった。
英国王室は1979年、グリーンランド縦断成功や、それまでの業績から優れた冒険家に贈られるバラー・イン・スポーツ賞を植村直己さんに贈った。このことから植村直己さんは、一躍、世界的な名声と評価を獲得した。1984年2月12日、43歳の誕生日にマッキンリー世界初の冬期単独登頂を果たしたが、翌2月13日に行われた交信以降は連絡が取れなくなり、消息不明となった。現在に至るまで遺体は発見されていない。最後に消息が確認された1984年2月13日が植村直己さんの命日とされた。享年43歳。中曽根康弘政権は1984年4月19日、世界五大陸最高峰登頂などを称えて国民栄誉賞を贈っている。
【参考引用】スポーツニッポンが9月20日午前6時、「安倍首相、福島原発視察 安全アピールも防護服に『安部』」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「安倍晋三首相は19日、東京電力福島第1原発を視察した。汚染水問題に対処するため、現在停止している5、6号機の廃炉を東電側に要請。東京五輪の招致プレゼンテーションで国際公約した汚染水問題の解決に向けて自ら陣頭指揮を執る姿勢を国内外に示す狙いだが、『パフォーマンス』との指摘も。5、6号機がある福島県双葉町長は『頭ごなしの判断は遺憾』と批判した。
首相は正午前に第1原発に到着。赤いヘルメットに全面マスク、間違って『安部』と胸元に記された白い防護服に身を包み、午後2時ごろまで約2時間、汚染水を保管する貯蔵タンクや、放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)、放射性物質の拡散を防ぐ『シルトフェンス』を見て回った。同原発の視察は就任直後の昨年12月29日以来2度目。前回は主にバスに乗ったまま回ったが、今回は汚染水漏れの現場を間近で確認。過酷な任務に従事する作業員を激励したが、厳重なマスク越しと作業音で言葉がかき消された。
事故後に廃炉が決まった1〜4号機と同じ敷地内にある5、6号機について『事故対処に集中するために廃炉を決定してほしい』と東電側に要請。視察後、記者団に汚染水の影響は付近の湾内でブロックされているとの認識を重ねて示し、『事故処理、汚染水処理は国が前面に出て、私が責任者として対応したい』と強調した。
視察に立ち会った東電の広瀬直己社長は、廃炉について『年内に判断』と回答。原発の汚染水漏れに関し『14年度中に汚染水浄化を完了する』との意向を首相に伝えた。
首相は、東京五輪の招致プレゼンテーションで汚染水問題について『状況はコントロールされている』と国際社会に約束した経緯を踏まえ、事態改善に全力を挙げる姿勢を国内外にアピールする狙いとみられる。内外の関心が高まる中『首相が先頭に立って取り組む姿勢』(官邸筋)を世界に発信するため海外メディア代表も同行させた。
ただ、5、6号機の廃炉が汚染水問題などの事態改善に十分な効果を上げられるかは不透明。また、東電が廃炉費用として1〜4号機用に引き当てた9600億円に加え、新たに5、6号機で1兆円を確保するとしたが、費用が最終的にどこまで膨らむかも見通しは立っていない。
今回の視察について、自民党関係者は『国際舞台で約束したため必死のパフォーマンス』と指摘。政治評論家の浅川博忠氏は『“決められない政治”と長く言われてきたが、消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)交渉を控え自分はそうではなく行動するということをアピールしている』と話した」
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