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「小沢事件シナリオは最高裁が作成」(EJ第3635号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/375189869.html
2013年09月19日 Electronic Journal
いわゆる陸山会事件とは、政権交代直前の民主党の小沢一郎代
表(当時)を潰し、小沢首相を中心とする民主党政権を実現させ
ないようにするために東京地検特捜部が仕掛けた罠である──こ
こまでEJはそういう論調(仮説)に立って書いてきています。
つまり、「検察の暴走」ということになるわけですが、この仮
説に立つと、割り切れないことが出てくるのです。それは、官僚
機構の中心は本当に検察なのだろうかという疑問です。
確かに検察庁は法務省に属する組織ですが、刑事捜査や公訴の
提起と遂行が準司法的位置づけにあるがゆえに独立性を有してい
るのです。そのため、法務省を仕切っているのは法務大臣ではな
く、検事総長なのです。したがって、他の省庁では権限上は大臣
は行政を自由に指揮できるのですが、法務大臣だけは直接指揮は
できない構造になっています。
しかし、検察が暴走する懸念があると判断したとき、法務大臣
は検事総長に対して指揮権を発動できるのです。しかし、それを
発動するには強い政治力が求められます。
したがって、政権が法務大臣を選ぶとき、政治力の弱い議員を
就任させることが多いのです。大臣が行政を指揮しなくてもいい
ので、失敗が少ないからです。こういう大臣が指揮権を発動する
ことは考えられないので、法務検察当局としては歓迎です。
民主党政権のときに柳田稔という法務大臣がいたことを覚えて
いるでしょうか。彼は、次のような発言をし、国会審議をストッ
プさせています。
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法相はいい。2つのことを覚えておけばいい。「個別の事案に
ついては回答を差し控える」と「法と証拠に基づいて、適切に
やっている」の2つ。これで大臣は務まる。──柳田稔元法相
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このように考えてくると、どうやら官僚機構の中心は検察では
ないことがわかってきます。なぜなら、検察は確かに暴走したも
のの、自らも多くの返り血を浴びています。そうであるとすると
陸山会事件の本当のシナリオを書いたのは、検察ではなく、法務
検察当局のなかの別の強大組織ではないかと考えられるのです。
小沢氏を強制起訴に追い込んだ検察審査会の闇を追及していくと
それが明らかになってきたのです。文芸評論家で『最高裁の罠』
(K&Kプレス)の志岐武彦氏の共著者である山崎行太郎氏は次
のように述べています。
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それでは、「最高裁の罠」とはどういうことか。
小沢氏を強制起訴に持ち込むことになった起訴議決は2010
年9月14日、つまり、小沢氏と菅直人氏が対決した民主党代
表選のまさに当日に検察審査会議が開かれ、そこで行われたと
言われている。しかし、本当にその日に11人の検察審査会メ
ンバーが出席し、検察審査会が開かれたのか。我々の調査と関
係資料の分析によると、必ずしも検察審査会が開かれたとは言
えない。小沢一郎起訴議決は架空議決だった可能性さえ否定で
きない。これは検察審査会を舞台にしたスキャンダルではある
が、検察のスキャンダルとみるべきではない。これらの問題を
検察問題として追及することはできない。なぜなら、検察審査
会を管轄・支配しているのは最高裁であり、検察審査会のメン
バー選びから、経費、日程表、平均年齢の計算などの実務は、
最高裁の実質的な司令塔の役割を担っている最高裁事務総局が
行っているからだ。その意味で、これは最高裁が主体のスキャ
ンダルで、文字通り「最高裁スキャンダル」と言うべきものに
他ならない。 ──志岐武彦/山崎行太郎著
『最高裁の罠/the Trap for Ozawa』/K&Kプレス
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裁判官というと、当然裁判をする人と考えますが、「裁判をし
ない裁判官」もいるのです。それは、司法行政を担当するエリー
ト裁判官のグループです。三権分立と司法権の独立のため、裁判
官の人事や裁判所の経理などを含めた司法行政は最高裁判所に委
ねられているのですが、最高裁判所にはそのための「事務総局」
という部署が置かれているのです。ここには「裁判をしない裁判
官」が多くおり、司法行政全般を担当しているのです。
検察審査会は、その事務総局の管理下にあり、そのコントロー
ルを行っているのです。陸山会の構図としては、秘書3人を逮捕
した時点で小沢氏の起訴は困難であることは、はじめからわかっ
ていたのです。そこで小沢氏については、検察審査会を利用とし
て、強制起訴に持ち込むという計画が進められたのですが、これ
には、最高裁の事務当局が全面的に協力しない限り、絶対に成功
するものではないのです。
確実に小沢氏に対して強制起訴を出すには、それぞれ違う審査
員による2回の審査の結果、審査員11人のうち8人以上の審査
員が「起訴議決」を出さなければならないのです。これは相当高
いハードルです。
EJでは、2回の検察審査会のうち、少なくとも1回目はルー
ル通り審査が行われ、「起訴議決」を出させることに成功したと
考えたのです。検察寄りの審査補助員を任命し、検察には虚偽捜
査報告書を提出させて、審査補助員によって審査を「起訴相当」
に誘導した結果ではないかと考えたのです。
しかし、2回目については数多くの疑惑があり、検察審査会は
実際には開かれなかったのではないかという仮説を立てて、検証
に入ろうとしていたのです。
しかし、志岐武彦氏は、多くのデータの分析の結果、2回とも
検察審査会は開催されていないという驚くべき仮説を立てておら
れます。それはもし審査員がきちんとくじで選ばれているのであ
れば、自分(志岐氏)のような意見の人間も選ばれる可能性があ
る。そうであれば、11人中8人以上が「起訴議決」を出すのは
難しいと考えたのです。志岐氏ご教示の資料によると、その可能
性は十分あるのです。 ─── [自民党でいいのか/57]
≪画像および関連情報≫
●スケープゴート理論とは何か
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生け贄としての犠牲を拠出することによって、「負」の側を
帳消しにすることです。現代社会的には、不祥事を起こした
組織が、一名あるいは一部の者たちにすべての責任を負わせ
て切り捨て、組織全体を守る場面で使われる言葉です。つま
り、受けるであろう社会的批判に対する、生け贄としての犠
牲と言えます。古代から、洋の東西を問わず、生け贄という
儀式は存在しました。これは「人の営為に対する神の怒り」
への畏れから拠出する犠牲でした。ここにもまた、「人がこ
の世にあり、人の世界を守らなければならない」ときにどう
すべきなのか?の構図があります。個人的には、守らなけれ
ばならない側の「自らを切る」ことによっての「取り引き」
としての行為と思います。 http://bit.ly/1gxYSZU
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