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2013/9/17 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
シリアの化学兵器を国際管理下に置いて廃棄する――というロシアの提案によって、オバマ政権は救われた。
オバマ大統領はシリアへの空爆を打ち出したのはいいが、国際世論の賛同を得られず、窮地に陥っていたからだ。
オバマにとって最大の誤算は、ともにイラクに侵攻した同盟国のイギリスが議会の賛成を得られず、キャメロン首相がシリア空爆を断念してしまったことである。米国の国内世論も、過半数がシリア介入に反対だった。イギリスと同様に、アメリカ国内もイラク戦争の二の舞いはゴメンだ、という空気が支配しているのだ。
どんなにオバマ大統領が「世界の警察官」を自負しようが、もはや国連安保理の決議抜きに米国が単独で攻撃を行うことはできなくなっている。イラク戦争によって世界の政治が大きく変わってしまった。
その米国自身も、20日前には、国連で対立することの多い中国と軍事共同訓練を行っている。しかも、米国の戦艦に中国のヘリが着陸するなど、緊密さの度合いを強めている。イラク戦争に失敗した米国は、中国との戦闘になったら、コストがあまりに高いことを自覚しているのだ。
ところが、安倍首相を筆頭に、復古主義的なナショナリズムをあおり、集団的自衛権を主張する日本の政治家たちは、国際政治の変化を理解していない。集団的自衛権を行使するというが、一体どの国が、どの国を攻め、どの国と組むことを想定しているのか。まさか、米国が中国とコトを構えるとでも考えているのだろうか。
もし米国がシリア攻撃を単独で強行していたら、国際社会で力を完全に失っただろう。なのに、安倍首相はイラク戦争時と同じく、すぐさま米国を支持した。安倍首相は集団的自衛権の行使を訴えている。米国がシリアを攻撃したら、米国のために自衛隊を戦地に派遣し、それを集団的自衛権の名の下に正当化するつもりだったのだろうか。安倍政権は、イラク戦争の失敗から何も学んでいない。
いち早く米国を支持した安倍首相の発言は、「汚染水は完全にコントロールされている」という発言と同じくらい内向きで、世界の厳しい目を無視している。
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