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18号台風被害で分かったこと 五輪の安心安全など信用できないのが世界の見方
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2013/9/17 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
気象庁が初の大雨特別警報を出した、きのう(16日)の台風18号の日本列島上陸。京都では桂川が氾濫し、26万人に避難指示が出た。福井や滋賀では土砂崩れで2人が犠牲に。そのほかにも、兵庫や三重、岩手で死者や行方不明者が出ている。こんな国で五輪など、本当に開けるのか。
直撃による被害が最も心配された東京電力福島第1原発だって、案の定、貯水タンクエリアの滞留水が急上昇。東電は「緊急措置」として、放射性物質濃度を測らないまま勝手に排水処理を行った。しかし、台風北上による大雨は事前に予想できたはず。ナ〜ンにもしないで汚染雨水をタレ流すなんて、言語道断である。日本の災害対策は、いつも後手後手でほとんどなっていないのだ。
世界が注視する汚染水対策も、東電は16年度までに貯水タンクを80万トン分増設して対応すると説明していたが、ここにきて16年度末に必要なタンクの容量は最悪の場合、計画の倍の160万トンに上るとの試算を公表した。当初計画がいい加減だったのか、試算を厳しく見積もったのか分からないが、東電の公表数値が全くアテにならないという証左ではないか。
ここまでデタラメだと世界も黙ってはいないだろう。これほどの災害列島なのに対策はなし。原発事故収束のメドだって立たない。開催に疑問の声が上がるのは当然だ。今度も安倍首相は「災害はコントロールされている」とか何とかウソを並べるのだろうが、さすがに2度目は通用しないだろう。恐らく、世界のアスリートは来ない。ボイコットが続出する危険性は大だ。
それでなくても2020年は、人類が史上初めて挑む困難な廃炉作業に取り組むことになっている。
「東電や政府などの廃炉対策推進会議が公表した廃炉作業の工程表によると、2020年6月から原子炉内の溶融燃料の取り出し作業を始める計画です。しかし、1〜3号機の溶融燃料がどこにあるのか、正確な位置や形状さえ分かっていない。仮に取り出せる状態だったとしても、燃料を冷やすために原子炉内を冠水させようにも穴だらけでムリ。原子炉からプールなどに移す際、大気中に放出される放射線量をどう抑えるのかも曖昧です。それでも取り出し作業を強行すれば『再臨界』という最悪の事態を招く恐れがあります」(科学ジャーナリスト)
五輪開会1カ月前から始まる最も過酷で危険な作業。これに失敗すれば、お祭り騒ぎなんてやってられない。
「今の日本は五輪を開催している場合ではありません。そんなお金があるなら、一刻も早く福島原発の収束作業に使うべきです」(京大原子炉実験所の小出裕章助教)
子供たちに本気で「夢を与える」つもりなら、「災害列島」を克服し、「福島廃炉」を優先させるべきなのだ。
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