http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/837.html
Tweet |
今度は安倍内閣をぶっ壊す「ご隠居宰相小泉純一郎の乱」 vol.1
http://taishu.jp/politics_detail657.php
週刊大衆 9月23日号
「原発ゼロ」発言で宣言布告!!
「ワンフレーズ・ポリティクス」と呼ばれた名調子"小泉節"が、久しぶりに炸裂した。
なんと、小泉純一郎・元首相が、愛弟子であるはずの安倍晋三首相に喧嘩状を叩きつけたのだ。
「官邸は頭を抱えていますよ。気の早い閣僚連中は、"スワッ、宣戦布告だ。小泉の乱勃発か!"と浮き足立っています」(全国紙政治部デスク)
その小泉元首相の咆哮は、『毎日新聞』(8月26日付)のコラム「風知草」で報じられた。
〈小泉純一郎の原発ゼロ〉の見出しで始まる、その内容は強烈だ。
〈10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないんだよ〉
〈「原発を失ったら経済成長できない」と経済界はいうけど、そんなことないね。昔も「満州は日本の生命線」といったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか〉
など、安倍首相を筆頭とする原発再稼働・推進派を一刀両断に斬って捨ててみせたのだ。
「小泉さんは8月中旬、現在顧問を務めているシンクタンクの主催で、ドイツとフィンランドの核廃棄物の最終処分場を視察したんです。それで、帰国後に"原発ゼロ"発言が飛び出した。小泉発言で官邸が大騒ぎになっているとき、安倍首相は中東で、"原発セールス外交"の真っ最中でしたから、できすぎていますよ。小泉さんは、発言のタイミングを見計らっていたのかもしれません」(前同)
現在、安倍首相は集団的自衛権の行使容認や、日本版NSC(国家安全保障会議)創設に邁進中。
さらにはTPP交渉参加と、かつての小泉内閣がやり残した政治課題に挑戦。
なのになぜ、いま、愛弟子相手に"小泉の乱"なのだろうか?
「これまでの小泉−安倍両者の関係からいえば、小泉元首相は安倍首相の後押しこそすれ、足を引っ張ることなど考えられません。安倍首相の現在があるのは、小泉さんが首相当時、サプライズ人事で、安倍さんを自民党幹事長や内閣官房長官に大抜擢してくれたお陰。さらに、首相の後継指名を取りつけ、あれよあれよという間に第1次安倍政権が誕生したんです」(ベテラン政治記者)
実際、これまで安倍首相が"恩人・小泉"に向けた目は、尊敬の一語に尽きる。
こんなエピソードがある。
永田町に一大地殻変動を起こした05年8月の衆議院選挙。
世に言う郵政解散の直前のときのことだ。
当時、幹事長代理だった安倍氏は、党内から反対の強かった衆院解散を止めようと、おっとり刀で首相執務室に駆けつけた。
「ドアを開けると、小泉首相(当時)は首相の椅子に体を深く沈め、室内には大音量でワーグナー作曲の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が、流れていたといいます」(安倍首相に近い自民党中堅議員)
ちなみに、この歌曲は守旧派と改革派の対決を描いたもので、オペラファンの小泉元首相のお気に入り。
呆気に取られた安倍首相だったが、気を取り直して説得を試みたという。
すると小泉首相は、「(郵政改革が成れば)オレは死んでもいい」と言い放ち、衆院解散を改めて明言。
「安倍さんはそこで、トップに立つ者の"壮絶な覚悟"を見たと後日、周囲に語っています」(前同)
以後、安倍首相は"小泉信奉者"になったという。
「悲願の再登板を果たした安倍首相が、小泉さんの恩に報いようと、組閣に当たり、かつての"小泉党の残党"を重用したのも、そんな流れがあったからです」(前出・ベテラン記者)
小泉内閣のブレーンと言われ、経済・金融政策を一手に握った経済学者の竹中平蔵氏を、自ら議長を務める産業競争力会議のメンバーに招聘。
権謀術数の限りを尽くして"小泉官邸のラスプーチン"と恐れられた飯島勲・元秘書官は、内閣官房参与に起用された。
政治ジャーナリストの本澤二郎氏が言う。
「今回、小泉元首相が愛弟子を裏切り、原発ゼロという"正論"を吐くに至ったのには、裏があります。小泉氏は原発ゼロ発言で再び政治的影響力を取り戻し、竹中氏や、先の北朝鮮"極秘"訪問で表立った成果を挙げられなかった飯島氏ら、子分への"援護射撃"を目論んでいるんです」
小泉元首相が特にバックアップしたいのは、竹中氏のほうだという。
「小泉さんの竹中さんに対する信頼は絶大。竹中さんを再び政権中枢に送り込んで、道半ばだった小泉改革を継続させたいんですよ。同時に、これまで世間で叫ばれていた"格差拡大や不況は小泉構造改革のせい"の悪評を、一気に吹き飛ばしたいという思いも強い」(自民党関係者)
今度は安倍内閣をぶっ壊す「ご隠居宰相小泉純一郎の乱」 vol.2
http://taishu.jp/politics_detail658.php
変人宰相は稀代の"親バカ"か
さらに、竹中氏と近い孫正義ソフトバンク社長や、楽天の三木谷浩史会長兼社長らが推進する「クリーンエネルギービジネス」を、国家事業にする狙いもあるのだとか。
「小泉さんの狙いが当たれば今後、脱原発論者の竹中氏や孫氏が主導するプロジェクトには、政府から莫大な予算がつく。こうした利権にも魅力があるはず。"勝負師"の嗅覚は衰えていませんね」(永田町関係者)
さらに、こんな指摘も。
「小泉元首相の実姉のご主とよしまとおる人である豊島格氏は、通産省(現・経産省)のキャリア官僚で、資源エネルギー庁長官まで務めた人物。そうした縁もあり、実は小泉家は、石油、天然ガスといった利権に強いとされているんです」(政治評論えいけん家・板垣英憲氏)
今回の脱原発宣言は、小泉元首相が忠実に付き従った米国ホワイトハウスの意向「日本にシェールガスを売り込みたい」とも一致する。
脱原発を口にする、かつての子分と、その周囲に群がる大物財界人。
エネルギー利権に強いとされる義理の兄に米国の圧力……。
これらと脱原発発言を関連づけて読み解くのは、下衆の勘繰りだろうか。
もう一つ、小泉咆哮に秘められた別の理由も囁かれている。
安倍内閣の中枢に潜り込んだ、かつての"忠臣"飯島氏を動かし、「3度目の小泉訪朝」を画策しているというのだ。
「飯島氏は、小泉元首相の2度の北朝鮮訪問時に重要な役割を果たしました。その飯島氏が、小泉元首相を特使として拉致問題の完全解決を実現する極秘計画で動いているようなんです。この"サプライズ訪朝"を実現するためには、ここで"小泉、ここにあり!"を世間に強烈アピールする必要があったんです」(前出・永田町関係者)
一方、これらドロドロした思惑とは別に、脱原発発言の真意は"親バカ"にありというのは、政治評論家の浅川博忠氏だ。
「発言は、息子・進次郎氏(自民党青年局長)が今後、脱原発派への鞍替えをするための"露払い"ですよ」というのも、去る6月末、小泉親子の地元・横須賀市(神奈川県)の市長選で、進次郎氏が応援した候補がまさかの落選。
以来、党内での進次郎人気に陰りが見え始めているというのだ。
「党の青年局長を務める進次郎くんの周りには、行く先々ですごい人だかりができていた。だが、それもいまは昔。結局、安倍vs石破の総裁選時に石破さんに投票したことを首相は快く思っていないんです。このままでは進次郎くんは"ただの議員"になってしまうでしょう」(前出・中堅議員)
政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。
「小泉さんは、進次郎氏を"大きく育てなければならない"との親バカの思いが、非常に強い人です」
常人には計り知れぬ"変人"ぶりがウリだった小泉元首相といえど、息子のこととなると世間の親同様。
「小泉さんが安倍首相を可愛がったのは、自分が安倍首相の親父・晋太郎さんに世話になったから。それなのに、安倍首相は、息子である進次郎を冷遇している。これはけしからん、というわけです。だったら、安倍政権に冷や水ぶっかけてやるぞという、小泉さん一流のパフォーマンスだったのかもしれません」(前出・デスク)
歴代第5位の首相在任期間を誇り、いまなお茶の間の人気が高い小泉元首相。
「他のOBと違い、党に直接的口出しはしませんが、小泉さんの発言にはメディアが飛びつく。"劇場型政治"の手腕は健在ですよ」(前同)
安倍政権に対する"抵抗勢力"となるか!?
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。