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サマーズ人事に見る日米議会のかくも大きな違い
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64171426.html
★「天木直人氏の視点ー(2013/09/17)★ :本音言いまっせー!
きょう9月17日の各紙が一斉に報じている。
米国の次期FRB(米連邦準備理事会)議長の人事をめぐって、
最有力候補であったサマーズ元財務長官(58)が辞退を申し出て、
オバマ大統領もこれを受け入れざるを得なかったと。
私が注目したのはその理由である。
サマーズ氏はその気であり、オバマ大統領も買っていたという。
しかし議会で身内の民主党内からも反対論が強く拡がり、サマーズ氏
が「不本意ながら」オバマ大統領に辞退を申し入れ、オバマ大統領も
それを受け入れざるを得なかったという。
これこそが政府任命人事の本来の姿である。
国の重要な政策を左右する主要ポストについて、国民の代表である
議会が最終的に承認を下す。
その議会の承認が得られなければ任命権者といえどもその人事を思う
ままに出来ない。
しかも民主党はオバマ大統領の身内だ。
ひるがえって日本はどうか。
国会承認人事というのが確かに形の上では存在している。
しかしそれが唯一問題とされたのは、官僚の天下り人事は許されない
と言って野党の民主党が反対した政局がらみの時だけだ。
人物の適否や政策論は二の次だ。
米議会は人物の適否について正面から議論する。
しかも身内の民主党の反対でオバマ大統領は断念をせざるを得なかった。
ひるがえって日本はどうか。
小松内閣法制局長官の人事で明らかなように、安倍首相は自らの政策
に迎合する人事を恣意的に決めた。
これに対し国会は何の反対も出来ない。いやしようとしない。
そういえばオバマ大統領はシリアに対する武力攻撃を議会の反対で断念
せざるを得なかったばかりだ。
政権と議会の緊張関係は、いくら大統領制と議院内閣制の違いがある
にせよ、米国と日本とではあまりにも違いが大きい。
日本の政治に緊張感がない理由の一つは、間違いなく国会議員という
国民の代表の質の違いがあると思う。
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