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★「天木直人氏の視点ー(2013/09/15)★ :本音言いまっせー!
きょう9月15日の朝日新聞で冨永格という特別編集委員が
「日曜に想う」で書いていた。
東京五輪が決まったからには、それを被災地復興や隣国との仲直り、
財政立て直しなどへのチャンスと受け止めようと。
その通りである。
しかし冨士氏と私の考えには二つの点で大きな違いがある。
まず彼は東京五輪そのものに反対だったと次のように書いている。
「生来のへそ曲がりで『国民こぞって祝いましょう』の空気には
ついていけない。税の使い道としても異論があろう・・・」
私は、国民がこぞって祝うから反対するというところまでへそ曲がり
ではない。
税金の無駄というが、もっと無駄で腹立たしい使い方が山ほど
なされて来た。
私が残念に思うのは「また東京か」という事であり、広島での五輪で
あればもっと良かったと思う。
首都機能移転のときもそうだったが東京至上主義の石原慎太郎に
潰されたのだ。
しかしそれでも私は東京五輪を素直に歓迎したい。
もっともその富永氏も次のように語っている。
「小学2年生だった私は、あの熱狂(1964年の東京五輪)をナマ
で知る最後の世代だろう。近くの国道で聖火の走者に小旗を振り、白黒
テレビで魔女を応援した・・・肉体が放つ『共通言語』に圧倒されたも
のだ・・・」
何の事はない。東京五輪を楽しみにしているのだ。それなら素直に
よかったといえばいいのだ。
私は彼より少し年長で当時は大学受験勉強の最中であったが、
重量挙げ三宅義信の金メダル第一号に興奮し、その瞬間の写真に
勇気づけられたものだ。
あの感動を7年後の日本国民が体験できることは素晴らしいと思う。
私と富永氏の考えの違いはもう一つある。
そしてここがこのメルマガで私が言いたいところである。
富永氏はこの随想を次のように締めくくっている。
「この国への追い風を久し振りに感じる週末、少しばかり楽観して
みた」と。
私は、彼のように楽観的にはなれない。
7年後に東京五輪が予定通り開催される為には、安倍首相はいままで
のような政策を根本的に改める必要がある。
国民の経済格差をなくして皆が五輪を歓迎できる社会をつくら
なければいけない。
中国や韓国、北朝鮮との関係を改善し、国際社会がこぞって東京五輪
を歓迎してくれる外交を進めなければいけない。
何よりも放射能汚染の不安を完全に取り除く必要がある。
すべてに優先してそれらに取り組まねばならない。
東京五輪の誘致成功は天が安部首相に与えた絶好の自己変革の
チャンスなのだ。
ところがその後の安倍首相の政策を見ていると、その逆を突き進んで
いる。
あまりにも愚かだ。
このままでは折角の東京五輪は危うい。
五輪開催国の資格を失いかねない。
「恥をさらせない」という事は、開催国としてメダルを多く取る
ということではない。
東京五輪の辞退に追い込まれないことだ。
東京五輪開催の決定が悪いのではない。
そのチャンスに気づき、そのチャンスを活かそうとしない安倍首相が
悪いのである。
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