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2013年09月14日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「2020年夏東京オリンピック、早くも危うし!」という声が出始めている。それは、言うまでもなく、東京電力福島第1原発の放射能汚染水漏れ事件について、安倍晋三首相が、「状況はコントロールされている」と国際公約したようには、決して容易に解決する見込みが立っているわけではないからである。放射能汚染水漏れ事件は、未解決なのだ。だから、「東京開催がダメなら、トルコのイスタンブールがあるさ」というのが、すでに常識化しているというから、気の早い筋も少なくない。
やはり安倍晋三首相が、IOC総会(アルゼンチンのブエノスアイレス)でオーバー・トークしたのがまずかった。加えて、菅義偉官房長官が、放射能汚染水漏れ事件を矮小化して説明しているのも、「ウソの上塗り」と受け止められている。
◆NHKNEWSwebが9月9日午後10時27分、「IAEA 日本に汚染水調査団」というタイトルをつけて、以下のように報じているように、IAEA=国際原子力機関自体が、日本政府が放射能汚染水漏れ事件を矮小化しているのではないかと、「疑い」を抱いている。
「IAEA=国際原子力機関の定例理事会が始まり、天野之弥事務局長は、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の問題について、『緊急の課題だ』と述べたうえで、この秋、再び日本に調査団を派遣することを明らかにしました。IAEA=国際原子力機関の定例理事会は、9日、本部のあるオーストリアのウィーンで始まりました。天野事務局長は、冒頭で演説し、その中で、『福島第一原発の汚染水の問題は、緊急の課題だ』と述べました。
そのうえで、IAEAはいつでも日本を支援する用意があるとして、この秋、ことし4月に続いて、調査団を日本に派遣することを明らかにしました。また、天野事務局長は、今月、日本政府が発表した汚染水対策については、『重要な前進だ』と評価しました。演説のあと記者会見した天野事務局長は、『汚染水の問題は、原発事故の影響がまだ続いていることを示している。非常に重要な問題で、中期的、長期的な観点から抜本的な対策が必要だ』と述べました。また、この日の理事会では、日本のウィーン国際機関代表部の小澤俊朗大使が、汚染水の問題への対応を説明し、『適切に情報を提供し、IAEAや各国と協力していく』と強調して理解を求めました。汚染水の問題には、引き続き、国際的な懸念が出ており、日本の代表部は、今回の理事会や来週行われるIAEAの年次総会などの場で、不安の払拭に努めたいとしています」
日本のウィーン国際機関代表部の小澤俊朗大使の説明は、明らかに「ウソだらけ」である。そもそも福島第1原発大事故が、「チェルノブイリ大事故」に匹敵するか、それ以上の大事故であるばかりでなく、放射能汚染水漏れ事件が、依然「継続犯」として続いているということを「隠蔽」しようとしている。はっきり言って、海洋に流出しているのが食い止められていない惨状を隠している。これは、「IAEA 日本に汚染水調査団」の専門家が立ち入り調査すれば、直ちに「バレ、バレ」になってしまう。そのとき、安倍晋三首相は、どう言い逃れするつもりであろうか。
◆もう一つ、「危ういこと」がある。関東大地震、東海大地震、東南海大地震、南海大地震が「4連発で起こり得る」という危機的な状況にあるのに、安倍晋三首相らは丸で危機感が感じられない。
「3.11」東日本大地震が発生したあのとき、私は午後2時10分から、お台場の高層ビル内で港湾関係の建設会社の経営者を前にして「リスクマネジメント」を演題に講演していた。「関東大地震(1923年9月1日11時58分32秒)から88年、いよいよ関東大地震が起きてもおかしくない。それどころか、関東大地震、東海大地震、東南海大地震、南海大地震が4連発で起こる可能性が大だ」と話していた「午後2時46分」、高層ビルが大揺れし始めたのであった。講演会は中止、経営者の方々のなかには、東北地方から参加していた人が多く、急いで帰って行った。そのなかで、「講師が大地震を連れてきた」という声を残して行った人もいた。お台場は、JRりんかい線も、ゆりかもめも運転休止、バスもタクシーもおらず、交通機関は途絶、携帯電話は、通話不通になっており、公衆電話は少なく、たまに見つけても、順番待ちしている人たちが、20メートルから30メートルも列をなしてっているので、直ぐには電話をかけられない。
お台場は、もともと東京湾の島だったので、暗闇の中、レインボー・ブリッジを徒歩で渡り、芝浦に出るしかなかった。赤羽まで歩き、そこから埼京線に乗り、さいたま市の武蔵浦和駅まで帰るのに、14時間を要した。
2020年夏東京オリンピックまでに、あるいは開催期間中に大地震が起こらなければよいけれど、その保証はない。
【参考引用】ロイターが9月13日午後1時51分、「福島第一原発・汚染水問題にアメリカの専門家「スリーマイルの事故よりも複雑」」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「[東京 13日 ロイター]東京電力が福島第一原発の汚染水問題の解決のために招聘した米国の専門家 レイク・バレット氏は9月13日、『スリーマイルの事故よりも複雑』と話していることがわかった。福島第1原発の汚染水問題への対応で助言を求めるために東京電力が招へいした米国人専門家のレイク・バレット氏は13日、記者団に対し同原発の状況について、『TMI(米スリーマイル島原発)の事故よりも複雑性が増している』と述べた。同日に東電が開催した『汚染水・タンク対策本部会議』(本部長・広瀬直己社長)の終了後、記者団の質問に答えた。バレット氏は米原子力規制委員会の元幹部で、1979年に放射能漏れ事故を起こしたTMIの事故処理に携わった。福島第1の廃炉作業を進める上で最大の障害となっている汚染水問題についてバレット氏は『水管理の問題は福島第1の大きな課題。TMIより大きな課題となっている』と指摘。『東電は一般の人々、世界に対してコミュニケーションを改善しないといけない』と強調した。一方でバレット氏は、汚染水問題の米国での伝えられ方について『過大に報道している部分もある』と話した上で、『科学者たちは原子力のリスク、放射線についてよりきちんと説明する責任がある』と述べた」
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