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2013-09-13 07:07:28
日本で進むこれからの異常事態は、オリンピック・フィーバーを利用した形のいつわりの「安全・日本」の売り出しと、それと並行する「フクシマ隠し」になりそうです。メディアは、オリンピック・ムードの盛り上げにカネや太鼓で熱狂しようとしています。その一方で、フクシマ原発事故のニュースは次第に影をひそめさせる意図を感じます。
東京から、目障りなものは一掃するキャンペーンが進むようです。まず、たとえば上野のお山のブルーテントが排除される。すでに一部が追い払われてそのあとに木造の喫茶店(スターバックス)が造られたりしました。糞害がいちじるしいハトも追い払われたようです。静かでこぎれいな上野恩賜公園の姿です。その一方で、ブルーテントの人々の「棄民」が進む。
隣接の「アメ横」(アメヤ横町)も、そのうちブティック街に変えられるのでしょうか。以前から、「アメ横は韓国人が進出している」との声が上がっていました。
読売新聞が本日9月13日の朝刊で伝えたところによると、「東京を『五輪特区』に指定し、道路整備などを民間資金で進める」ことを検討し始めました。
この特区事業は、民間資金を導入するPFI方式で進める方向です。PFIという聞きなれない方式ですが、要するに民営化を推進する狙いです。民営化は市場原理主義の根幹です。
道路をはじめ公共施設の建設・維持運営を民間企業にゆだねるもので、事業を”効率的”に進められるばかりか、国などの財政負担も軽減される、と宣伝しています。
しかし、民営化ですから、道路を民間企業が運営、維持管理するとなると、最大利益を追及することになり、安全面はおろそかにされがちです。利権は膨らむばかり。一般の利用者は法外な利用料金を支払わされることにもなりかねません。
放射能汚染水問題は、政府が乗り出して「対策」が進められるようになると、報道の方向が政府寄りになり、具合の悪い現象などは自主規制される。つまり、フクシマ隠しです。
そして、「日本は安全」という神話がばらまかれる。その神話が偽りだと声を上げると、直ちに「非国民」というレッテルが貼られるムードが強まりそうです。
安部首相は、「日本人のおもてなしの心を見てもらいたい」と繰り返しています。それなら、日本の本当の姿を見てもらい、いつわりのない「本物のおもてなしの心」で、おもてなししたいものです。
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