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2013/9/12 晴耕雨読
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山田正彦さんのインタビュー、終了。これから実況を連投RTします。
9月9日、岩上安身による山田正彦元農水相・「TPP阻止国民会議」副代表世話人インタビューの実況ツイートを行います。
山田氏は、先日のブルネイ交渉会合にステークホルダーとして参加
岩上安身「ステークホルダーとしてどのようなことを?」
山田正彦氏「日本は並行協議で米国で軽自動車や保険分野で前払いさせられているが、他の国もこんな前払いをしているのか?と訴えてきた。ここまで嚴しい条件は日本だけ」
岩上「年内妥結という話でまとまりつつある。他の参加国は日本が入ることで米国に対峙して、交渉をこじらせ、年間妥結を引き延ばしてくれると期待していたのだと思うが」
山田氏「チリなど他の参加国はNAFTAの被害者」
山田氏「以前来日したロリ・ワラック氏も、『日本が寝てしまわない限り、交渉はこじらせてくれるだろう』と言っていた。私もこんなに早く寝てしまうとは思わなかった。日本は交渉に入って早々、拙速に推し進めている」
山田氏「鶴岡首席交渉官とブルネイで長い時間話した。鶴岡氏はまったく何も変わっていない、という言い方をした。『すべてはこれからだ』と。しかしマレーシア政府は『29章中14章がすでに終わっている』と」
山田氏「マレーシアの首席交渉官と話した際に、『29章中14章決まっているのは本当か?』と聞いたら、『14章はすでに文言も固まった。あとは閣僚会合で確認してもらえれば決まる』と。鶴岡氏は嘘を言っている」
山田氏「鶴岡氏は『そうした情報、新聞の言っていることはすべて誤報だ』と言う。また自民党が『ISD条項が含まれるなら交渉撤退』と公約で掲げているのに、なぜ鶴岡氏は先陣きってISD条項に賛同し、主張したのか?と聞いた」
山田氏「鶴岡氏は『発展途上国に進出する輸出企業にとって武器になる。日本の利益になる』と言った。カナダや韓国はISDでやられているではないか、と聞いたら、『日本は強い国だから大丈夫だ』と」
山田氏「韓国は米韓FTAの際に『韓国は強い国だから米国に負けない』と言っていた。それと同じ発想。鶴岡氏も本当は分かっているのではないか」
山田氏「帰国して自民党の幹部と話したが、TPPについてほとんど知らされていない。マレーシアの首席交渉官は『すでに決まったこと、今何のテーマが話し合われているかは国民に開示している』と。日本もその位は開示すべき」
山田氏「マレーシアは撤退するかも知れない。マハティール元首相は日本に来た時、はっきり『私は反対だ』と言っていた。『しかし立場上言えない』と。しかし、今ははっきり公に発言している。野党代表のアンワル氏も反対を表明」
山田氏「マレーシアの国会議員4人と話した。彼らは韓国の事例に非常に関心を持っていた。『米韓FTAの際に韓国国会でスクリーンに文言を英語で2時間映しただけで、批准を行った』と言ったら、びっくりしていた」
山田氏「日本は参加国の中で取り分け情報を公開しない。IWJでもずっと撮ってくれているが、2年前、『TPPを慎重に考える会』の中で日本政府が出した『懸念事項』。これが政府が初めて出した情報だった」
岩上「公共調達について。日本の公共事業が門戸開放されてしまい、地元の経済・雇用がすべて海外企業にかっさらわれる」
山田氏「政府の『懸念事項』でも入札が英語も併記しなければならなくなると、事務負担が増大すると指摘」
山田氏「設計段階からベクテルなどの外資が入ると、日本国内で潤うのは大手ゼネコンのみ。中小企業は消滅する。NAFTAでも中小企業は消えていった」
山田氏「ロリ・ワラック氏はブルネイ交渉の前に『今回が日本にとって最初で最後の会合になる』と言っていた。まだ2・3回あると思っていたので驚いた」
山田氏「ワラック氏曰く『10月APECでオバマ大統領が大枠合意をする。「センシティブ品目には配慮する」など抽象的な文言にとどめ、細部はその後専門家だけの部門会議で詰めていくのでは』と」
山田氏「渋谷次席交渉官は帰国後の会合で、『次の全体会合はいつどこでやるのかわからない』と発言。本当に今回で最初で最後だったのだろう」
岩上「より秘密性が増し、地下に潜ると」
岩上「本来国益を考えたら、脱退・交渉難航も辞さないという駆け引きを辞さない行うべきなのに、先般の日米首脳会談で安倍総理は年内妥結で一致してしまった」
山田氏「本当にやってはならないことをした」
山田氏「他国のNGOと話した際、スイス在住のスーニャさんという女性が、『PCにすべてのリーク情報が入っている』と。それによると『投資や金融分野はもう決まっている』と。そのデータをいただいた」
山田氏「スーニャさんはしかし『合意文書は重要ではない』と。『交渉過程に交渉官同士が交換したメモだ重要だ。そのメモが法的拘束力を持つ』という」
岩上「例えば日本が米国にどれだけ抵抗したか、などが重要と。そのメモはリークされない?」
山田氏「リークされない。関税撤廃の期間なども、そのメモに書かれている。19回分の会合のメモはおそらく日本には開示されていない」
山田氏「まさに飛んで火にいる夏の虫だ」
岩上「日本はこうしたメモで決められた内容に訂正も再交渉の要求もできない」
山田氏「…ということに日本は合意している」
山田氏「そんな状況なのに、鶴岡氏は『まだ何も決まっていない。すべてはこれからだ。新聞報道もすべて誤報だ』と。『米国の権威あるInside U.S. Trade誌もそうか?』と聞いたら『全部そうだ』と」
岩上「今回米国の振る舞いも気になる。閣僚会合で開催国であるブルネイではなく、米国のフロマンUSTR代表が議長を務めた」
山田氏「米国も焦っている。オバマ(米国政府)はまだ貿易交渉権限がない」
山田氏「オバマにはTPA(貿易促進権限法)が付与されていない。以前渡米した際に政府は6月には提出する、と言っていたのに、まだ提出できていない。議会はTPAに反対している」
山田氏「米国では50以上の州でISDに反対している。また以前は米国民の6割がNAFTAに賛成していた。しかし蓋を開けてみたら500万人の雇用、製造業の25%が損失。給料は41年前の水準に戻った」
山田氏「さらに不法で600万人、合法含めて2000万人の移民が流入した。南米と自由貿易をしてこれだから、アジアとやったらどれ程の損失になるのか、というのが米国内での懸念」
山田氏「米下院歳入委員会の民主党トップであるサンダー・レビン議員は、日本に対し『日本側が米国車の輸入を増やすこと』『日本車の関税撤廃期間を30年かけるべき』など厳しい要求をすべしとする『レビン書簡』を出した」
山田氏「レビン書簡では、これらの条件がのめなければ『日本への譲歩はすべて撤回』すると。フロマン代表が先般来日したのは、日本にこれをのませるためだったのではないか。政府は否定しているが」
岩上「米国はとても強引に進めている。年内妥結した方が米国に有利に働くということ?」
山田氏「マレーシア、チリで反対意見が強まっている。ベトナムも本当の事が分かってくれば、元々社会主義国なので、署名するとは思えない」
岩上「フロマン代表が日本記者クラブで会見をした。彼はシティグループから送り込まれた人間。彼は80年代日本に滞在していた時から、『日本は自らの市場は開放せずに米国市場にアクセスして不公正だ』と長年考えていたという」
山田氏「日本は郵政民営化、非正規雇用の増大など、米国の言いなりになって動いてきたのに、フロマン代表はそういう認識なんですね」
岩上「日本人は雇用の不安定、非正規雇用の増大が米国の強い要求の結果ということを知らない」
山田氏「日本の労働者を守る『労働三法』は世界的にとても優れた法律。政府はこれを変えると言い始めている。それなのに連合は(全体としては)TPP賛成と言っている」
山田氏「連合の内部の人間も、本当は半分以上がTPP反対だろうが、連合内部の『基幹労連』が賛成している」
岩上「輸出企業にもほとんどメリットはないのに」
山田氏「政府がTPPの試算を出したが、『ドル円108円で10年変わらない』『失業率が増減しない』という有り得ない前提で『GDPが3兆2000億円増』などと言っている」
山田氏「ASEAN諸国などとの貿易の方が遥かにメリットがある。面白い事に、私が農水相時代に『日中韓でやろう』と言っていたが、最近中韓だけで90%の自由化率で交渉を始めた」
岩上「日本側からわざわざ尖閣購入発言などを行って火をつけている」
山田氏「昔は日本の漁業専管区域であるというのが暗黙の了解で、海上保安庁の船が警告すれば中国台湾の船も大人しく出て行った」
岩上「オバマが安倍に冷淡。歴史問題と言われているが、それだけではないだろう。さらに要求をのませたい時に、冷たくして、日本側をおろおろさせるという戦略ではないか。今回TPP、対シリアの連携など、要求をすべて丸のみ」
山田氏「昔は自民党内にリベラル派がきちんと居て、米国の圧力に抵抗していた。ただ、今後どうなるか分からない。TPPでは他国も米国への反発は強い。国民も馬鹿ではない」
岩上「JAはどうなのか?明らかにTPP推進の自民党を支持。全中などは…」
山田氏「条件闘争に入ってますね。金銭による補助金をどれだけ勝ち取るか」
山田氏「JAなども、よくわかってないのではないか。コメが10年で関税撤廃となったら、60kg1000円のカリフォルニア米が入ってくる。日本のコメ農家は潰える。メキシコでは300万戸の農家が廃業した」
岩上「自動車産業の人はメリットないのになぜTPP推進?」
山田氏「米韓FTAでは米国産のトヨタの車が一番入ってきた。トヨタのような多国籍企業は、米国から各国に輸出を増大させる。そして、日本の産業は空洞化する」
山田氏「韓国では米韓FTAで輸出は伸びていない。しかし農産物の輸入は増大し、すでに畜産業の7割が廃業に追い込まれている。こうした事を全中もわかっていないのでは」
山田氏「昨日も自民党議員に会って『君たちが今反対しないとTPPは止まらない』と訴えたが、『交渉はまだこれからだから』と鶴岡氏と同じような返答」
岩上「今後TPPを止めるためにはどのようなことを?」
山田氏「TPPを阻止するためには何でもやる。あらゆる人に訴えます。まだ決まっていない関税・知的財産分野などは詰まっていない」
以上で山田正彦元農水相インタビューの実況を終了します。なお連投42のカリフォルニア米の値段は「60kg2000円」
で、1000円はベトナム米です。謹んで訂正致します。
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